2017年度和紙文化研究会月例会予定
2017年度会員発表予定表(エクセルデータ)
※2017/8月は休会ですので見学はできません。
※テーマは仮題です。担当がまだ決定していない場合もあります。なお、発表者・発表内容・スケジュールなど変更になる場合があります。各月のお知らせをご確認下さい。
2017年8月10日 | トピック:例会
和紙文化研究会(和紙研)の公式サイトです。
例会
2017年度会員発表予定表(エクセルデータ)
※2017/8月は休会ですので見学はできません。
※テーマは仮題です。担当がまだ決定していない場合もあります。なお、発表者・発表内容・スケジュールなど変更になる場合があります。各月のお知らせをご確認下さい。
2017年8月10日 | トピック:例会
見学希望の方は、7月13日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
7月例会
日 時:7月15日(土)13:30 ~ 17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~4:00 ミニ研修・小津和紙見学
14:00~15:10 宍倉ゼミ
15:10~15:20 休憩
15:20~16:40 会員発表
16:40~17:00 事務連絡等
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
2017年度 第10回 宍倉ゼミ プロジェクター・DMS使用
題名:和紙の歴史・近世の紙-2
『庶民も読んだ印刷本や書物の紙と我が国最初に紙幣(藩札)の研究』
女子美術大学特別招碑教授 宍倉佐敏
庶民階級も読み書きを始めた江戸時代は印刷本が多く出版され、物語の内容や読者層によって使用される紙が異なっている事が判明した。
江戸時代に開発された特徴的な紙に前回学習した「紙布」と、「藩札」がある。
藩札は日本で最初に発行された紙幣で、全国的に統一されたもので無く、発行地域ごとに大きな違いがあり、これらの検討に依って各地方の性格が理解できると共に、紙幣として重要な偽造防止策などは、現在でも十分通用している政策が用いられている事を学ぶ。
会員発表 PC・プロジェクター使用
題名「紙とファッション」の報告」
Daphne Mohajer Va Pesaran モハジャ ヴァペサラン ダフネ 会員
「ファッション」と「紙」には独特な絆がある。ファッションやアパレル業界で一般的に使われている各素材それぞれには価値とイメージが付く。すなわち、各資材の使い方がある程度決まっている。西洋では、服の資材として紙は未来を表現することが多いのに対し、日本では長い歴史を持っている「紙子」が伝統を表している。今回の発表テーマはファッションで使われている素材の意味や価値を深く認識するために西洋の「ペーパーファッション」と日本の「紙子」を紹介する。
Paper and fashion are uniquely intertwined.
In the apparel and fashion industries a certain kind of value and set of associations is attached to every material. This means that each textile also has a specific set of applications and uses. In the West, paper, when used for clothing, is associated with futuristic optimism, while in Japan it links to a long history of practical applications for clothing. In Japan is was used to make paper garments called kamiko, and paper textiles called shifu.In this talk I will be discussing both histories in order to better appreciate them and how they can be used for sustainability.
【講師プロフィール】
文化学園大学院生活環境学研究科被服環境学専攻博士後期課程3年生 日本学術会議特別研究員
1: 「山海名物」の紙子屋
2: 和紙のメッシュ
3: 白石市の紙衣と和紙加工職人の佐藤文子
4: タパ
2017年7月9日 | トピック:例会
和紙文化研究会6月の拡大例会
和紙文化パネル‐workⅣ「和紙に見る藍と紫、日本人の美意識」
今年6月で拡大版例会「和紙文化パネル」も4回を迎えます。例会と同じ時間帯を使い講演会と総合討議を行なう小和紙文化講演会として定着しつつあります。
今回は平安古筆の装飾料紙に迫ってみます。近年コンピューターにUSB接続で簡単に利用できるDMS(デジタルマイクロスコープ)の普及が著しいですが、それを使って、非破壊で平安古筆の紙質調査を試みました。
藍と紫を主とした平安時代を代表する打雲・飛雲・羅紋・墨流し・藍紙などの美しい加飾は、日本人の美意識が作り出した和紙装飾の最高傑作の一つです。これまで想像の域を出なかったそれらの紙素材・装飾模様・表面加工などを科学の目でのぞくとどんなものが見えてくるのでしょうか。
この調査・研究の成果が日本書道史や古筆研究の新たな研究の扉を開け、さらに日本の紙文化や日本人の美的感覚の再発見につながることを願っています。
また、この研究調査を元に平安古筆の装飾料紙の再現も試みており、その試作品も会場に展示する予定です。(なお、やむを得ない事情により予定を変更する場合がありますのでご了承下さい。)
和紙文化パネル‐workⅣ
全体テーマ「和紙に見る藍と紫、日本人の美意識」
日 時:2017年6月17 日(土)13:15~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 3階展示場「小津和紙照覧」→→
参 加 費: 2,000円
「和紙文化研究24号」1,500円含む)24号の内容は下記参照。
http://washiken.sakura.ne.jp/admission/
一般参加:事前申込が必要です。以下どちらかの方法で申込み下さい。
