◆和紙情報

村上翠亭個展「翠亭の書」展

昨年の第20回和紙文化講演会に「加飾紙の歴史とその意味」というテーマでご講演いただきました村上先生の個展です。

会 期:20131130日(土)~122日(月)

       10時~17時(最終日16時まで)会 場:東京美術倶楽部23階 東京都港区新橋6-19-15 電話03-3432-0191

主 催:「翠亭の書」展実行委員会

後 援:筑波大学・大東文化大学・徳島県立文学書道館・芸術新聞社

村上先生個展1  村上先生個展2 

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会員情報

〖季刊 和紙だより2013秋号の紹介〗

「季刊 和紙だより40号」(2013秋号)に2014年3月15日の和紙研月例会の講演「楮数種類の繊維と紙質の分析(仮題)

として予定されています招聘講師のロギール アウテンボーガルト氏が一面に紹介されました。二面には日野楠雄会員、四面情報欄に今月30日の当会「和紙文化講演会」が紹介されています。

40号の構成〉

  • 越前和紙への提言:手漉き紙漉匠・紙漉き民宿「かみこや」主宰Rogier Uitenboogaart(ロギール アウテンボーガルト)氏「ペーパー・ツーリズムで引き出す地域の個性」
  • 取組紹介:文房四宝研究家の日野楠雄氏「講演 和紙と墨色」

 ロギールさんの紙に書いた作品が2点紹介されています。

  • レポート:第17回越前千年紀ロマン講座「岩野平三郎と近代日本画の巨匠たち」

情報欄:

「うつす和紙・棚井文雄写真展・越前和紙の世界」展

「越前和紙伝統工芸士認定試験」

「第30回伝統的工芸品月間国民大会関連行事」(和歌山大会)

「第21回和紙文化講演会」

和紙だより40号 1

和紙だより 40号  2

和紙だより 40号 3和紙だより 40号 4

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「季刊 和紙だより」について

福井県和紙工業協同組合が2004年(平成16)から春夏秋冬の年4回発行している全国で唯一の和紙関連季刊誌です。編集の右衛門佐美佐子(Yomosa MISAKO)さんは全国を飛び回って旬な和紙情報を集めています。

 これまでに和紙研関係者も掲載されておりますので、ご紹介いたします。

会員関連

【越前和紙への提言】

26 2010春 府川次男(和装本・研究・指導・制作)「アイデア無限の和装本作り」

25 2010冬 尾村知子 (編集者・和紙企画)「作り手を作る前に、使う人にとどける場作りを」

18 2008春 花牟禮亜聖(ペーパーデザイナー) 「紙と対話する喜び」

ショップレポート

15 2007夏 東京松屋 国内最大の襖紙ショールーム、リニューアルオープン

9 2006冬 小津和紙舗 「東京圏の和紙の文化拠点」

3 2004夏 紙の温度 

【取組み紹介】

40 2013秋 日野楠雄 講演「和紙と墨色紙・墨・水、三位一体の世界」

12 2006秋 美濃和紙 行政と協力し合う美濃和紙振興事業「イベントでシンボル効果つくり」

講演会関係

35 2012夏 内藤恒雄さん(手漉き和紙工房主宰)「作って売るのが自分のテーゼ」〈第18回和紙文化講演会関係〉

28 2010秋 ナンシー・ジャコビさん (和紙卸売販売会社経営、在カナダ)「きちんと伝えれば持続的な効果をもたらす」〈第17回和紙文化講演会関係〉

イベント

25 2010冬 Dard Hunter「紙・未来・宇宙」フレンズ・オブ・ダードハンター作品展

招聘講師

40 2013秋 ロギール・アウテンボーガルト (紙漉き民宿「かみこや」主宰)「ペーパーツーリズムで引き出す地域の個性」

 

 「季刊和紙だより」発行主旨 

中国大陸から朝鮮半島を経て日本に伝わった紙は、長い年月、日本の美術や書物を根底で支えた情報・文化媒体であると共に、その技術は現代まで脈々と継承されてきた日本が誇るすばらしい文化です。

和紙を含む伝統産業は、国民のライフスタイルの大きな変化の波を受けて、いずれも苦戦を強いられています。中でも今まで「素材」の生産を中心としてきた和紙産業は、目の超えた商品に通じた消費者への訴求が難しいなど、将来を展望しにくい状況にあります。

