例会
月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、9月17日(水)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
月例会
日 時:9月20日(土)
13:30~17:00 会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:30 日常の和紙4
「江戸からくり屏風の伝統と作り方」(下記参照)
14:40 ~16:10 会員発表
「青苧と和紙 ~山形(大江町・西川町)における地域文化力の向上への取り組み~」 (下記参照)
16:10~16:20 休憩
16:20~16:50 「和紙文化in越前」石川 浩(福井県和紙工業協同組合理事長)
16:50~17:00 事務連絡・片付け・退出
会員発表 PC・プロジェクター使用
題 名
「青苧と和紙~山形(大江町・西川町)における地域文化力の向上への取り組み~ 」
大山龍顕 会員
発表概要
近世から近代にかけて山間部を中心に特産であった青苧(苧麻)を、一度途絶えたものの復活させようという取り組みが山形の大江町という地域で行われている。青苧に関わる地域文化遺産保護への取り組みや、隣町(西川町)の紙漉き技術(三浦一之氏)の協力を得ながら、地元の特産をより身近な素材として認知できるよう、青苧による紙作りへの取り組みを行っている。今回は、これまで行った青苧の紙作りや、講習会、ワークショップなどについて報告して、地域での取り組みなど意見交換ができればと考えている。
写真 3点挿入 なお⑤は小さいと見えないので大きくして下さい。
以下キャプション
① 刈り取った青苧の表皮を剥ぐ
② 青苧のはがき作成ワークショップ
③ 紙(楮)漉き講習会の様子
【会員プロフィール】
大山龍顕(おおやま たつあき) Tatsuaki OYAMA
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター専任講師・研究員(東洋絵画修復)
日常の和紙 4
題名「江戸からくり屏風の伝統と作り方」 田中正武 会員
屏風は扇(各面)同士は接続しておらず、和紙の蝶番によって開閉できる構造になっています。和紙のしなやかさで強靭である特徴のなせる技と言えます。これを応用して粋な遊びの世界を作り出した江戸人。今見ても新鮮で子供のように食い入って見てしまいます。今回の日常の和紙は江戸から9代続く大経師の伝統を引き継ぐ田中会員にこの屏風の解説、作り方を教えていただきます。希望者4?5人には実際に製作体験もできます。
下の写真は講習会で、そのからくり具合を理解してもらうために模様のついた紙を配した体験型の屏風例です。上下2種ありますが、一つのものをタテとヨコから見ている写真であり、①の閉じた状況から右に向って②③④と広がる様子、最後の⑤は①を後方に360度折り返した状態です。④は一般の屏風にはない機能でからくりならではです。
なぜ、タテとヨコに、また360度開くのでしょう?この不思議な江戸の世界へどうぞお越し下さい。
(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)
「和紙文化in越前」 石川 浩 福井県和紙工業協同組合理事長
11月に越前市で開催する和紙文化in越前実行委員長でもある石川 浩さんが、今月の月例会に出席し、会場となる越前市今立の状況などのご報告と紙の見本帳などいくつか持参いただき日頃目にすることができない紙をご紹介いただく予定です。是非ともおおくの方々にご覧いただきますようお願いいたします。
2014年9月5日 |
トピック:例会
月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、7月16日(水)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さいもし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
月例会
日 時:7月19日(土)13:30~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク、レイアウト変更
13:30~14:30 原典講読「造紙説 越前紙漉図説」のまとめ 尾村知子会員
14:45 ~16:15 招聘講師発表
「写真、プラチナパラジウム印画法における支持体としての和紙」(下記参照)
16:15~16:25 休憩
16:25~16:45 「和紙文化in越前」 など
16:45~17:00 事務連絡・片付け・退出特別講義
題名「写真、プラチナパラジウム印画法における支持体としての和紙」
講師:西丸雅之 氏
プラチナプリントは1873年に発明された写真印画法です。工業製品として市販され純黒調で上品なマット面、豊かな階調はサロンの写真家やポートレイトで歓迎され世紀末を跨いで一世を風靡しましたが第一次世界大戦などの理由でプラチナが高騰し衰退しました。1970年代に入り写真がファインアートとして売買され始める一方で良質なモノクロ印画紙の減少していく中で自ら感光液を塗布して印画紙を作る手作りの印画法として復活を果たしました。支持体として使われる紙によって画質や雰囲気が大幅に変わってしまうので、紙は最も重要な要素だと言えます。一般には綿繊維の水彩紙をベースにした紙が多く使われていますが、和紙も使われています。日本では緻密さから雁皮紙が圧倒に人気が高いようですが、海外では柔らかな風合いを求めて楮紙を好んで使う作家もいます。
フランスのプリンター、ディディエ・ブルース氏が近江の雁皮紙にプリントした繊細で透明感のあるパオロ・ロベルシ作品の美しさに魅了され和紙に興味を持ち、様々な和紙を試しましたが確実な手応えを得られずにいました。いつか理想的な紙を作ってもらいたいと思っていたところに縁あっていの町地域雇用創造協議会のサポートの下、高知の若手紙漉き職人のグループ「土佐の山・紙資源の会」とプラチナプリント用の和紙を開発する機会を得ました。塗布および現像処理のし易さ、風合い、画質、長期保存性といった観点から試作、評価を行い土佐白金紙として製品化しました。
