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幻の紙、限定紹介 

伝統の金沢金箔である「縁付金箔」製造に欠かせなかった雁皮紙・楮紙

幻の紙、限定紹介

箔打紙(はくうちかみ)・駒打紙(こまうちかみ)・白蓋紙(しろぶたかみ)3種20品

 

現在金箔製造の100%近くが、石川県金沢市周辺で作られていると言われているが、金箔というとどうしても延ばされる金に目が行くところだが、伝統的な「縁付金箔」製造には、金を延ばしていく過程で特殊加工された雁皮紙(岩石粉入)である「箔打紙」が不可欠であることはあまり知られていない。

縁付金箔製造に拘り続けたある工房の製造停止にともない、保存されている箔打紙などの金銀箔製造関係用紙の調査・整理を和紙研に依頼があり2015年に行なうこととなった。工房からの連絡では種類と枚数が明確でなかったため、状況把握のため予備調査を行ない、調査人員を募り4ヶ月後に6名で本調査となった。昨年整理がつき、貴重な紙であるため、工房の希望もあり今回の紹介となった。

調査の対象は下記する20種の紙で、他に箔合紙、3種の泥間似合(100年物)、越前雁皮紙(10年物)、銀箔合紙があった。ここではその20種の紙を紹介するが、昭和40年代以降のよく枯れた紙で、これらの紙を漉いた方々は既になく、工房も1カ所以外は既になく、今後望むこともできない幻の紙と言ってよく特筆すべきものである。

 

紹介全種類(20種)と見本帳

① 箔打紙 一富士(雁皮+岩石粉) 兵庫県西宮市名塩    〈価格は税抜〉

製造年      残数    価格    寸法mm   見本帳   備考

1 昭和48     100  ¥1,000  575×415  ◇  並目 耳付き

2 昭和48     150  ¥1,000   〃     ◇  細目 耳付き

3 昭和48     90  ¥1,000   〃       亀甲目 耳付き

4 昭和50     80  ¥1,000   〃     ◇  亀甲目 耳付き

5 昭和55     120  ¥1,000   〃       並目 耳付き

6 昭和56     230  ¥1,000   〃       並目 耳付き

7 昭和57     90  ¥1,000   〃       並目 耳付き

8 昭和59     180  ¥1,000   〃       並目 耳付き

9 昭和60     110  ¥1,000   〃     ◇  並目 耳付き

10 不明        249  ¥1,000   〃       種々目 耳付き

 

②箔打紙 イチカッコ(雁皮+岩石粉)兵庫県西宮市名塩

11 昭和59      40   ¥1,000  580×405  ◇

 

③箔打紙・駒打紙 小松工房(雁皮+岩石粉)       石川県金沢市二俣町 

12 昭和47      91  ¥1,000   585×405  ◇ 耳付き

13 昭和48      500  ¥1,000    〃    ◇ 耳付き

14 昭和49      80  ¥1,000    〃     耳付き

15 昭和50      105   ¥1,000    〃     耳付き

16 不明       472   ¥1,000    〃     耳付き

 

④銀箔打紙 加藤工房(雁皮+岩石粉)      石川県能美郡川北町中島     

17 昭和50       220   ¥1,000  670×440  ◇ 耳付き

 

⑤箔打紙・駒打紙 加藤工房(雁皮+岩石粉) 石川県能美郡川北町中島

18 平成 3       26  ¥1,000  590×415  ◇ 耳付き 並

 

⑥白蓋紙 相滝紙(楮)      石川県白山市神子清水町

19 不明(40〜50年代)270  ¥500  420×415 ◇ 耳付き

 

 ⑦銀箔打紙 小松工房(雁皮+岩石粉+チャコ染料) 石川県金沢市二俣町

20 不明(40〜50年代)603  ¥1,000  665×445 ◇ 耳付き  赤茶色

 ⑧見本帳  限定100冊   ¥3,000   A4版40頁  

      縁付金箔・箔打紙の説明 上記◇印の原物(A4サイズ)が10種入

 

※ 1 注文の量に応じて価格交渉可能です。

※ 2 書画用として使用可です。岩石粉入りのためか、通常の雁皮紙や画仙紙と墨色が異なります。

※ 3 よく枯れております。なくなりしだい終了です。シミや破損はありませんが、新品とは違い、周辺の丸みや多少の汚れがあるものもありますのでご確認下さい。

※ 4 寸法は一つの目安と考え10mm程度の幅を持たせてあります。紙の上下左右を計測していますが、簀・桁の寸法が不明、また耳付きで、ものによっては上下左右共に様々なものもあるため目安として下さい。

※ 5 発送は丸める場合1,000円、平の場合は1500円の送料をいただきます。(離島は実費)離島を除き税抜合計二万円以上はサービスします。

 

ご注文・お問合せは

washiken-hakuuchi@washiken.sakura.ne.jp 担当:日野まで

 