一方で、「和」「アジア」あるいは「エコ」「自然志向」への関心の高まりの中で、グローバル化を背景に、海外から多くの和紙風素材が流入しています。

今こそ「和紙」が生き抜く新しい道筋を見つけ出す時です。そのためにまず、内外の状況と時代の流れをつかみ、産地・業界・ユーザーがこれを共有するための情報源が必要であると考えました。原料・生産・流通・企画・デザイン・加工・マーケティング・文化研究などが連携して、新しい流れを自ら創り出していくために、この和紙情報誌が少しでもお役に立つことを願ってやみません。「季刊和紙だより」は、越前和紙のみならず、和紙産業全体の活性化に資するささやかな情報ツールを目指しています。

 この度、創刊号からダウンロードできるようになりました。小さな媒体ですが、和紙に関わる人、和紙に関わるビジネス、和紙産地の今を伝え、「業界活性化のための様々なヒントがある」とご好評をいただいております。

 現在、5号以降のバックナンバーを以下アドレスよりダウンロードできますのでご覧下さい。

http://washidayori.jimdo.com/バックナンバー一覧/no-37/

 

また、越前和紙を愛する会(福井県和紙工業協同組合内)では、会員を募集しております。会員には情報誌『和紙の里』(年1回発行)を発行・送付しており、今年で34号になります。

http://www.echizenwashi.jp/information/magazine.html

 

「季刊 和紙だより」『和紙の里』ともにお問合せは以下までお願いします。

915-0234

福井県越前市大滝町11-11(福井県和紙工業協同組合内)
TEL:0778-43-0875

 

◆会員情報

〖訃報〗

 半田正博会員が先月お亡くなりになりました。享年75 歳。当十月二日に株式会社半田九清堂社葬としてご葬儀が執り行なわれ、元東京文化財研究所所長、渡辺明義先生から弔辞が添えられました。

 和紙文化研究会発足当初からの賛助会員である株式会社半田九清堂を兄、故半田達二氏とともに創業。修行と研鑽を重ね受継がれた伝統的装潢技術をもとに、上原の工房及び、東京国立博物館、江戸東京博物館に修理室を置かれ、国宝などの指定文化財修理に携わり、我が国における保存修復という概念と、紙や絹をベースとする東洋美術の修理技術の継承と発展にご尽力なされました。

 半田会員は東京藝術大学大学院・東北芸術工科大学・文星芸術大学・女子美術大学・吉備国際大学・東洋美術学校などで保存修復に関する教鞭をとられ、殊に東北芸術工科大学では教授として保存修復研究センターの一翼を担い、五十年以上の経験に裏付けされた高度なそして最先端の保存修復技術を東北の各地に伝播された功績は計り知れないものがあります。

 当会においても、長い間役員の重責を担われ、また和紙文化講演会でも何度か講師をつとめられ、発足当初より会運営に多大なるご尽力いただきました。会員一同心より感謝申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

 なお、本年1130日発行の『和紙文化研究21号』には、半田正博先生の多大なる和紙文化へのご貢献に対して、特別追悼文号として多くの方々が寄稿する予定ですのでご高覧賜われれば幸いです。

◆会員情報

〖海外活動〗

展覧会:「クロス&メモリ{2}」

(イギリス・ヨークシャー州)

米山和子(Yoneyama Yoriko)会員

日時:2013818日−113日 毎日11時−16

会場:世界遺産ソルテア内・Salts Mill 紡織工場跡

企画:レスリー・ミラー(LESLEY MILLAR

入場:無料

和紙の研究から飯糊を知り、米を美術作品の素材とした作品‘Rice Dream’2を米山和子会員が出品しております。この会場は後期産業革命時代にソルト氏によって作られた168メートル X 16メートルの紡織工場で、普段デビッド・ホックニー美術館やレストランを持つ施設ですが、今回、通常は一般に公開されず、その剥離壁や内部構造がまだ当時の記憶や匂いを保持するスピニングルーム(紡織場)にて、布と記憶に関する展覧会を開催しております。

関連HPは

http://www.culture24.org.uk/art/craft/textiles/art447815

http://www.clothandmemory.com/

 

◆和紙情報

特別展 土佐和紙とプラチナプリント/オルタナティブプロセス:新たな価値創造への試み

会 期:2013928日(土)~1020日(日)9時~17

         休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)

会 場:いの町紙の博物館 3F展示室休館日

入館料:500円 (小中校生 100円)

主 催:いの町紙の博物館・土佐和紙国際化実行委員会・いの町地域雇用創造協議会

和紙開発ディレクター:西丸雅之

漉造:高知の若手紙漉き職人のグループ「土佐の山・紙資源の会」(田村亮二・田村寛)

紙質:土佐楮100%の中性紙。ソーダ灰煮、添加物・コーティング剤など一切不使用。

お問い合わせ

いの町紙の博物館 高知県吾川郡いの町幸町110-1 tel:088-893-0886

http://459magazine.jp/culture/paper/5660/

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土佐和紙とプラチナプリント(PDFファイルです)