7月2024

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イベント
国宝・重要文化財の修理技術師によるトークセッション・実演会

未来へ扉を開く紙の文化の修理と保存
                        鈴木 裕 会員関係

会 期:2024年8月2日(金)18:30~21:00 (開場18:00)
会 場:文喫 六本木  〒106-0032東京都港区六本木6丁目1-20 六本木電気ビ
ルディング 1F TEL. 03-3233-4802
登壇者:装師 中村隆博氏、元・文化庁主任文化財調査官
現・京都府立大学共同研究員 藤田励夫氏
装師 鈴木裕氏
主 催:日本出版販売株式会社
費 用:会場参加 2,200円   配信視聴1,100円  申込みは下記HPから

内容:
火災や自然災害などによって失われていく文化財も多くある中で、劣化・損傷した美術工芸品を保存修復する装?修理という技術があります。何百年もの歴史を誇る修理技術に最先端の科学的視点を取り入れ、科学と伝統を融合させた修理を行う日本の装潢修理技術は海外でも認められており、2020年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録されました。
多様で裾野の広い紙の文化を「現代を生きる今の私たちの文化財」として見つめなおし、未来の生活者へ残していく活動の一環として、修理技術者の中で最高位となる技師長の資格を持ち、国宝「琉球国王尚家関係資料 御絵図」をはじめ絵画や書跡、歴史資料と多くの文化財の修理を手掛けてきた装潢師の中村隆博氏らを招き、文化財の保存や修理についてのトークセッション・実演会を開催!

【トークパート】
①「印刷物について、古活字印刷の時代
―世界初、宗存の一切経刊行事業を中心にー」
16世紀末から寛永年間(1624-44)までの間を中心にして、活字を用いた印刷が
盛んに行われていた。世界で初めて活字を用いて仏教文献の集大成である一切経
の刊行事業を行った伊勢・常明寺の僧である宗存。宗存の試みた一切経刊行事業
と遺された木活字をご紹介いたします。

②「和紙と和紙文化」
和紙がなぜユネスコ無形文化遺産に認定されたのか、それは和紙と和紙文化消滅
の危機を認識した行政や民間の危機意識の表れでした。掛け軸や襖に仕立てられ
る日本の装こう文化財を守り続けるためには、和紙はなくてはならないものです。
和紙を失うということは、日本の文化を失うことと同じでは無いでしょうか。日
本文化と密接な関わりのある和紙についてご紹介いたします。

③「装潢文化財修理に使われる材料と道具」
装潢に使われる材料である糊や紙等の紹介を通し、修理をする対象や物により、
それらの材料を調整し使い分ける技術の紹介を行います。また装潢に使われる道
具類の紹介も併せて行い、「装潢」という普段聞きなれない技術について詳細に
紹介いたします。

【デモンストレーション】
「仮本紙を使った裏打ちの実演」
トークパートで紹介した装?に使用する材料、道具を用いて、
実際の修理作業を第一線で活躍されている中村隆博氏に行っていただきます!

関連Web
https://soukoubunkitsu.peatix.com/ (申込みはこちらから)
https://www.oricon.co.jp/pressrelease/1938517/