例会

和紙研月例会拡大版 講演会とパネルデスカッションの御案内

和紙文化パネル‐workⅢ  

「オランダに渡った紙・欧州で使われる紙-和紙の多様性の中で-」

日  時:2016年6月18 日(土)13:30~17:00

会  場:小津和紙本社ビル 3階展示場「小津和紙照覧」フロア(地図あり)

参 加 者:和紙研会員及び会外の希望者 (会員は通常例会と同様です)

入場人数:100名以内(会外の方は40名以内)

参 加 費;会外の方は2000円(機関誌込み) 

※事前申込みが必要です。参加申し込み表(xisxデータ)に必要事項をご記入、Web環境にない方はFAXでお申し込み下さいFAX申込み表それを担当の日野まで返信して下さい。 

 

※ 席数に限りがありますので先着順に登録します。40名を越える場 

合はお断りすることがありますので、ご容赦のほどお願いいたします。

                  

開 場 

13:00     同フロアには各地の和紙や関連資料が展示されておりますの

        でご観覧下さい。

開 会

13:3013:40 開会の挨拶:稲葉政満会長

         司会・講師紹介:日野楠雄

基調講演

13:40~14:25 安田智子講師 

                 「江戸時代にオランダに渡った紙の多様性について」

14:25~15:10 岡本幸治講師 

                「西洋の書籍修理と製本に使われる和紙について」

15:10~15:45 増田勝彦講師(和紙文化研究会副会長)

               「 海外で資料修復に活躍する和紙」

パネルデスカッション

16:00~16:50 

「オランダに渡った紙・欧州で使われる紙 -和紙の多様性の中で-」 

 座長:増田勝彦講師

 パネラー:安田智子講師・岡本幸治講師・宇佐美直治講師(和紙文化研究会) 

16 :55  閉会の挨拶 島田達生運営委員

※アクシデントなどで予定が変更になる場合もありますのでご了承下さい。

※会場へは添付の地図をご参照下さい。

※参加申し込み表の送り先 nanyu@tbz.t-com.ne.jp(担当:日野、5/28~6/16まで有効)

 

 

これまでの例

第一回 「神田神保町古書街を10倍楽しむ法」(和紙文化パネルの呼称は2回目から)

日時:2013年9月21日(土)13:30〜17:00 



会場:小津和紙本社ビル 6階会議室  



13:30 開会と全体の説明            日野楠雄



13:45 講演1「神田古書街の略史」      八木書店 八木乾二氏



14:05 講演2「修復用和刻本の世界」    増田勝彦会員


14:25 講演3「古書センター利用の手引き」 吉野敏武会員


14:45 休憩  


15:00 講演4「神保町古書街の歩き方」     誠心堂 橋口兼介氏



15:20 講演5「掘り出しものの世界」      関野 勉 会員     

15:40 パネルデスカッションと質疑応答  

   パネラー:八木乾二・橋口兼介・増田勝彦・吉野敏武・関野 勉、各講師

16:40 事務連絡と片付け


 

和紙文化パネル‐workⅡ

「ユネスコ無形文化遺産登録と和紙のこれから」

日 時:6月20 日(土)13:30~17:00

会 場:小津和紙本社ビル 3階展示場「小津和紙照覧」フロア


13:00~13:30 講演会会場準備

 

13:30 開会
    御挨拶及び会場紹介  小津和紙社長 北村純夫 氏

 
          講師紹介と全体の説明           日野楠雄


13:45 講 演「ユネスコ無形文化遺産登録の意味と経緯」
             

    文化庁文化財部伝統文化課主任文化財調査官  近藤都代子 氏


14:25 登録団体の現状「ユネスコ無形文化遺産登録を受けて」
              

    登録を受けての感想・反応・半年の動きなど
              

    細川(谷野裕子会員)・

    美濃(村井和仁 美濃和紙推進課長補佐)            

     石州(西田誠吉氏)に
              それぞれ10分程度

14:55 講演「ユネスコ無形文化遺産登録から見える和紙の明日の姿」
              

    わがみ堂社長 浅野昌平 会員


15:25  休憩


15:40  総合討議「ユネスコ無形文化遺産登録と和紙のこれから」


16:50  事務連絡・閉会

 

2015/6 和紙文化パネルⅡの会場風景1、2

和紙文化パネルⅡ 1 2015

和紙文化パネルⅡ  2 2015

 

