機関誌

『和紙文化研究』既刊号目録 1〜29号(1993年〜2023年)

『和紙文化研究』著者別目録

 

新刊のお知らせ『和紙文化研究28号』2022年5月発行

28号表紙

判型:A5判
頁数:108頁
装丁:並製
価格:1,500円
色数:単色
刊行:2022年5月
目 次
コロナウィルスを契機とした和紙文化研究会月例会の
WEB(インターネット)上開催………稲葉政満
往来物料紙調査 報告                   ………増田勝彦
デジタル時代の和紙~大宇宙を和紙に描く日本画家・千住博~ ………朽見行雄
料紙の白度と青色繊維 ―料紙観察からの試論―       ………白戸満喜子
〔コラム〕前号を読んで                  ………増田勝彦
江戸期における洋紙に関する資料
『厚生新編』「巻二三西洋緜紙抄造法」「巻六九紙」  ………厚生新論を読む会
【報告】
第29回研修旅行 名塩鳥子紙間似合紙、丹後二俣和紙、
京都経師(株)大入、佐藤版画工房を訪ねる………小井川元慈
和紙文化研究会活動概要(2019年11月~2022年5月)
和紙文化研究投稿規定・執筆要項

※2020と2021年はコロナウィルス感染症の影響で刊行を見送りました。

 

『和紙文化研究』バックナンバー
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バックナンバーデータ

 

 

第1号 1993年刊 64頁(在庫なし)
和紙文化研究会設立の趣意
『和紙文化研究』創刊号に寄せて
流し漉きとネリについて  久米康生
筆の紙とペンの紙  大江 礼三郎
肉眼観察を中心とした和紙の特徴の記述  増田勝彦

第2号 1994年刊 144頁(在庫なし)
極薄でしかもねばり強い和紙  久米康生
『椙原紙箚記』への追考  杉原義男
後藤兼一著『和紙製法 全』序  大滝國義
土佐路往来「和紙・紙衣・太布」  杉原勇三

第3号 1995年刊 96頁
中国製紙術の先進性とその奥深さ  久米康生
三椏の研究  宍倉佐敏
ブータン王国の手漉き紙  フランソワーズ・ペロー
全国の手漉和紙製造所の現況並びにその紙の製法、種類をまとめて  大滝國義
シリーズ・和紙を考える1 和紙の研究方法と復元紙について  吉野敏武

第4号 1996年刊 132頁 (在庫なし)
和紙の多様さとゆたかな個性  久米康生
和紙の表面を削る―古筆切に見られる文字の削除―  高城弘一
雁皮の研究  宍倉佐敏
フィリピンで触れた植物の文化  フランソワーズ・ペロー
伏流水の源を訪ねる  角保恵喜
だるまは語る  田村 正
シリーズ・和紙を考える2 肉眼観察による素材研究 麻紙  吉野敏武

第5号 1997年刊 136頁
捻り揉む和紙とその製品  久米康生
紙衣小考  木村有見
和紙コレクションのアイデンティフィケイション
―ドイツ書籍印刷博物館のバルツコレクションの場合  フランソワーズ・ペロー
雲紙の研究  高城弘一
伏流水の源流を訪ねるⅡ  角保恵喜
楮の研究  宍倉佐敏

第6号 1998年刊 136頁
明治期の和紙工芸   久米康生
明治後期加工和紙の技術を知る  フランソワーズ・ペロー
紙布小考-この素晴らしき布  木村有見
麻の研究  宍倉佐敏
シリーズ・和紙を考える3 経巻紙背面における磨きの考察  吉野敏武
岐阜県紙業試験場「業務報告」を読む  大滝國義

第7号 1999年刊 120頁(在庫なし)
古代の和紙について―比較文化史的な考察―  久米康生
和紙の科学―紙を考える  大江 礼三郎
打紙の再現をめざして  大柳久栄
図書寮所属紙屋院の大同年間設立説と廃滅期  櫛笥節男
竹と竹紙の研究  宍倉佐敏
まぼろしの吉賀紙に迫る  角保恵喜
戦後の和紙原料  関野勉
シリーズ・和紙を考える4
 『法華経とシルクロード』展の肉眼観察した史料の紙素材と装幀  吉野敏武
紙子紙の製作・その1 こんにゃく糊と楮紙  尾村知子
揉み紙の強度  稲葉政満・陳 剛

