1月2018

◆会員情報

展示会
第61回 江戸から伝わる一筋の道 東京都伝統的工芸品展    
                          田中正武会員関連
日 時:2018年1月18日(木)~23日(火)
会 場:新宿高島屋11階 催事場  〒151-8580 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
入場料:無料
外国人対応:英語・中国語の通訳を会場内に配置

主な内容
東京都の職人が製作した伝統工芸品の展示・販売
職人の技と伝統を体感できる実演
来場者も伝統工芸の技にチャレンジできる製作体験コーナー
職人に質問しながら、工芸品の魅力を紹介するブースツアー
東京都の伝統工芸品が当たるおみくじ抽選会の実施
江戸時代の商家の店先を表現した正面展示

問合せ先:産業労働局商工部経営支援課 ?電話 03-5320-4659

関連HP

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/14/21.html

http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event/#os13241

伝統工芸 はがき

 

◆会員情報

展覧会

狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎-学業とその人-   
                        田村南海子 会員関連

日 時:2017年11月18日(火)~2018年1月20日(土)
        10:00~17:00(入場は16:30まで) 閉館日 日曜・祝日
        ※金曜のみ10:00~18:00(入場は17:30まで)

会 場:會津八一記念博物館 1F 企画展示室
    〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田キャンパス2号館
          TEL 03-5286-3835

入館料:無料

一昨年、和紙文化研究会例会の外部会場としてご協力をいただきました会津八一記念博物館では、今回、江戸後期の学者で和漢籍や考古遺物の大蒐集者である狩谷棭斎の墓碑関連の展覧会を開催している。この碑は松崎慊堂撰文、小島成斎書、廣群鶴刻という当時国内有数の文、書、刻が結集した名碑であるが、東日本大震災で惜しくも倒壊してしまった。
2012年に曹洞宗法福寺ご住職和田一冏師のご厚意により、会津八一記念博物館にこの碑が寄贈され、原石を観覧できる意義深い催しとなっている。また、全長2メートルを超える碑の初拓本が研究者によって保存されており、原碑とその原型の拓本が比較できるめったにないものとなっている。田村会員は資料協力と図録に書者小島成齋の解説を担当している。

【ギャラリートーク】
狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎 -学業とその人 -
現在開催中の「狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎-学業とその人 -」展の担当学芸員によるギャラリートーク(展示解説)。予約不要。

 

開催情報
日時 2018年1月6日(土)、13日(土)、20日(土) 各回13:30-14:00
集合場所
2号館 會津八一記念博物館 1階 企画展示室
参加費 無料
予約申込 不要。1階企画展示室へお越し下さい。

関連HP
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2017/11/10/1844/

https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2017/12/26/1957/

◆和紙情報

展覧会
かな料紙 ー小室かな料紙工房展示会ー

会 場:GALLERY 心  〒110‐0015  東京都台東区東上野18-14
   TEL  03(3845)5010
会 期:2018年1月19(金) ~ 1 月28日(日)  11 : 00 ~18 : 00
   (月曜休館、祝日の場合開館・翌平日休館)
入 場:無料

ワークショップ:
期 間:1月20日(土)~28日(日)
時 間:午前11時~12時 (約60分を予定)
定 員:1日6名様 (要予約)
費 用:お1人様3,500円
予約受付:12月25日(月)から 工房にて受付ます。
          電話0294-82-2451(午前9時~午後18時)
体験内容:基本的な砂子の撒き方を体験。使用する料紙は179×282mmを5枚(A4より少し小さいくらいです)予定。

実 演:期間中随時行ないます。(ワークショップ中はお休みです)

2012年11月に昭和女子大で開催しました第20回和紙文化研究会「和紙に美と技を求めて―加飾紙の世界―」(和紙研主催)の講師としてお願いいたしました小室 久さん、講演に加えて貴重な加飾技術と工程の実演ライブ中継をして、観客に好評をいただきました。(下記写真参照)また、和紙研の研修旅行でも常陸太田市の工房までお邪魔しました。今回は様々な装飾料紙と出会い、その実演を間近でみれる貴重な機会です。

ギャラリーHP:http://www.galleryshin.tokyo/2017/12/13/post-5156/
工房HP:https://kanaryoshi.com/2019/
Email:info@galleryshin.tokyo

第20回和紙文化講演会小室講師実演ライブ風景20回和紙文化研究会 実演 500

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、1月18日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

 