◆会員情報

展示会

2017公募 第30回全国和紙絵画展 東京展    
                          小津和紙会員関連

日 時:2018年3月5日~3月10日(土)10:00~18:00
(初日 13:00より、最終日15:00まで)
会 場:小津和紙ギャラリー  〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-6-2
小津本館ビル TEL:03-3662-1184
入場料:無料

1300年の伝統を受け継ぐ美濃和紙の産地、岐阜県美濃市が主催する巡回展です。
全国公募225点の中から選ばれた多彩な表現、技法の秀作(上位入賞作品)31点、招待作品2点を展示いたします。
美濃和紙による「しおり作り」が無料体験出来ます。

関連HP http://www.ozuwashi.net/gallery.html
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/pages/963
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/pages/637 (第31回展)

◆和紙だより

〖季刊 和紙だより57号 2018冬号の紹介〗

目次
〈越前和紙への提言〉…… 1頁
河野徳吉さん(和紙流通史研究)「京都の紙、紙の流通の基本は信用」
〈工房探訪〉野田版画工房-空間を彩る抽象絵画のような唐紙…… 2頁
〈漉き場探訪〉(株)滝製紙所「産地の横の繋がりを活かす」…… 3頁

〈和紙ミニコーナー〉 「紙博in京都」開催…… 4頁
〈情報欄〉『和紙の里』38号発行、など…… 4頁

バックナンバー一覧(下記URL)からダウンロードできます。
http://washidayori.jimdo.com/2018冬号-1

2018冬号-2 2018冬号-3 2018冬号-4

◆和紙情報

展示会
和紙に出会う展 ~日本と西洋の伝統手漉き紙が繋ぐ未来~

会 場:港区立エコプラザ 〒105-0013 東京都港区浜松町1-13-1
             TEL 03-5404-7764
会 期:2018年2月18日(日)~3月16日(金) ※2月26日(月)休館日
入 場:無料

エコと和紙作りは共にあると語り、高知県檮原から上京して、港区エコプラザで何度もワークショップを続けているロギール・アウテンボーガルトさんは、原料栽培から紙漉きまでを一貫して行い、伝統の紙漉き技術大事にしている和紙作家。今回は手すき和紙の作品や伝統技法の紙漉きについて紹介する展示会。
会場にはエコに関する書籍や様々な取組みなどが紹介してあり、人にやさしい空間です。JR浜松町・地下鉄大門から徒歩5分、気軽に一度お越し下さい。

関連HP https://minato-ecoplaza.net/?p=264

はがき

わずか数十センチの土で5mの楮が育っています。隣に立つのはロギールさん楮 500

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、2月15日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
今月の例会は6Fと3Fの2会場で行なわれますので、来場する時間と会場に間違いがないようにして下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

◆ 2月例会
  日 時:2 月17日(土)13:30 ~17:00  
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室・3F展示場

  6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
            ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。

  13:30 ~ 14:20 第14回 宍倉ゼミ 宍倉佐敏 会員(下記参照)
  14:20 ~ 14:30 事務連絡・片付け・退出後「技を極める ~越前和紙が
           創り出す装飾紙の世界~」へ合流
  14:30 ~ 14:50 休憩 《会場の移動時間が含まれます》

  3F展示場
  14:50 ~ 16:40 ギャラリートーク「越前鳥の子紙について」
                  柳瀬晴夫氏(次頁参照)/3階展示場
           ギャラリートーク終了をもって例会も終了です。
  *ギャラートーク後に6 階会議室には戻れませんので、ご注意下さい。

 

第15回 宍倉ゼミ      プロジェクター・DMS使用予定
題名:「和紙の歴史 近代の和紙 -3
『型紙の時代的変化と明治時代の檀紙と奉書紙について』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

平安時代から使われた型紙が明治時代に大きな品質の変化が起きたと言われている。
目にする機会の少ない一般人には気がつかない大きな変化で、型彫師達は悪戦苦闘していると伺った。
現在の名工に教えを受け型紙の変化と共に、明治時代の檀紙・奉書紙の実態を原材料面から検討した。 

 

例会連動企画
越前和紙展  技を極める ~越前和紙が創り出す装飾紙の世界~
ギャラリートーク「越前鳥の子紙について」  
                越前生漉鳥の子紙保存会 会長 柳瀬晴夫氏

2017 年10 月に国の重要無形文化財に指定された「越前鳥の子紙」。
ギャラリートークにて、越前市で製造されている高級和紙「越前鳥の子紙」と現在の取り組みについてお話しいただきます。
展示会についての詳細は「会員情報」と関連記事の和紙情報「特集“神々しい色艶と音色、温かくそして凛とした和紙、雁皮そして越前鳥の子紙” ?― 越前鳥の子紙が国の重要無形文化財に指定、越前生漉鳥の子紙保存会が保持者の認定を受けて ―」をご覧ください。

http://washiken.sakura.ne.jp/blog/page/2/
http://www.washi.jp/topics/topics2018.html#t3

小津和紙ご案内200