◆和紙情報
シンポジウム「京都学・歴彩館グランドオープン記念事業『京都の文化ー京都学・歴彩館からの発信』」
期 間:2017年4月27日(木)13時~16時
会 場:京都府立 京都学・歴彩館 大ホール
〒606-0823京都市左京区下鴨半木町1-29 電話:075-723-4831
開会挨拶: 山田啓二 京都府知事
基調講演:「歴史の裏話~史料の保存・公開とその意義~」
公益財団法人永青文庫理事長 細川護熙氏
パネルディスカッション:
国立国会図書館関西館館長 片山 信子氏
平等院住職 神居 文彰 氏
元ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院日本研究センター長
シュテファン・カイザー 氏
コーディネーター:金田章裕(京都学・歴彩館館長)
定 員:300名(参加費無料 事前申込制)
申込方法:4月3日(月)から4月17日(月)までに電話・はがき・FAX・メールにて。<当日必着・応募多数の場合は抽選>
受 付:府民生活部府民総合案内・相談センター
電話 075-411-5000 Fax: 075-411-5001 E-mail: 411-5000@pref.kyoto.lg.jp
※参加証ハガキを返送します。なお、当日は参加証ハガキを持参の方のみシンポジウムの入場ができます。ご注意ください。
主催: 府立京都学・歴彩館、府立大学、府立医科大学
関連HP
http://www.pref.kyoto.jp/rekisaikan/event/grandopensympo.html
2017年4月11日 |
トピック:和紙情報
◆和紙情報
展覧会・個展
「和紙を着る~伝統の美と技~」 岡嶋多紀 氏
-越前鳥の子、細川紙、そして、反故紙。時を超え、紙衣・紙布に―
日 時:2017年3月6日(月)~11日(土)
10:00~18:00(6日13:00より、最終日16:00まで)
会 場:小津ギャラリー (東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル2F TEL. 03-3662-1184)
「綿から生まれ、綿にかえる」という理念から、素材としての「木綿」に注目し、対話をしながら生まれた「たき織」。それは、一枚の布地をバイヤスに切り、テープにしてものを横糸として使い、織り上げた木綿起毛裂織物です。その織物の基にある日本の裂織り文化の背景に、特に綿の栽培に適さない寒冷地では、使い古された布を大事に扱う中から、布を裂き、織り込むことで再び新たな命を授け、使い続けたという知恵があります。そして、和紙もまた木綿と一緒で貴重で大事にされ、一度使用した和紙をも再び蘇らせて衣料にした歴史的な経緯もあります。
…紙布(織物)と紙衣。裂織と紙布は、人と手と心を掛け木綿と和紙は細く裂かれ、撚られて糸となり人の手技から美しい織物として生み出されました。一方、漉いた和紙を揉み上げて一枚そのままにつなぎあわせて布地とし裁ち、衣服に仕上げる紙衣。それは素材を最大限生かすことに取り組んだ賜物です。素材を尊敬する心を親から子へ語り伝えてきた先人達の姿を忘れてはならないと思います。
今回、展示する作品は、2014年11月に越前和紙の里で行われた「和紙の姿」展でつくられた鳥の子紙に染色した紙衣。自家栽培した茶綿を漉き入れ制作した紙衣。一枚の紙から布としての柔らかさ、風合いや感触を考えながら制作を試みました。
また、古い床本や謡曲本に使われた和紙を染色し、継ぎ合わせ紙衣は、元々、書かれていた文字が新たな模様としての効果も表れ、独特な面白さを発見できました。
一方、江戸時代の大福帳、明治時代に漉かれていた細川紙でつくられた大福帳を使用し、現代の細川紙とあわせ織り込んだ紙布の数々は、新旧の和紙の違いを感じながら、今なお生き続ける和紙の奥深さを考えることとなりました。
素材としての和紙に触れながら可能性を追い求め、対話しながらできた作品と人々と交流をしながら和紙の魅力をお伝えします。
Wearing washi: the beauty and skill of tradition
Artist: Taki Okajima (textile designer)
Exhibition period: March 3rd – 11th, 2017.