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月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、5月18日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
なお、今月は総会がありますので、宍倉ゼミの見学だけとなりますのでご了承下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

 

5月例会  
日 時:5月21 日(土)13:30~14:40 
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
      13:00 ~ 13:30   フリートーク
      13:30~14:40 宍倉ゼミ( 特別講義は「ゼミ」と呼称を変更しました )
                     「戦国時代の紙と武将」宍倉佐敏 会員(下記参照)
     以降 定期総会
             
宍倉ゼミ
題名 「戦国時代の紙と武将」               宍倉佐敏 会員     
 16世紀半ばから大阪夏の陣(1615)までを対象として戦国時代の紙について講義していただきます。戦国武将として誰もが知っている、武田信玄・伊達政宗・織田信長・豊臣秀吉、そして徳川家康の関わった紙について、消滅してしまったものや現在も息をつないでいるものなど、戦国物は数々ありますが、紙から見る戦国時代にご注目下さい。

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月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、4月13日(水)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

4月例会
 日 時:4月16 日(土)13:30~17:00   
 会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00~13:30 フリートーク
  13:30~14:30 特別講義 増田勝彦 副会長 (下記参照)
  14:30~14:45 休憩 
  14:45~16:20 会員発表 景山由美子  会員(下記参照)
  16:30~16:50 休憩
  16:50 ~17:00 事務連絡・片付け・退出
                 
会員発表                             
題 名「〈 生誕300年 〉伊藤若冲が好んだ画紙について       
      ―若年から晩年まで。9つの水墨画作品から見えたもの―」
              景山由美子  会員  PC・プロジェクター使用 
江戸中期の画家・伊藤若冲が1716年に生まれて300年。昨年に続き、今年も各地で生誕300年記念の展覧会が開催されます。今や日本でトップの人気を誇る若冲ですが、その代表作は、鳳凰、孔雀、鶏、牡丹、梅、蝶、蟷螂、蛙など生命あるものの美しさを精緻稠密に表現した『動植綵絵』や、無数の升目を塗り分けて異国情緒あふれる動物たちの楽園を描く『鳥獣花木図屏風』、金屏風にサボテンと鶏の家族を描く『仙人掌群鶏図屏風』など、色彩豊かで創造性溢れる作品で知られます。一方、鹿苑寺の障壁画や80代の大作『象と鯨図屏風』をはじめ、生涯にわたり数多の水墨画も描いています。そこで、代々続く青物問屋の主人として圧倒的な経済力を背景に、最高の画材を使い、好きな絵を好きなように描いた画遊人・伊藤若冲が好んだ画紙とはどのようなものなのか。若年から最晩年までの9本の水墨画をマイクロスコープによる表面観察を行い、考察します。

【講師プロフィール】
景山由美子(かげやま ゆみこ)
「古美術 景和」主人。出版社の編集者、IT企業のコンテンツ・プロデューサーを経て古美術商に。伊藤若冲の作品を主に取り扱う。雑誌『Pen』(伊藤若冲特集)、ムック『ペンブックス/若冲 その尽きせぬ魅力』など若冲に関する執筆も行う。

①牛図(若年)
牛 Cマーク

②鯉と波図(壮年)
鯉と波図 Cマーク

③双鶴図(晩年)
双鶴図 Cマーク
特別講義  「ヨーロッパ手漉き紙を透かしてみる」    増田勝彦 副会長
                       PC・プロジェクター使用
 和紙が好きな我々にとって紙を透かして地合を見ることは普通のことですが、ヨーロッパの手漉き紙を透かしてみると、数々の楽しい文様が見えます。イタリア、ファブリアーノが始まりとされている手漉き紙の透かし文様造りの技術進歩を推測し、垣間見える紙漉きの手の動き、紙造りの苦労の様子を、紙を透かし見ることで発見しましょう。

①透かし1
①透かし1

②透かし2
②透かし2

 

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月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、3月17日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

3月例会  
日 時:3月19 日(土)13:30~17:00 
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
 13:00~13:30 フリートーク
 13:30~14:45 特別講義「三大手鑑について」宍倉佐敏会員 (下記参照)
 14:45~15:00 休憩 
 15:00~16:40 会員発表
 「リーフキャスティング(漉き嵌め)による修復処置について その2」
                    阿久津智広  会員(下記参照)
 16:40~16:30 事務連絡・片付け・退出   

