月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、1月14日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

月例会
日 時:1月17日(土)13:30?17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:30 特別報告「浮世絵とその紙質と繊維」
14:30~14:45 休憩
14:45~16:30 会員発表「紙漉きを伝える仕事」
16:30~17:00 事務連絡・片付け・退出

会員発表
題名「紙漉きを伝える仕事」これまでの活動をいくつかに分けて紹介
田村 正 会員

発表概要
今、学校現場において和紙に対する記述、取り組みは皆無に近い。習字(書道)の時間も減りつつある。日本文化を伝える根底にある和紙文化を次の世代に伝えるには「待つことでなく教室に出向く事である」その信念で全ての道具を車に積み込み授業を出前する事に情熱を燃やしている。文化庁には「小学校に芸術家を派遣する」制度が長年ある、芸術家=音楽家が定着しているが、それを「小学校に職人を派遣する」制度と捉え学校側に文化庁宛に申請書を提出してもらい認可され出向いている。その授業内容を今回披露。京都工芸繊維大学で非常勤講師としてデザインを専攻する学生に授業をしているその内容をも合わせて公開し和紙研の皆さんに不足を補ってもらえればと思う。
東京都立川市、紙匠雅での教室開催は大人を対象に入門編から高度技術伝授まで多様な紙漉きを毎回3人の少人数制で実施し10年が過ぎ延べ300人を超えた。http://kamisho-miyabi.jp/exp/
体験教室では、演題を作ることで内容が見えるように取り組んでいる。「白い紙で迎える新しい年」「自生の桑の木で紙漉き」「和紙づくりは人づくり」「4メートルのロング和紙制作」「植物から紙を作ろう」「達人に学ぶ!」「日本に伝統的に伝わる紙作りをしましょう」「世界で一枚だけの紙をつくろう!」「毘沙門天で紙漉きを!」和紙の宣伝になるなら背中に看板を背負い込むことに躊躇はしない。神楽坂のイベント「まち飛びフェスタ」で行われた「ギャルソンレース」では、グラスをトレーに載せ作務衣姿で参加、ひときわ目を引き紙漉き体験参加者が生まれた。
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2004年に開催された版画の国際的な集まりispa JAPAN 2004のパーティーでも背中に看板を背負って歩いた。「紙漉き師です。和紙の質問なんでも受けます」芸大の教授たちに捕まり和紙談義し、学生グループには和紙の疑問に答えることが出来た。
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2013年11月フィリピンを襲った風速100mの巨大台風30号。被災地レイテ島タクロバンに被災から1ヶ月後の12月1日より2回に分け1ヶ月現地入りし文書救済に当たった。「出張・紙漉き教室開催」詳細を14回に分けて報告。http://isyoukoubo.exblog.jp/m2013-12-01/ 

5 坂本氏と

4 タクロバン市レイテ州庁舎 

マンガ「栗坊の紙漉き日記」には端的に私の活動が紹介された。http://kamisukiya-gunjyou.jimdo.com/
6 栗坊の紙漉き日記 

ユネスコの無形文化遺産に「和紙」が登録されたこの機会を一過性のことにしない取り組み。「カミノカミサマ」に感謝しながら活動することが私の役目と思う、そんな取り組みを例会で伝えられたらと思う。

 

特別報告

題名「浮世絵とその紙質と繊維」

宍倉佐敏 会員   

宍倉会員はこれまで数多くの歴史的な紙資料の繊維分析をしてきました。浮世絵もその一つで、最近出会った今年春から話題になっている浮世絵などを中心にお話いただけます。また、その浮世絵に使われた紙とサイズが近いものも原物紹介します。

小津和紙ご案内200