Time: 10:00-18:00 (Opening day opens at 13:00, closing day open until 16:00)
Location: Ozu Gallery Tokyo, Chuo-ku, Nihonbashihoncho 3-6-2 Ozu Honkan 2F
Website:
Study of washi culture
http://washiken.sakura.ne.jp/blog/
Ozu Gallery
http://www.ozuwashi.net/gallery.html
This is an exhibition of the fashion work of textile designer Taki Okajima, who uses washi (Japanese paper) to make her designs. There are two layers to this fashion exhibition. In the first section, her shifu work is on display. To make shifu, she slices kozo paper and twists it to make yarn, then weaves this into a fabric. In the second section, garments called Kamiko, made from a sheet of paper used like a piece of cloth are displayed. This is a rare and precious exhibition, as Taki Okajima has a unique approach using washi, not done by anyone else.
The shifu in this exhibition is made from antique account books from the Edo and Meiji periods, as well as handmade Hosokawa paper from Ogawamachi in Saitama Prefecture. This paper is thinly sliced, then twisted into yarns and woven to make jackets and other items that will be on display. The kamiko is made from Torinoko paper, which was made in Echizen in Fukui Prefecture in 2014. Okajima has grown some brown cotton and added it to the vat before the paper was made. With this paper she has created a short coat (haori), which will be on display.
Okajima, with her unique taste and sensitivity, has resurrected the almost the almost 1000 year history of washi using modern fashion. Each sheet of paper represents ancient Japanese tradition born again through fashion. This is truly a must-see exhibition for washi and fashion.
A film depicting Okajima’s Hosokawa paper fashion show, held in Ogawamachi in 2016 will be showing during the
exhibition (Special thanks to ESMOD Japan)
【紙布 -shifu-】 〈細く切った紙を糸にし、それを織って生地にして仕立てる〉
コート
原材料(大福帳とそれを糸にしたもの)
【紙衣 -kamiko-】 〈紙を生地に見立て仕立てる〉
鳥の子紙の紙衣
仕立てる前の状態(染色した紙)
染色(鳥の子紙を染める)
岡嶋多紀氏プロフィール テキスタイルデザイナー
健康な二つの素材「木綿と和紙」をテーマに活動
現代の様々な素材の混乱の中、「綿から生まれ、綿にかえる」という理念から木綿と向き合い、対話しながら木綿の力を提案。そして創作活動して行く過程から和紙に出会い、和紙の原料の楮も木綿と同じくその用と美は人々の生活の中で確固たる文化を築いていることから、木綿との融合、和紙の更なる可能性を求め作品を展開している。
1998年 展覧会「木綿は生きている。織物から和紙へ」(埼玉伝統工芸会館)
〈自ら開発した織物(たき織)の残布・残糸を最後まで生かすことから生まれた木綿和紙の可能性〉
2004年?「かみのみぞ展」(埼玉伝統工芸会館)
〈作り手と使い手(作家、デザイナーなど)との対話・交流をしながら和紙の可能性を探求する企画〉
〈小川町と東秩父村の手漉き和紙職人が作る小川和紙を使う展覧会〉
2011年「かみのみぞ展」(新潟県立近代美術館)
〈一枚の和紙でできた酒ラベルから始まった越後の和紙職人と越後生紙の会との企画〉
2016年 ユネスコ無形文化遺産登録記念事業「細川紙の世界」にて「細川紙を使った紙衣ファッションショー」(小川町民会館リリックおがわ)(主催:小川町・東秩父村・小川町教育委員会・東秩父村教育委員会)
2017年2月13日 |
トピック:和紙情報
◆和紙情報
アジア資料学研究シリーズ
東洋文庫アジア資料学研究シリーズ 2016年度
モリソンコレクション将来100周年記念―紙料調査の意義と課題
