月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、4月17日(水)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、事務局宛に「FAX申し込み書」(03-5685-7780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 4月例会
日 時:4月20 日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30 ~ 14:40 第6回 増田ゼミ 増田勝彦 副会長(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「書の紙について」日野楠雄会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出

※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

第6回 増田ゼミ              プロジェクター・DMS使用予定

『インディアペーパーとその周辺-文字を写す薄い和紙-』 
                           増田勝彦 副会長
1.辞書用紙、附録、シガレットパーパー
2.謄写版用紙、
3.タイプライター原紙
辞書用紙、聖書用紙として知られる薄紙、インディア紙のきっかけが日本の薄紙だったと想像されているのですが、まだ日本人の誰もきっかけとなった紙に印刷された聖書の実物を検査していません。それで、海外に輸出された日本の手漉き薄紙関連で、タイプライター用紙として珍重された薄紙、謄写版原紙として文字転写技術を支えた薄紙、何れにも共通する和紙に付いて、話をしようとおもいます。発表当日までにどの程度まで紙料を集められるか心配ですが。もし実物をお持ちになる会員が居られたら、当日持参していただき皆で鑑賞、観察したいですね。

 

 

会員発表
PC・プロジェクター使用予定

題 名 「書の紙について」 
                           日野楠雄 会員

「書の紙」もしくは「書」というものに、どういうイメージを抱くかによって扱う内容は随分と違ってくる。ただ、多くは毛筆+墨+紙というものがセットになっていること、そして目的(役割)として文字を覚えて記録したりコミュニケーションに使ったりするA)実用面と鑑賞や愛好としてB)芸術面が存在することを誰も否定しないであろう。
それではその3点セットで考えるとして、AB の際は難しいが、現代人は「書」をどうイメージするであろうか。①習字教室や書道塾、②小中学校の書写教育、③高校の芸術科書道、④一般の嗜み⑤展覧会書道などがあがると思う。
さらに、時代背景から言えば、ア)毛筆文化の明治前期まで、イ)毛筆文化から硬筆文化への移行時期である明治後期から昭和期、ウ)硬筆文化の昭和~平成期と、3点セットが当たり前の時代とそうでない時代では、①~⑤にあたる「書」のイメージは大きく変わってしまう。
そこで今回は、すべてに対応するのは時間が許さないため、B の視点で各時代に使われた紙の種類を紹介し、
可能なものはDMS 繊維推定を試みてみたい。また、書道専門店などで現在よく使われている紙の原物を示し、
その繊維推定及び試墨も試みて現代版「書の紙」の特徴などを追ってみたい。

【講師プロフィール】
日野楠雄(Nanyu HINO)  1961年山形県生まれ ?専門は文房四宝・拓本研究。大東文化大学・國學院大學非常勤講師、日本拓本社代表。筆墨硯紙及び拓本を連携させ並行して研究・調査する立場をとっている。和紙研では「和紙における墨色の変化」「和紙の拓本利用」「和紙を使う筆」などをテーマとして活動。

◆会員情報

展覧会
「踊る古代文字」             日野楠雄(子雲) 会員関連

会 期:2019年4月19日(金)~6月3日(月)
9:30~17:00(入館は16:30)毎週火曜日休館(4月30日は開館)
会 場:紙の文化博物館(越前和紙の里)
〒915-0232 福井県越前市新在家町11ー12 紙の文化博物館
主 催:越前市
入館料:大人300円、団体(15人以上)200円、高校生以下無料、障がい者手
帳等をお持ちの方は150円 ※卯立の工芸館との共通料金。
概 要
「これは絵なの? 字なの?!」
古代中国で使われていた漢字に取り組んでいる書作家、日野子雲氏の作品は、動きがあって踊っているよう。古代文字には現在の漢字とは異なる形や意味があり、じっと見るにつれ「なるほど」と納得したり、「へ~」と不思議な感覚になったり。その形は、どこかとぼけてユーモラスなものが多いのです。
また福井は、漢字研究の大家故白川静博士の出身地です。日野氏は、博士が漢字の成り立ちを研究して打ち立てた「白川文字学」を長年にわたり学んでいます。さらに、氏は筆・墨・硯・紙という「文房四宝」にも通じ、これらを駆使して繊細な墨色によるにじみやかすれの表現を追求しています。
白川文字学に心を寄せる書作家、日野子雲氏の越前和紙を使った作品展は、紙の文化博物館にまことにふさわしい企画と言えるでしょう。古典に軸足を置きながら、どこまでも自由で軽快な文字表現の世界をお楽しみ下さい。

関連行事

講演会
「古代文字に見える漢字の魅力とおもしろさ」
講 師:日野子雲氏
日 時: 4月29日(月・祝) 13:30~15:00
会 場:紙の文化博物館別館
※ 申し込み不要、参加費無料

ワークショップ
「古代文字の不思議を越前和紙に書いてみる」
講 師:日野子雲氏
日 時:おとな編 4月27日(土) 13:30~15:30
こども編 4月28日(日) 13:30~15:30
〈絵を描く気分で、毛筆と墨の濃淡を使って越前和紙に色々な表現をします〉
「古代文字を書いて色紙に漉き込もう!」
講 師:小谷寛幸(〔一財〕毎日書道会会員)
日 時:5月18日(土) 13:30~15:30
〈古代文字と初夏らしい色やもようを一枚の和紙に漉いてみます〉

「古代文字を書いて宝箱を作ろう!」
講 師:小谷寛幸
日 時: 5月19日(日) 13:30~15:30
〈古代文字とカラフルな越前和紙で、自分だけの宝箱をデザインします〉
会 場:卯立の工芸館(越前市新在家町9?21?2)
参加費: 1,000円(材料代)
定 員: 20名(先着順)
※小学生以下のご参加は保護者の同伴をお願いします。
申込み:メールで紙の文化博物館まで。
Mail:museum@echizenwashi.jp
※当日必要な持ち物等は返信メールでお知らせいたします。

インスタレーション 「ゆれる古代文字」
紙の文化博物館別館(本館の奥、木造の建物)には、ユーモラスな古代文字達がゆらゆら・・・。宇宙人のような「泉」や、毛虫のような「虹」がモビールになってゆれています。

展示  白川文字学紹介 白川静博士が見た風景
福井県生涯学習文化財課のご協力を得て、中国古代の漢字研究に生涯を捧げた、白川静博士とその文字学の世界をご紹介します。

生活提案コーナー「展示 紙と文具
特別展「踊る古代文字」に合わせ、越前和紙と、書くための道具を展示。いま人気の便箋や封筒などもセレクトし、ご紹介します。

問合せ:電話0778-42-0016(紙の文化博物館)

関連HP:

チラシ表裏