月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、4月18日(水)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 4月例会
  日 時:4 月21日(土)13:30 ~17:00  
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
            ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
  13:30 ~ 14:40 第3回 増田ゼミ 増田勝彦 副会長(下記参照)
  14:40 ~ 14:50 休憩 
  14:50 ~ 16:40 会員発表
          「墨とはどういうものか ? - 記録性・表現性、紙との関
           係と保存も考えてみる-」 日野楠雄会員(下記参照)
  16:30 ~ 17:00 事務連絡・片付け・退出

※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

2017年度 第3回 増田ゼミ      プロジェクター・DMS使用予定
題名:「楼蘭文書料紙について」
               和紙文化研究会副会長 増田勝彦

スウェン・ヘディンが発掘しスウェーデンに持ち帰ったいわゆる楼蘭文書料紙は、「紙」の始まりから、3ー400年経過して、紙としての用途と製法が確立しつつある時代の良質のサンプルと言うことが出来ます。その中には、古典を書写するための上質紙、往復文書に使用された常用紙が多数あり、この文書群に共通する性質が3ー4世紀の紙を代表する特徴と言ってよいのではないか、と思っています。「楼蘭文書-残紙に関する報告」『楼蘭発現-残紙・木牘』 昭和63 年10 月書道教育会議編 を元に、料紙に対する保存処置と調査結果についてお話します。

1 (1)

2

 

                     PC・プロジェクター使用予定
「墨とはどういうものか ? -記録性・表現性、紙との関係と保存も考えてみる-」
                  会員 日野楠雄(文房四寳・拓本研究)

 明治の文豪がペンで書いた原稿はいつまでそのインクは持つのであろうか。一方で簡牘や帛書には二千年以上、紙でも千三百年以上残っている“墨”は究極のインキと言える。この重要なものがしだいに一般社会から消えて行っている。
 墨を知らない日本人はいないが、その実態を知る者はあまりいない。現在、墨が身近にある書道関係者ですら、私を含め知っていると思っているに過ぎないのかもしれない。それは主原料が「煤」「膠」「水」という単純でありながら性格を異にする物質であり、さらに現在は固形墨・液体墨・練墨と形態も色々であり、時間の経過によって表現性が変わっていくという、そして二千年間にわたり基本的に原材料と製法が変わらず、当たり前に存在しているように見える不可解なものだからであろう。
 一方、墨とそれを付ける側である木・竹・帛、そして紙は“記録”ということを考える時、双方不可欠な関係であるにもかかわらず、後者の保存性は問われても、前者のそれを論じられたことはどれだけあるであろうか。これまでの会員発表では、宣紙や和紙における墨色という点では何度か考察してきたが、今回は以下の点から墨そのものと書かれた墨を解説し、その保存性にも触れてみたい。
◇ 原料と製法 (煤と膠の原物展示)
◇ 種類と産地 (いくつかの書写結果展示)
◇ 歴史 中国と日本
◇ 固形墨と書かれた墨の保存性 (いくつかの実験結果展示)
◇ 原物鑑賞と試墨 (和墨・唐墨を数十種類展示) 
■ 講師略歴
日野楠雄(Nanyu HINO)  1961年山形県生まれ ?専門は書道をベースにした文房四宝・拓本研究。筆墨硯紙及び拓本を連携させ並行して観察・調査・研究する立場をとっている。大東文化大学・國學院大學非常勤講師、和紙文化研究会運営委員。
論著『和紙文化研究』
17号「墨色の変化 ―紙と墨と水と― 宣紙~楮紙へ、にじみの世界」、
19号「第一回「日本の法帖」総合調査報告 2011年8月9~10日調査」(共著)
21号「和紙と墨色-紙と墨と水の世界」 
25号「デジタルマイクロスコープによる平安古筆の紙質調査分析について」 他
『筆の源流 巻筆の世界-攀桂堂雲平筆四百年-』(2015年 攀桂堂)
「拓本の役割と実践-北魏高貞碑や古梅園墨型拓などを見ながら」(2016年 四国大学書道文化学会『書道文化第12号』) 他
連載「七五の妙」〈2013?2014〉「墨型の世界」〈2015~2017〉「和硯 その美」〈2018~〉(一般財団法人江戸千家蓮華庵刊)

◆会員情報

展覧会

Flag of the West 2018 広島市立大学芸術学部日本画制作展「M6展」

   長瀬香織会員関連

日時:4/8()4/15() 12:00-19:00 会期中無休

会場:数寄和 東京都杉並区西荻北3-42-17

入場料:無料

内容:本展は広島市立大学日本画専攻の先生及び卒業生、大学院生、総勢48名が手漉きの和紙に制作した作品展です。使用した和紙についての作家の感想もご覧いただけます。

お問い合わせ先: 数寄和

TEL 03-3390-1155

FAX 03-5311-7260

https://sukiwa.net

https://sukiwagallery.net

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 関連HP http://www.geocities.jp/gatcha28/index.html

■ 研修会

第11回ミニ研究会
「お茶の水おりがみ会館訪問」

期日:2018 年5 月12 日(土)
場所:文京区湯島1 丁目7 番14 号  TEL 03(3811)4025
   JR 御茶ノ水駅聖橋口より徒歩6 分
集合:おりがみ会館1F ロビー13 時15 分

参加希望の方法や詳細つきましては、5月HPにてご連絡をいたします。

◆会員情報

展覧会
武蔵國の籠と紙 musashinokunino kago to kami    
                          北村春香会員関連
日 時:2018年4月11日(水)~16日(月)

    11:00~18:00(最終日17時)

会 場:Space KOH  
    〒202-0022 東京都西東京市柳沢6-1-11 秋桜マンション103 
入場料:無料

内容:“竹と和紙”は日本人の生活・文化に常に寄り添ってきたもの。その二つが現代に美となって現れる。竹籠職人の関田徹也さん(東村山市)は、青梅や日の出の竹を採取し籠を編み、北村春香さん(小平市)は、あきる野や檜原の楮で和紙を漉く。多摩地域で活動し材にこだわる和の職人二人がコラボレーション。そして、吉田慎司さんが竹と楮で箒を作る和の試み。
主な作品:
〔ノボリダマ〕
ただの球体ではなく、かつて多摩地区にもあった鯉のぼりの竿の頂上にあった竹籠で天に通ずる縁起物。それをランプシェードにしたもの。和紙は雲竜紙を張り重ねるなどして生紙で陰影を表現。
〔楮×竹×中津箒〕
それぞれ多摩地域で収穫した楮と竹で関田さんが手撚り紐を作り、吉田さんがその紐でほうき草を編んだ小さな箒。必見。

問合せ先: Space KOH  TEL:042-468-8558  FAX:042-468-8017
     Mail:0704space-koh@mbr.nifty.com

アクセス:電車 西武新宿線の「西武柳沢駅」南口より徒歩1分
バス JR吉祥寺駅(吉53・55番)、JR三鷹駅(鷹13番)、西武池袋
線保谷駅(吉63番)から「柳沢駅前」で下車、徒歩1分
関連HP
http://space-koh.c.ooco.jp/index.htm 〈アクセス情報〉
https://spacekohweb.wixsite.com/spacekohweb 〈WIN・スマホ用〉
http://shimingura-tsuneemon.biz/?page_id=75

 

DM

1 2「ノボリダマ」