コディコロジーの未来をみつめて―「紙」・「印刷」・「出版」を科学する
日 時:2017年1月27日(金)15:30-17:30 第1部
28日(土)9:30~15:00 第2部
会 場:東洋文庫2階講義室(〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21 TEL:03-3942-0204)
参加料:無料
第1部 特別講演会(通訳あり)(申込み不要)
司会:江南和幸氏(東洋文庫研究員、龍谷大学名誉教授)
Anna-Grethe Rischel氏(デンマーク国立博物館名誉研究員・紙の歴史研究者国際協会会長)
“The historical significance of researching European paper with and without watermarks and its technological development”
「ヨーロッパにおける紙の歴史―透かし(Watermark)の導入とその技術的発展」
第2部 講習会
申込み:必要 定 員:30名
9:30?10:00 趣旨説明:濱下武志氏(東洋文庫研究部長)
10:00~10:45 「料紙の質と典籍の位相―中国及び日本の写本・版本を例として」石塚晴通氏(東洋文庫研究員、北海道大学名誉教授)
10:45~11:30 「アジア・ヨーロッパ刊本用紙の比較研究」
江南和幸氏(東洋文庫研究員、龍谷大学名誉教授)
11:30~12:10 「なぜ活版印刷はメディア革命を起こせたのか」
中西保仁氏(印刷博物館学芸員)
13:10~15:00 パネルディスカッション・総合討論
パネラー:Anna-Grethe Rischel氏、石塚晴通氏、江南和幸氏、中西保仁氏
司会:濱下武志氏
第2部講習会の募集と応募方法は、東洋文庫HPを参照して下さい。
東洋文庫
https://sites.google.com/site/tbkenkyubulecture/koushukai
2017年1月9日 |
トピック:和紙情報
◆和紙情報
展覧会
平成28年度文化庁地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業
特別展「日本の表装ー紙と絹の文化を支える」
SOUKOU-The Japan Way to Beautifyand Preserve Cultural Heritage
日 時:2017年1月11日(水)?2月12日(日)
場 所:京都大学総合博物館(〒606-8501京都市左京区吉田本町 京都大学総合博物館 TEL:075(753)3272・3273・3274)
主 催:京都府・京都大学総合博物館・京都文化博物館・一般社団法人 国宝修理装?師連盟
後 援:京都府教育委員会・京都市教育委員会
協 力:京都府教育庁指導部文化財保護課・京都府立大学文学部歴史学科
2会場分展覧会チラシA3二つ折り(下記HPに詳しい)
期間中、毎週土曜日に関連の講演があり、話題になっているようです。
講演予定と内容:
1月14日 岡 興造(岡墨光堂会長)「表具師から装潢師へ」
1月21日 根立研介(京都大学大学院文学研究科 教授)
「日本の文化財の修理をめぐって-彫刻の修理の場合-」
1月28日 湯山賢一(奈良国立博物館長)「古文書修理の歴史と理念」
2月4日 横内裕人(京都府立大学文学部 准教授)
「前近代における書跡・古文書修理の諸相」
2月11日 平川佳世(京都大学大学院文学研究科 准教授)
「近世ヨーロッパ美術と修復」
増記隆介(神戸大学大学院人文学研究科 准教授)
「平安時代の仏画制作とその修理」
日 時:毎週土曜日 14:00~15:30
※2月11日のみ13:00~15:30
場 所:総合博物館 本館3階 講演室
受講料:無料(但し、博物館への入館料は必要)
図 録:A4変形 オールカラー 168頁(内111頁が京都文化博物館分で右開き、56頁分が京都大学総合博物館分という、2会場分を左右から開いていくように作られたもの)
申込み:不要(先着順 約80名まで)
図録表紙(京都文化博物館分)
京都大学総合博物館
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0060.html
《京都文化博物館との共同開催ですが、京都文化博物館分は終了しています。下記HPを参照して下さい。》
京都文化博物館
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/soukou2016/
2017年1月9日 |
トピック:和紙情報
◆和紙情報
特別展 「丹後の紙漉き -和紙と生きる人びとのあゆみとゆくえ-」と図録紹介
会 期:平成28年10月15日(土)~12月11日(日)
会 場:京都府立丹後郷土資料館
〒629-2234 京都府宮津市字国分小字天王山611-1 TEL 0772-27-0230
主な展示品:
畑製紙農業協同組合資料(宮津市 近代 畑自治会蔵)
丹後・丹波の手漉き和紙生産用具(宮津市・京丹後市ほか 近代 当館蔵)
手漉き和紙製品(綾部市・福知山市ほか 近代~現代 当館蔵)
紙布(福知山市 昭和時代 個人蔵)
紙衣(福知山市 昭和時代 福知山市蔵)
映像「京の和紙」(京都府 1975年)
「黒谷和紙」(黒谷和紙協同組合 2016年)
※会期中に展示替えをおこないます
関連事業:
文化財講座 「紙すきの歴史と技術」
日 時:11月12日(土) 13時30分~ 会 場:第一研修室
講師:京都府立山城郷土資料館 資料課長 横出洋二
図録の紹介 和紙研有志“一押し”書籍
『丹後の紙漉き -和紙と生きる人びとのあゆみとゆくえ-』
発 行;京都府立山城郷土資料館
発行日:平成28年10月15日
編 集:京都府立山城郷土資料館
判 型:A4判 96頁
装 丁:並製 オールカラー
価 格:600円
京都府立丹後郷土資料館
http://www.kyoto-be.ne.jp/tango-m/cms/index.php?page_id=0
2016年12月8日 |
トピック:和紙情報