◆和紙情報

新刊紹介『奉書紙の判元・商人史―内田吉左衛門』 

部 数:限定300 部    

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著 者:河野徳吉   
編 集:越前和紙を愛する会           
発 行:紙の文化博物館
装 丁:A4 判・並製・70 頁
発行日:2016 年4月発行  
価 格:1,500 円(税込)   

 

 

 

 

中世の紙の主要な消費層は公家・僧侶と武家でしたが、近世には町人層が加わり、紙の需要は著しく増大し、重要な商品となります。
越前五箇では、三田村家・河内家など御紙屋として格式の高い奉書・鳥の子の
「御用紙」が主流だったのが、江戸中期元禄の頃になると、紙の流通が格段に拡大し、御用紙の「誂物」に並んで、一般の「商物」の紙の種類・量もいよいよ増加し、国内・他国販売仲買の勢力は強大な地歩を築きます。中でも有力だったのは内田吉左衛門、野辺小左衛門で、商業紙本的活動は酒造・布類取引等、諸方面にわたり、圧倒的な地位を占めていました。
本書は河野徳吉先生が集録された内田家文書、および三田村家・河野家文書などを検証し、三都(江戸・京都・大阪)を舞台に総合商社活動を展開し、福井城下の両替商・回船問屋と並ぶ豊かな財力で福井藩の懐を賄った奉書判元・仲買人の内田吉左衛門の栄枯盛衰を小冊子にまとめたものです。
(越前和紙を愛する会・紙の文化博物館の案内より)
ご購入について
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紙の文化博物館(現在工事中につき、仮事務所はパピルス館2F)
 〒915-0232 福井県越前市新在家町8-44  電話0778(42)0 016