月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、10月16日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、和紙研事務局に「FAX申し込み書」(03-5685-780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
◆ 11月例会
日 時:10 月18 日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30 ~ 14:40 2017 年度 第4回宍倉ゼミ宍倉佐敏 会員(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 招聘講師 河野徳吉 発表(次頁参照)
15:50 ~ 15:55 休憩
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
2017年度 第4回 宍倉ゼミ PC・プロジェクター・DMS使用
題名:和紙の歴史 近世の和紙4「紙漉重宝記」は紙漉きの基礎か?江戸時代の旅人の持つ紙は?
女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員
多くの和紙産地を訪問して手漉きの様子を見てみると、製法が各産地内だけでなく個人的にも異なる事を感じた。
ある著名な紙漉き職人が話していた「紙造りの基礎がしっかり出来ている人は長続きするが、基礎のない人は早めに止める」と、職人の言う紙造りの基礎とは何かについて、国東治兵衛が刊行した「紙漉重宝記」の説明と、私が学んだ洋紙の製紙法を比べて考えてみる。
江戸時代に盛んだった、伊勢参りや物見の旅には多くの紙が使われたと言われている、これらの紙がどのようなものかを東海道の旅を中心に検討した。
会員発表 PC・プロジェクター使用
題名「和紙の流通史(商人史)」
河野德吉 招聘講師
福井県の豪商・内田吉左衛門は、越前奉書紙の有名な判元で、京都、大坂、江戸に供給していた。その商業感覚は優れていて、紙だけではなく蝋、糸、布、酒、茶、絵具、金属等取扱う大商人で、現代で言うと総合商社のようなものであった。内田家の商業活動は、江戸時代を通して行われた。また、江戸時代において、漉かれた紙は、各藩にとって重要な収入源で、江戸や大坂の蔵屋敷を経由して問屋等に売却されていた。今回は、内田吉左衛門の商業活動を中心に、江戸時代の和紙の流通史・商人史を見ていく。
■ プロフィール
河野 德吉(こうの とくよし)公益財団法人 紙の博物館評議員
慶応義塾大学文学部卒、文学博士
1950年、製紙記念館(現 紙の博物館)設立に携わる。1969年、アメリカ国務省に招聘。
国際医学情報センター評議員、東京国立博物館客員研究員等を歴任。
現 東京都市大学名誉教授、紙の博物館評議員。和紙に関する著書多数。
2017年11月8日 | トピック:例会