◆ 1月例会
  日 時:1 月20日(土)13:30 ~17:00  
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
            ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
  13:30 ~ 14:40 第14回 宍倉ゼミ 宍倉佐敏 会員(下記参照)
  14:40 ~ 14:50 休憩 
  14:50 ~ 16:40 招聘講師 坂本 勇 発表(下記参照)
  16:40 ~ 16:50 事務連絡
  16:50 ~ 17:00 事務連絡・片付け・退出

  ■ 新年会
  17:20 ~ 19:20 新年会  見学者も含め参加自由
  食べ放題飲み放題で3,300 円 当日受付可  幹事:阿久津・日野会員

※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

2017年度 第5回 宍倉ゼミ      プロジェクター・DMS使用予定
題名:「和紙の歴史 近代の和紙-2
『衣類にも紙にも最高級の原料である木綿(コットン)について学ぶ』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

 人類の衣服の中で最もポピュラーで全世界の人々に使われている木綿について判り易く学んでみる。木綿はいつ頃から使われ、日本にいつ来たか、木綿の栽培は難しいと聞くが昔と今の違いや種類と特徴、木綿繊維は何故暖かいか構造から考えてみる、紙にする歴史的変遷や特徴ある木綿紙の製法と最近の木綿紙の状況など知ろう

 

招聘講師発表                PC・プロジェクター使用予定

題名:「国際的な樹皮紙Beaten Bark Paper の調査研究最新情報
   ~国際交流基金アジアフェロー2016(One year) 成果報告」        
                          坂本 勇 招聘講師

「樹皮紙とよばれるBeaten bark Paper」の、最大の弱みは「触った人が少数」、という点だ。そのためほとんどの方々が、「樹皮紙」というと、分厚く、粗雑で原始的なシロモノというイメージを描かれる。
 非常に残念で、誤解とマイナスイメージの連鎖が続いているのは恥ずかしいことだと思う。
 かのアメリカ議会図書館が選んだ「アメリカの秘宝12点」のひとつである「Huexotzinco Codex, 1531」は、現在巷にあふれる工業紙ではなく、クワ科樹皮の白皮を叩き延ばし平滑にした樹皮紙Beaten bark Paperです。手に取って調べさせてもらいましたが、日本の高貴な檀紙の風合いを感じさせるものでした。
 和紙にも品質の良し悪しがあるように、樹皮紙にも品質の幅があります。文書・書画用として歴史的に数千点以上残ってきたインドネシアの樹皮紙は、画像の様に透ける薄さのものもあり、美しく上質のものがほとんどです。
 世界の樹皮紙/布の源流は中国南部と考えられ、今から7,000年前頃に遡れることが、最新の考古学調査研究で明らかになってきました。そして、今後物証が増えてくると思われますが、4,000年前頃にはBeaten Bark sheetに透かし模様(お札の透かし模様のように、光にかざさないと識別できない)を加工する技術や精神的な意義づけが認められます。
 今回、百聞は一見に如かずという諺のように、世界で一番多くBeaten Bark Paperの文書・書画が残るインドネシアの収蔵品を多く見ていただき、1年間の国際交流基金アジアフェローの様々な成果と共に学び合いたいと考えます。
1、スラウェシのBeaten Bark 製の占いカレンダーKutika の反射光画像1 
2、Kutika の透過光画像2 
3、Wayang Beberの透過光画像( 厚さ0.07mm で4m ほどの長さ)3 
4、ソロ王宮秘蔵イスラム樹皮紙文書 内表紙4 
5、上記樹皮紙文書を透過光で観察5 
6、ジャワ語樹皮紙文書 インドネシア国立図書館(PNRI)所蔵番号KBG666A6 
7、インドネシア国立図書館主催 第26回国際文書セミナー配布CD
  「Daluang文書について」7 
8、イスラム樹皮紙文書の厚み計測0.04mm PNRI収蔵番号ML129B8 

【この写真は複写(転載)禁止です】

 

■ 講師略歴
坂本 勇(さかもと いさむ) 1948 年兵庫県生まれ
1984-85 年 デンマーク国政府奨学金給付研究員としてオーフス大学、国立博物館に派
      遣デンマーク王立アカデミー修復保存技術学院に留学しディプロマ授与
1988 年6 月 TRCC 東京修復保存センター創設
1995 年1 月 阪神淡路大震災地元NGO救援連絡会議文化情報部創始
2005 年1 月 アチェ津波被災政府重要公文書の救出・復旧を日本政府の支援で実施
2011 年3 月 東日本大震災時の大船渡、気仙沼の法務局被災登記簿の救出・復旧を法
       務省の依頼で実施

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