 

会員発表 
題 名「リーフキャスティング(漉き嵌め)による修復処置について その2」
              阿久津智広  会員  PC・プロジェクター使用 
 リーフキャスティングは、新しい繊維を水の中に分散させて、虫喰い等の欠損部分へ流し込み、新しい紙を形成させて直す修復方法です。
 前回の発表では、リーフキャスティングの歴史、原理、特徴(長所、短所)、そして和紙の資料への処置事例を紹介しました。今回の発表では、脆弱化した資料(竹紙、洋紙等)への処置事例を紹介したいと思います。皆さんにリーフキャスティングへの理解を深めていただくとともに、ご意見をいただきたいと思っております。

【講師プロフィール】
 1979年栃木県生まれ 日本・イタリアで書籍、版画、素描等の修復を学び、現在、国立公文書館の修復室に勤務。

リーフキャスティンク作業

リーフキャスティング作業

 

特別講義  「三大手鑑について」           宍倉佐敏 会員
                       PC・プロジェクター使用
和紙文化研究会において昨年4月の月例会では早稲田大学會津八一記念博物館で「文彩」の特別観覧がありましたので「手鑑」については皆さん興味あるところと考えます。今回は「手鑑」の意味や歴史から、手鑑の代表格である「三大手鑑」と宍倉会員がこれまで調査してきた数々の手鏡について講演いただきます。特に「大手鑑」については13種をより選ってスケッチなどを交えて解説予定です。

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月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、2月18日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

日 時:2月20 日(土)13:30~17:00 
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
    13:00~13:30 フリートーク
    13:30~14:45 特別講義「浮世絵に見る紙と摺」 増田勝彦 副会長
    14:45~15:00 休憩 
    15:00~16:45 会員発表「漢画像石の造紙図と拓本」(下記参照)
    16:45~16:30 事務連絡・片付け・退出 

 

会員発表                    PC・プロジェクター使用
題  名「漢画像石の造紙図と拓本」            日野楠雄  会員
考古学資料によれば紙の起源は今のところ中国前漢時代まで遡っている。中国は長い歴史を持ち、広大で、多くの人がいる国であり、未知なることが多く、いつどこで何が発見されるかわからず、千年の年月も一瞬にして変わってしまうことがある。紙の歴史もどこまで遡るか楽しみである。
 書の研究会で一昨年末に漢画像石の拓本画像が掲載された書籍を示された。そこには「造紙図」が描かれており驚いた。『天工開物』を遡ること1400年前の紙製造の工程図である。この図は原材料~乾燥まで一通りの工程が描かれている。解説を見て行くと特に原料・ネリ・漉きの3つに様々な考えが浮かび上がってきた。この点は私の手におえない所もあり、会員の皆さんにご意見をいただきながら検討したいと考えている。
 後漢中期は祭倫の技術改良、そして「紙」という字を考える時必須の字書である許慎の「説文解字」が成った時代である。素材のこともあるが、あらためて、「紙」「帋」「絮」など「説文解字」の紙に関する文字の解釈も考えてみたい。
 また、漢時代以降消滅した「画像石」「画像甎」文化は、造紙図の信憑性とも関わってくるため、山東省の原物拓本資料を中心に紹介しながら、その歴史的意義やその内容やデザイン性についてお考察したいと思う。

画像石 舂搗(叩解)の図

舂搗(叩解)

【発表会員プロフィール】 日野楠雄(Nanyu HINO)1961年山形県生まれ 
専門は文房四宝・拓本研究。松窗印会会員・日本拓本社副代表
筆墨硯紙及び拓本を連携させ並行して研究・調査する立場をとっている。和紙研では「和紙における墨色の変化」「和紙の拓本利用」「和紙を使う筆」などをテーマとして活動。

 

特別講義                    PC・プロジェクター使用
「浮世絵に見る紙と摺」                 増田勝彦 副会長 
 浮世絵がカラフルになる前は、墨摺に手彩色だったのですが、摺りに使われた紙も、墨摺りと多色摺りとでは、大きく違い、摺りの技術も違っていたはずです。
 今回は、紙の発展と摺り技術の発展が相まって明治の新版画運動に到る様子を独断的に話してみようと思います。
浮世絵 足元 

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