今回の発表ではプラチナプリントを中心に実物展示の他、プリント作業のデモも行う予定です。
1.毛氈を敷いて感光液を塗布します。高価な感光液を吸いすぎず繊維を引っ張らないよう軟らかいナイロン毛を使った専用刷毛を使います。
2.感光液を塗布したら自然乾燥します。
3.4.膜面を現像液に向けて浮かべて現像します。
5.いの町紙の博物館で土佐白金紙のお披露目展を開催していただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=IapqJ7x60xY
【講師プロフィール】
西丸 雅之 ( にしまる まさゆき ) Masayuki NISHIMARU
1965年 東京生まれ。1989年日本大学芸術学部写真学科卒業。同年同校研究室勤務。プラチナプリントの研究を始める。1990年よりフォト・ギャラリー・インターナショナル勤務。美術館を中心に写真作品の保存処理業務に携わる傍ら、学校や美術館などでプラチナプリントワークショップの講師を務める。2003年サンタ・フェで行われたセミナーに参加し、以降インクジェットプリンタを使ったデジタルネガの研究を本格的に始める。日本写真芸術学会会員。
2014年7月6日 |
トピック:例会
2014年度 和紙文化研究会 会員発表・講演会予定
和紙文化研究会の月例会は、原典講読、会員の研究発表や報告、相互の情報交換などを中心に構成されています。また、年間2名の講師を会員以外よりお招きし て和紙やその周辺に関する講演をお願いしています。 今年度の予定が以下のように決まりました。各月の会員発表につきましては、これまで通り毎月初旬に詳細をHP上でお知らせいたします。見学希望の方は各月 毎にお願いいたします。申し込み方法等も同時にお知らせします。
今年度の文化講演会は展覧会及び産地見学会も含めて「和紙文化in越前」として11~12月に福井県越前市を会場として行ないます。詳細につきましては和紙文化in越前の専用ページをご参照下さい。
和紙文化研究会 2014年度 月例会予定表
回数
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日付
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会員・招聘発表テーマ
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発表者
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備考
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276 |
2014/7/19
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写真、プラチナパラジウム印画法における支持体としての和紙
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西丸雅之
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招聘講師
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2014/8
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休会
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277 |
2014/9/20
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青苧と和紙 ―山形県大江町、西川町での取り組みー
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大山龍顕
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278 |
2014/10/18
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日本美術の構造と和紙の位置 2
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朽見行雄
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279 |
2014/11/24
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和紙文化in越前 第22回 和紙文化講演会
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福井県越前市開催
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280 |
2014/12/20
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(仮)レンブラントの版画用紙
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281 |
2015/1/17
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(仮)紙漉きを伝えるとは
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田村 正
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新年会
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282 |
