◆和紙情報

展覧会
「北川コレクション 和刻法帖-にっぽんのてほん」

会 期:2019年10月26日(土)~12月15日(日)
9時~16時(最終入館は15時半)休館日は月曜日(休日の場合は開館し、翌平日休館)
会 場:成田山書道美術館
〒286-0023 千葉県成田市成田640 ℡.0476-24-0774
ギャラリートーク(列品解説):11月23日(土・休)14:00~
講師:北川博邦 先生
入館料:大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主 催:成田山書道美術館
交 通:JR・京成ともに成田駅下車 徒歩25分またはタクシー
関連HP:https://www.naritashodo.jp/

概要
書の学びに古今の名筆が不可欠であることは言うまでもありません。日本では遣隋史・唐使の時代から中国の名筆を輸入し、それらを学びながら風土に見合った表現を確立してきました。江戸時代を迎えると全国で学習意欲が高まり、それに伴って数多くの名筆の複製が出版されます。名筆を版木に彫り、拓本に採って折帖などに仕立てたものを墨帖と呼び習わしています。和様、唐様に関わらず、こうした数多くの墨帖が書の手本として用いられました。墨帖の刊行は近代まで続き、コロタイプをはじめとする近代印刷が定着するまで広く用いられました。
北川博邦先生蒐集の和刻法帖は、質量ともに国内屈指のコレクションです。今回はそのなかから『淳化閣帖』や『集古浪華帖』などの集帖、さらに王羲之や空海、平安古筆など、和漢の名筆を再現した墨帖、約100件を出品します。本展において、近世・近代の日本の書を考える上で不可欠なものでありながら、これまで見落とされがちだった和刻法帖の魅力の一端をご覧いただきたいと思います。
会期中、1階では成田山書道美術館所蔵の江戸の書を展示します。

関連資料:
『和紙文化研究19号』「第一回日本の法帖総合調査報告」(79~122頁)「装幀と損傷状態に関する報告及び考察」(123~133頁)(2011年12月 和紙文化研究会刊)この中の調査対象37種の内27種が展示されます。
「和紙文化研究」注文アドレス