月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、10月17日(水)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、事務局宛に「FAX申し込み書」(03-5685-7780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 10月月例会
日 時:10 月20日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:30 ~ 14:40 第4回増田ゼミ増田勝彦 副会長(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「旧前田家本邸和館他耐震対策工事付随修理工事につ
いて」「 茶道と表具経師の役割」 田中正武会員
(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 事務連絡・片付け・退出

 

第4回 増田ゼミ                P C・プロジェクター使用
題 名「絵巻物の料紙3題ー絵因果経、鳥獣戯画、鎌倉時代の絵巻物」
増田勝彦 和紙文化研究会副会長

絵巻物の料紙3種類について、墨線の状態に注目した結果、得られた事柄を中心にお話ししようと思います。料紙に見られる文字や描線、彩色の状態に興味を持って推測を重ねた結果ですので、統一した視点で調査した結果をまとめた論文ではなく、随筆のようなモノですのご了解ください。いずれも、博物館の展示ケースで見たときの印象が調査をした出発点です。どなたも博物館で目にすることが出来る料紙が、何を語ってくれているのだろうかと、興味をもっていただけるきっかけになればと思います。
◆絵因果経
1.墨線は、紙に対する吸水実験の結果を見せている。
2.墨線の滲み方が変だ。
3.奈良時代の麻紙- 絵因果経を実際に見る。
4.奈良時代の紙漉工人の名人ばかりではないのでは。
5.大変な料紙造りの伝統技術は守り切れない。

会員発表
題 名 「旧前田家本邸和館他耐震対策工事付随修理工事について」
「茶道と表具経師の役割」
祐正庵 田中正武会員〈江戸表具伝統工芸士〉

①重要文化財( 建造物) 旧前田家本邸和館他耐震対策工事付随修理工事
旧前田家本邸
旧加賀藩前田家の本邸。16 代前田利為侯爵が、大正15 年に文京区本郷( 現東京大学) より駒場へ移転することを決定しました。昭和4 年に洋館が竣工し、続けて昭和5 年に和館が竣工いたしました。
建築施工業者は、現在の竹中工務店です。
戦後、GHQ により撤収され、昭和42 年に都立駒場公園として開園されました。
【修復復元】
*耐震工事に伴う1 階大広場床の間床脇の工事に伴う新規張り替え作業。
*2 階書斎の床脇( 現存残す) 修復。床の間の補修。
*1 階茶室古写直による修復。その他壁面の傷補修等
この建物の2 階書斎の床脇に張ってある雲形金砂子は、新築の時からの唯一のオリジナルになってます。

②茶道と表具経師の役割 「掛け物ほどの第一の道具はなし」
掛け軸エトセトラ
障子張り・・・千鳥張り
壁の腰張り
襖 給仕口のタイコ張り
屏風 風呂先屏風
利休屏風