第8号 2000年刊 146頁(在庫なし)
中世武家社会の紙  久米康生
檀紙・引合・杉原考―中世の紙に関する研究の動向―  上島 有
中世における書籍の装丁と料紙  吉野敏武
ワラ紙と茎幹繊維紙の研究   宍倉佐敏
成島和紙と高松手漉き和紙(麻布紙)  木村有見
紙の名は・・・・みょうじ・名字・苗字の一考察  田村 正
化粧紙の異名  関野 勉
シリーズ・和紙を考える5 貴重史料の閲覧及びオープンスペースでの展示史料の見方と注意点  吉野敏武

第9号 2001年刊 108頁
近世町人社会の紙  久米康生
傘紙に活用された高野紙の伝統技法  草野敦子
楮の研究(二)  宍倉佐敏
渋紙座布団(遠藤まし子氏の円絞り)  木村有見
大壺紙(トイレットペーパー)の歴史  関野 勉
中世の料紙と紙の表裏  上島 有
泉貨紙、その歴史ロマン  角保恵喜

第10号 2002年刊 108頁
近代和紙業界の歩み  久米康生
手漉きから機械すきへ―英国議会資料に見る製紙技術の変遷 大江礼三郎
和紙と洋紙の接点  森本正和
「雁皮紙」の暖簾と紙商  大柳久栄
木綿と木綿紙の研究  宍倉佐敏
閨紙の名称色々  関野 勉

第11号 2003年刊 94頁
手漉き和紙つくりの新しい流れ  久米康生
木材パルプの研究  宍倉佐敏
紙(手漉和紙・洋紙)登場小説の紹介  関野 勉
石見紙布の現在  北村春香
和紙文化研究会・名古屋講演 古典籍に見る「書写と装訂と料紙」 吉野敏武

第12号 2004年刊 132頁
東洋手すき紙の多彩な伝統  久米康生
韓紙の歴史  朴英?
奈良時代の料紙とその再現について  宍倉佐敏
軍用紙(気球紙)の規格  関野 勉
紙のシワを観る  木村有見
現代の漉き手「一代紙漉」について  新井悦美
『御存知商売物』における紙の趣向  白戸 満喜子
追悼 フランソワーズ・ペロー女史
 パリ装飾美術館所蔵の和紙コレクションについて  フランソワーズ・ペロー
 パリ装飾美術館所蔵の和紙コレクションにみる紙商と暁斎  大柳久栄
 フランソワーズ・ペロー氏を悼む  川鍋楠美

第13号 2005年刊 124頁
書写材としての和紙  久米康生
書写内容と装幀形態による料紙との関連  吉野敏武
宮内庁書陵部蔵書の書誌-写す・裁つ・綴じる  櫛笥節男
打紙再考  大柳久栄
『紙漉重宝記』を基礎とした和紙の製法  宍倉佐敏
気球の加工と蒟蒻糊  関野 勉
島根県石東山間部における紙布の聞書き
       ―カミヌノを知る最後の話し手たち  北村春香

第14号 2006年刊 116頁
和紙の多彩な用途と加工技法  久米康生
和紙いろいろ 紙の博物館収蔵の和紙加工品紹介  丸尾敏雄
しわしわの紙?ちりめん紙の魅力  五十嵐久美
染色用の型地紙について―江戸小紋や長板中形の美しさを支える紙―  水上嘉代子
柿渋を観る  木村有見
 実験データ 柿渋塗布和紙の湿潤引張強さ  稲葉政満
シーボルト和紙コレクションの琉球国文書と帰化紅紙  稲葉政満・加藤雅人
トイレットペーパー関連特許について  関野 勉