2015/2/21
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拓本から見る漢代の造紙図
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日野楠雄
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283 |
2015/3/21 |
(仮)リーフキャスティングについて
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阿久津智広
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284 |
2015/4/18
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外部会場 大学関係
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外部講師
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285 |
2015/5/16
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【第26期・定期総会】
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286 |
2015/6/20
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ミニ講演会&シンポジウム「紙を漉くとは」
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紙漉き関係者
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※2014/8月と2015/5は月例会が休会ですので見学はできません。
※テーマや担当がまだ決定していない場合もあります。仮題は(仮)を付しております。
なお、発表者・発表内容・スケジュールなど変更になる場合があります。各月のお知らせをご確認下さい
2014年6月8日 |
トピック:例会, 和紙文化講演会, 研修旅行
月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、6月18日(水)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細をこちらからご連絡いたします。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<PDFファイルです>
月例会
日 時:6月21日(土)13:30~17:00 会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:30 原典講読 「越前紙漉図説」 島田達生 会員
14:30~14:45 休憩
14:45~16:15 会員発表 「ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくりと漢字文書」(下記参照)
16:15~16:25 休憩
16:25~16:45 「和紙文化in越前」など
16:50~17:00 事務連絡・片付け・退出
会員発表
題名「ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくりと漢字文書」 北村春香 会員
東南アジアの手すき紙について、7年前から興味を持つようになった。それまでは、東南アジアといえば、和紙の材料である楮(サー)を供給している原料産地という認識しかなかったが、実際訪れてみると当地の紙すきは多様で、多くの刺激を受けた。今回報告する内容は、中国雲南省に隣接するベトナム北部サパ県・ヤオ族(現地ではDao・Zao)の竹紙づくりと漢字文書である。ヤオ族は、西南中国から焼畑農業や狩猟生活をしながら移動してきた民族であり、中国、ベトナム、ラオス、タイに分布する。彼らは、漢族とのかかわりから漢字を習得し、移動生活の便宜を得てきた。その漢字文書を作成するためには、紙を必要とした。彼らは、自ら紙をつくり、祖先の神話や故人の記録を携えて、新たな地を目指していった。竹紙づくりの技法は、澆紙法に分類される技法であるが、東南アジアで広く行われるものとは異なり、瓢箪柄杓で紙料を丹念にかけ流していく。中国で発明された紙は、各地でどのように発展していったのか。澆紙法と抄紙法の広がりにも思いを馳せながら、皆様のご意見を頂きたいと考えている。
1 若竹を竈の灰で4~5日煮て洗浄し、木棒で手打ちする。水中選別後に再び叩く繊維もある。
2 ベトナム北部ヤオ族の竹紙づくり。布簾を張った木枠を中空に架け、瓢箪柄杓で紙料を丹念にかけ流していく。
3 ヤオ族の漢字文書
4 漢字文書の調査。漢字文書は『評皇券牒』か。
5 どこまでも広がる美しいサパの棚田
【発表会員プロフィール】
和紙文化研究会会員
2014年6月5日 |
トピック:例会
5月の例会のお知らせ
5月の例会のお知らせ
日 時:5月17日(土)13:30~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:15~13:30 机の配置変更
13:30~15:30 「2014年度第25期定期総会」
◇前年度事業報告
◇決算報告及び監査報告
◇新年度事業計画及び予算審議
◇人事(担当者選任)
◇規約改正
◇その他(会員発表など)
15:30~15:45 休憩
15:45~16:45 「和紙文化in越前」について担当より詳細説明と質疑応答
16:40~17:00 事務連絡・片付け・退出
2014年5月10日 |
トピック:例会
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