◆会員情報

展覧会情報

【第57回 表装作品展】        田中正武 会員関連
会 期:2014年6月21(土)~26(木)
9:30~17:30 (入場は17:00まで)
会 場 :東京都美術館2階第4展示室 東京都台東区上野公園8-36
主 催:東京表具経師内装文化協会
後 援:東京都・読売新聞社・東京都職業能力開発協会・東京都技能士会連合会・全国表具経師内装組合連合会

東京表具経師内装文化協会事務局:
〒110-0015 東京都台東区東上野4-10-14  電話03ー5826―1773

表装作品展

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、6月18日(水)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細をこちらからご連絡いたします。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<PDFファイルです>

月例会
日 時:6月21日(土)13:30~17:00 会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:30 原典講読 「越前紙漉図説」   島田達生 会員
14:30~14:45 休憩
14:45~16:15 会員発表  「ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくりと漢字文書」(下記参照)
16:15~16:25 休憩
16:25~16:45 「和紙文化in越前」など
16:50~17:00 事務連絡・片付け・退出

会員発表
題名「ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくりと漢字文書」  北村春香 会員
東南アジアの手すき紙について、7年前から興味を持つようになった。それまでは、東南アジアといえば、和紙の材料である楮(サー)を供給している原料産地という認識しかなかったが、実際訪れてみると当地の紙すきは多様で、多くの刺激を受けた。今回報告する内容は、中国雲南省に隣接するベトナム北部サパ県・ヤオ族(現地ではDao・Zao)の竹紙づくりと漢字文書である。ヤオ族は、西南中国から焼畑農業や狩猟生活をしながら移動してきた民族であり、中国、ベトナム、ラオス、タイに分布する。彼らは、漢族とのかかわりから漢字を習得し、移動生活の便宜を得てきた。その漢字文書を作成するためには、紙を必要とした。彼らは、自ら紙をつくり、祖先の神話や故人の記録を携えて、新たな地を目指していった。竹紙づくりの技法は、澆紙法に分類される技法であるが、東南アジアで広く行われるものとは異なり、瓢箪柄杓で紙料を丹念にかけ流していく。中国で発明された紙は、各地でどのように発展していったのか。澆紙法と抄紙法の広がりにも思いを馳せながら、皆様のご意見を頂きたいと考えている。

 

1 若竹を竈の灰で4~5日煮て洗浄し、木棒で手打ちする。水中選別後に再び叩く繊維もある。
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2 ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくり。布簾を張った木枠を中空に架け、瓢箪柄杓で紙料を丹念にかけ流していく。
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3 ヤオ族の漢字文書
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4 漢字文書の調査。漢字文書は『評皇券牒』か。
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5 どこまでも広がる美しいサパの棚田
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【発表会員プロフィール】
和紙文化研究会会員

小津和紙ご案内200

5月の例会のお知らせ

5月の例会のお知らせ
日 時:5月17日(土)13:30~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室

13:15~13:30 机の配置変更
13:30~15:30  「2014年度第25期定期総会」
◇前年度事業報告
◇決算報告及び監査報告
◇新年度事業計画及び予算審議
◇人事(担当者選任)
◇規約改正
◇その他(会員発表など)
15:30~15:45 休憩
15:45~16:45 「和紙文化in越前」について担当より詳細説明と質疑応答
16:40~17:00  事務連絡・片付け・退出

月例会見学ご希望の方々へ

今月(5月)の月例会は総会となっており、会員発表がありませんので見学もありません。来月6月は通常通り見学できますので5日以降に当HPをご確認下さい。

◆会員情報

紙の博物館企画展「金唐紙展~上田尚作品展~」 開催概要

会 期:2014315日(土)~61日(日)休館日:月曜日(但し55日は開館) 325()430()57()

会 場:公益財団法人 紙の博物館4階企画展示室 (第4展示室)
114-0002 東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)

     TEL:03(3916)2320  FAX:03(5907)7511 http://www.papermuseum.jp/

     Email:gakugei@papermusum.jp
主 催公益財団法人 紙の博物館共 催金唐紙研究所、金唐紙友の会
後 援
岡谷市教育委員会(旧林家住宅)、小樽市教育委員会(旧日本郵船小樽支店)呉市入船山記念館、孫中山記念会(移情閣)、大仙市教育委員会(旧池田氏庭園)、築上町教育委員会(旧蔵内邸)、東京都公園協会(旧岩崎邸庭園)、東京都歴史文化財団(東京芸術劇場)、箱根ラリック美術館 

展示趣旨

  革に型押しや彩色を施した「金唐革」を和紙で模した「金唐革紙」は、壁紙として明治期に盛んに輸出され、国内外の建築物に用いられましたが、次第に需要が減少し、昭和中期に製法が途絶えてしまいました。その技術を「金唐紙」として蘇らせたのが上田尚氏です。

 氏が金唐革紙と出会ったのは約30年前の昭和58年、重要文化財「旧日本郵船小樽支店」の修復事業をきっかけに金唐革紙の研究を重ね、その復元に尽力されました。以後、旧岩崎邸(東京都)など各地の重要無形文化財の修復・復元に携わり、平成17年(2005)には国選定保存技術保持者に認定されています。また、金唐紙研究所を主宰し、国内外で展覧会を開催するなど金唐紙の普及にも努めてこられました。 

  このたび、上田氏が80歳を迎えられることを記念し、作品展を開催いたします。本展の開催にあたって制作された新作も含め、上田氏の代表作の数々をご覧いただけます。豪奢かつ華やかな金唐紙の魅力をお楽しみください。

  日本郵船小樽

1 金唐紙「菊花文様」(部分) 

上田氏による重要文化財の壁紙修復の端緒となった「旧日本郵船(株)小樽支店」に用いられた金唐紙

 

金唐紙「狩人」(部分)   

2 金唐紙「狩人」(部分) 

鹿などを追う狩りの様子から、上田氏が「狩人」と名付けた作品

 

岩崎邸   

3 金唐紙「花と曲線文様」(部分)

重要文化財「旧岩崎邸洋館」南東側の客室復元に用いられた金唐紙

 

 

チラシ 表 チラシ 裏

(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)

付帯事業

1)「ミュージアムトーク」 上田尚氏による「金唐紙展」の解説

 412日(土)、517日(土) 各日14001430

2)「金唐紙ワークショップ」 「打ち込み」から仕上げの「彩色」までの工程を体験

 426日(土)10151630 *要申込み(先着30名。電話にて申込み受付)

期間中のその他事業

1)「新聞紙でカブトをつくろう

 こどもが頭にかぶれる大きさの簡単なカブトを新聞紙で作る 

  日時:55日(祝・月)13301400 講師:当館学芸員

  費用:無料(入館料別)  定 員:20名(当日先着順)

2)「紙すき教室

  日時:毎週土・日曜日 13001430(1人10分程度)

  費用:無料(入館料のみ)  定員:時間中随時受付(整理券配布)