第15号 2007年刊 80頁(在庫なし)
料紙加工技法の展開  久米康生
奈良平安の紙―特に料紙加工について  大柳久栄
岩手県一関 金田家所蔵和紙調査報告書 一関 金田家所蔵和紙について
稲葉政満、吉野敏武、山口俊浩、加藤雅人
19世紀トイレットペーパー、20世紀トイレットロール  関野勉
書籍の沿革Ⅰ 巻子本から旋風葉まで  櫛笥節男
近現代文学における和紙  白戸 満喜子
ラオス・ルアンパバーン「Sa paper」、
新疆ウイグル自治区和田・「桑皮紙」現地調査記録  長瀬香織

第16号 2008年刊 104頁
生活を多彩にデザインした和紙  久米康生
紙布産地の研究  北村春香
特集 和紙文化研究20周年
和紙文化20周年によせて 
吉野敏武、稲葉政満、大江 礼三郎、大柳久栄、島田達生、小井川 元慈、半田正博
和紙文化研究会設立の趣意
和紙文化研究会20年の歩み
千代紙と榛原  大柳久栄
戦後・中小企業庁による技術職員養成講習会に見る和紙製造技術」の項目  関野 勉
中国竹紙製造の現状について  陳 剛

第17号 2009年刊 112頁
西洋人による和紙認識の展開   久米康生
和紙産業を陰で支える功労者たち ジャパン ペーパー カンパニーと
ジャパニーズ ペーパー プレイス   森木 佳世子
トイレットロールのJIS化の経緯   関野 勉
中国北方地区手漉紙製造の現状について    陳 剛
墨色の変化―紙と墨と水と― 宣紙~楮紙へ、にじみの世界  日野楠雄
紙の博物館収蔵 木村有見 紙遺品リスト

第18号 2110年刊 100頁
インクジェットプリントで、アートが変わる前後千年悠久なる和紙力の再発見  水木喜美男
歴史史料における装訂名称の検証
大和綴・胡蝶装・粘葉装・列帖装・綴葉装について  櫛笥節男
第一回「日本の法帖」総合調査中間報告  日野楠雄
タイムカプセルの中の紙  関野 勉
連史紙の伝統製造法とその復元  陳 剛
金田家所蔵杉原紙サンプル  赤塚 喜恵子

第19号 2011年刊 140頁
春日懐紙の裏面の行方―根津美術館蔵懐紙の場合―  田中大士
史料の装幀形態から見る料紙―講演会展示史料の装丁と料紙―  吉野敏武
和紙の真正な姿を求めて  久米康生
最近の和紙原料  関野 勉
中国甘粛省の手漉紙製造技術とその研究価値  陳 剛
第一回「日本の法帖」総合調査報告  日野楠雄・水木 喜美男
装丁と損傷状態に関する報告及び考察  佐々木 紫乃・佐藤夕紀・一宮 佳世子

第20号 2112年刊 88頁(在庫なし)
古筆と加飾紙  村上翠亭
江戸時代の越前美術工芸紙
―紙の文化博物館所蔵の資料紹介―  佐藤 登美子
墨のにじみへ及ぼす水の硬度の影響  甲斐 由香里、稲葉政満
宿紙について  櫛笥節男
紙祖と紙碑  関野 勉
中国書画用紙の現状と考察  陳 剛

第21号 2013年刊 120頁
『造紙説』(国立国会図書館蔵)より「岐阜県下造紙之説」
和刻法帖について  岩坪充雄
水損した紙資料への処置方法  阿久津 智広
最近の紙郷  関野 勉
和紙と墨色―紙と墨と水の世界―  日野楠雄
半田正博氏を偲ぶ

第22号 2014年刊 164頁
越前特集
 越前和紙の歴史と多様性  石川満夫
 住まいや現代空間に和紙を「越前和紙、襖の今昔」 五十嵐 康三
 天然草木灰への道  梅田修二
 「越前和紙の制作用具及び製品」の重要有形民俗文化財指定について  佐藤 登美子
 名画家との交流  岩野 麻貴子
 生漉奉書一筋  第九代 岩野 市兵衛
 青年部会の取り組み  山下寛也
 越前和紙の里―パピルス館……―  奈良本 真紀
 福井県和紙工業協同組合 組合員と生産品目一覧
越前和紙襖紙と小間紙産業の近年の技術革新と社会受容  稲葉政満
越前紙漉き図説
日本画の構造と和紙の位置  朽見行雄
ヤオ族の製紙と漢字文書  北村春香
青苧と和紙~山形(大江町・西川町)における地域文化力の向上への取り組み~  大山龍顕

