◆和紙関連の新刊書籍紹介

『越前市史』資料編8「近代の越前和紙」越前 表紙画像
編集・発刊 越前市
平成28年3月20日
2,000円(税込)
A5判・並製・236頁(口絵カラー4頁)

 

 

近代越前和紙の貴重資料掲載
 越前和紙の産地である福井県越前市の五箇地区。ここでは鳥の子や奉書紙のほか、江戸時代には福井藩などの藩札も漉いていました。その高い技術は、明治初期に「太政官金札」即ち、全国初の全国通用紙幣の紙を漉くことにつながります。この後、新しい技術や機械漉きの導入などによる近代化が行なわれ、越前和紙は飛躍的に発展していきます。
 幕末から明治にかけての激動の時代を乗り越え発展してきた越前和紙。この地区に残る明治期以降の和紙関係文書を中心に資料編にまとめました。

もくじ
序               越前市長 奈良俊幸
解説「近代までの越前和紙の歴史」小林博之
一 太政官金札紙関係 81頁
  慶応4年(1868)の「金札漉立開始ニ付書付」から明治6年(1873)の「岡    
  蒸車切符ニ付上申書」まで67通の金札関連の書付などを掲載。
二 近代製紙の先駆者 22頁
  真柄武十郎経歴書・加藤覚太郎経歴書・岡本製紙業沿革・高野氏家乗抄を
  掲載
三 和紙全般と和紙組合 42頁
  五箇製紙沿革及工場製紙・越前製紙案内・印刷局貸下ロール代出金人名帳・  
  製紙振興論・越前製紙会社創立会議録・組合設立許可及登記申請控を掲載
四 和紙の販売 22頁
  第一回内国勧業博覧会出品願い・紙需要減少ニ付嘆願書など6種掲載
五 労働と福祉 8頁
  越前製紙工場年間作業時間表など4種掲載
参考資料
1 越前紙漉図説
2 今立郡製紙産額調査表

口絵カラー
1 御用札
2 太政官札
3 和紙道具
4 金札漉立方ニ付紙屋共請書
5 民部省札(五番用紙)下命数及規格書
6 金札紙試漉立ニ付達
7 三番漉立中止ニ付金借用願
8 ウィーン万国博覧会「佳作」
9 パリ万国博覧会「佳作」
10 シカゴ万国博覧会「優等賞」
11 越前國奉書紙製之図
12 手漉工場
13 ビータ及晒場

ご購入について
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越前市文化課(武生公会堂記念館1階)
 〒915-0074 福井県越前市蓬莱町8?8 電話 0778(22)7459 FAX 0778(22)3795
受付時間:月曜から金曜の8:30から17:15まで ※祝日を除くE-mail:satou-tm@city.echizen.lg.jp

2016年和紙文化研究会月例会予定

2016会員発表予定表(エクセルデータ)
※2016/8月は休会ですので見学はできません。今年度は和紙文化講演会はありません。2017/6月は小講演会・総合討議 和紙文化パネル‐workⅣを予定しておりますが、通常の見学手続きと同じです。
※テーマは仮題です。担当がまだ決定していない場合もあります。なお、発表者・発表内容・スケジュールなど変更になる場合があります。各月のお知らせをご確認下さい。

◆産地交流

「北信濃内山和紙のふるさとを訪ねて ―水と古墳と紙の村 木島平―」
内山和紙の今昔 第3回
第三回も前回と同じく「内山和紙体験の家」のご協力をいただき、内山和紙の地元の方々が綴られた思い出の中から「紙すきの思い出」を紹介します。(wordデータになっております)

PDFデータ

 

 
なお「一部読みづらい部分や方言的言い回しなどはわかりやすいようにしていること」また、「思い違いなど事実と異なる点が含まれている可能性のあることをお含みおき下さい」ということは前回同様です。
〈資料提供:木島平村・内山和紙体験の家 http://kamisukiya.com/ 〉