第23号 2015年刊 148頁
追悼 久米康生先生
杉原紙系統の系譜―御教書杉原から奉書紙へ―  富田正弘
2014 和紙文化in越前の報告
三椏物語  宍倉佐敏
戦時中における公定価格の手漉和紙  関野 勉
日本美術の構造と和紙の位置Ⅱ パレルゴンと表装  朽見行雄
料紙観察事例報告―和紙と洋紙のはざま―  白戸 満喜子
和紙と光の新たな世界?和紙に光を…一枚の和紙から始まった灯り?
岡嶋利英
特別企画「ユネスコ無形文化遺産登録と和紙のこれから」より
 講演「ユネスコ無形文化遺産登録の意味と経緯」  近藤 都代子

第24号 2016年刊 94頁
顕彰 久米康生先生の業績  和紙文化研究会編集委員会編
 月例会における講義の記録
 著作一覧
 著作紹介
一七世紀オランダ東インド会社のアーカイブにみられる
オリエンタルペーパーについての考察  安田智子
戦国時代の紙と武将  宍倉佐敏
伊藤若冲が愛用した画紙について ―早期から晩年までの九作品の料紙観察・検証― 付論:若冲の筆についての考察  景山由美子

第25号 2017年刊 92頁
江戸時代の絵入り本を中心とした上方刊本と江戸刊本に使われた用紙の紙質分析  江南和幸、徐小潔、岡田至弘
月例会・和紙文化パネルWork IV
 基調講演1 平安の古筆に見える加飾紙の種類と多様性  名児耶明
 基調講演2 デジタルマイクロスコープから見えた装飾模様の謎  高橋裕次
 基調講演3 加飾紙のデジタルマイクロスコープ紙質繊維分析の実際  宍倉佐敏
トイレットロール誕生の新事実 関野 勉
デジタルマイクロスコープによる平安古筆の紙質調査分析について  日野楠雄
ヨーロッパにおける紙の顕微鏡観察現況  白戸 満喜子

第26号 2018年刊 96頁
復刻 楮木考  佐藤方定
料紙観察報告 ―江戸期版本料紙にみえる稲藁原料  白戸 満喜子
和紙の歴史と諺  宍倉佐敏
手漉き和紙を通して日本の文化を考える  横尾 靖

第27号 2019年刊 102頁
紙漉の浮世絵  関野 勉
「大和綴」装幀の名称問題と製本工程  吉野敏武
手漉きに残る江戸の技術  増田勝彦
紙と墨の保存性について  日野楠雄

第28号 2022年刊 103頁
【巻頭言】コロナウィルスを契機とした和紙文化研究会月例会のWEB(インターネット)上開催  稲葉政満
往来物料紙調査 報告書  増田勝彦
デジタル時代の和紙~大宇宙を和紙に描く日本画家・千住博~  朽見行雄
料紙の白色度と青色繊維―料紙観察からの試論―  白戸満喜子
[コラム]前号を読んで  増田勝彦
江戸期における洋紙に関する資料
 『厚生新編』「巻二三 西洋緜紙抄造法」「巻六九 紙」  厚生新編を読む会
【報告】第29回研修旅行記 名塩鳥子間似合紙、丹後二俣和紙、京都経師㈱大入、佐藤版
画工房を訪ねる  小井川元慈
和紙文化研究会活動概要
和紙文化研究投稿規定・執筆要項

第29号 2023年刊 103頁
【翻刻】『諸國紙日記』 沼尻清兵衛写  くずし字を読む会
【月例会発表】重合度変化からみた楮紙の寿命 和紙と韓紙  稲葉政満
[コラム]前号を読んで  増田勝彦