① Mail 添付エクセルデータに必要事項を記入し下記アドレスに返信して下さい。entry@washiken.sakura.ne.jp
→→エクセルデータWEB申込書
② FAX 添付「FAX申込書」に記入の上、担当の日野宛にお申し込み下さい。FAX番号は03-3759-7103です。
→→ワードデータFAX申込書
③ 郵送 〒110-8714東京都台東区上野公園12–8東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存科学専攻保存科学気付
和紙文化研究会事務局宛に〒番号・住所・氏名・電話・所属を記入の上お申込下さい。
定 員:40名 定員になりしだい締切ります。
スケジュールと内容
開 場
12:50 受付開始:
開 会
13:15~13:30 開会の挨拶:稲葉政満(和紙文化研究会会長)
御挨拶 ㈱小津商店
基調講演
13:30~14:10 名児耶 明 講師 (公益財団法人五島美術館副館長)
「平安の古筆に見える加飾紙の種類と多様性」
14:10~14:50 高橋裕次 講師 (公益財団法人大倉文化財団大倉集古館学芸部長)
「DMSから見えた装飾模様の謎」
14:50~15:00 休憩・前半分の質問回収
15:00~15:40 宍倉佐敏 講師 (会員・女子美術大学特別招聘教授)
「加飾紙のDMS紙質繊維分析の実際」
DMS操作補助:白井麻美(繊維分析研究)
15:40~15:55 石川 浩 講師 (福井県和紙工業協同組合理事長)
「打雲製作の伝承と実際」
15:55~16:10 休憩・後半分質問回収 講師席準備
総合討議、質疑応答
16:15~16:55
「奈良・平安の美から近世、そして現代へ -受け継がれる日本の加飾美-」
パネラー:名児耶 明 講師・高橋裕次 講師・宍倉佐敏 講師・石川 浩 講師
DMS操作:白井麻美 司会:日野楠雄
16:55 閉会の挨拶 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)
17:00 和紙文化パネル終了
展示品 (予定)
試作加飾紙:打雲・飛雲・羅紋・墨流・藍紙
平安古筆に使われた紙と同じ素材の紙:雁皮紙・オニシバリなど
「繊維判定用 和紙見本帳」(宍倉佐敏 企画編集 紙の温度発行)宍倉講師の講演の際にこれを元に、DMSで実際に繊維観察と繊維分析のやり方を説明。
関連告知
◎五島美術館「夏の優品展 -料紙のよそおい-」6月24日~7月30日
展示会中のイベント:7月16日 岩野麻貴子さんの打ち雲体験会
◎ リニューアル「紙の文化博物館」越前市和紙の里通り
◎ 越前生漉き鳥の子保存会と加飾紙プロジェクトについて
懇親会のご案内
和紙文化パネル終了後、17:30頃より講師の先生方を囲んで懇親会を予定しております。どなたでも申込できます。参加申込時に併せてお知らせ下さい。
会 場:華味苑(中華料理)講演会場から徒歩5分。
最寄りの駅は地下鉄日比谷線の小伝馬町駅(徒歩数分)
会 費:3,200円 (当日受付にて徴収)
定 員:30名
山東系の中華料理で癖がない食べやすい料理です。飲み放題・食べ放題となっており、六十品目をこす料理から自由に選択できます。
以上
2017年6月1日 | トピック:例会
見学希望の方は、5月18日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
なお、今月は総会がありますので、宍倉ゼミの見学だけとなりますのでご了承下さい。
entry@washiken.sakura.ne.jp
5月例会
日 時:5月20 日(土)13:30~14:40
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
13:30~14:40 宍倉ゼミ( 特別講義は「ゼミ」と呼称を変更しました )
「戦国時代の紙と武将」宍倉佐敏 会員(下記参照)
以降 定期総会
第9回 宍倉ゼミ PC・プロジェクター・DMS使用
題名 和紙の歴史 近世の和紙 -1
『製紙が地方の主な産業になり、紙の種類も生産量も増大した』
宍倉佐敏 会員
江戸時代は町人も紙の消費者になり、紙の種類も多くなり、生産量も拡大して製紙が我が国を代表する産業の一つに数えられ、紙は日常生活の必需品となった背景や、需要の高い庶民の紙「半紙」「チリ紙」などの製法と特徴や紙漉き農民達の厳しい生活などの様子を探る。
近世に作られた数多い紙の中で、後に江戸の三大和紙と呼ばれた「檀紙」「杉原紙」「奉書紙」の調査結果と江戸時代に大名たちの間で急激に話題となった「白石紙布」の製法と特徴を纏めてみる。
「檀紙」「杉原紙」「奉書紙」をDMSで分析予定。
2017年5月9日 | トピック:例会
見学希望の方は、4月13日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
4月例会
日 時:4月15日(土)13:30 ~ 17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30~14:40 2016年度 第8回 宍倉ゼミ 宍倉佐敏 会員 (下記参照)
14:40~14:50 休憩
14:50~16:40 研修旅行報告 阿久津智広 会員(次頁参照)
16:40~16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出 ※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
2017年度 第8回 宍倉ゼミ プロジェクター・DMS使用
題名:和紙の歴史・中世の紙-3
『紙を着た僧侶と武将、町人や職人など庶民にも使われた三椏紙 』
女子美術大学特別招碑教授 宍倉佐敏
紙は仏教と最も密接にあり、紙の最大の消費者は仏僧であった、彼らは反古紙さえ自身の手で繋ぎ合わせて 衣料として利用したのが紙衣であった。紙衣の歴史と製法を纏めてみる。 室町幕府六代将軍足利義政の時代の書「下学集」に修善寺紙の名が観られ、関東地方の紙の産地として注目 された。この紙は楮や雁皮と異なり、赤褐色で書写材料としては高級紙とは云えないが、表面が平滑で美しく、 生産歩留まりが高く価格が安いので庶民向けの紙として喜ばれた、この紙の本質を探ってみる。
会員発表 PC・プロジェクター使用
題名「第 28 回和紙文化研究会研修旅行『出雲安部榮四郎記念館、因州青谷・佐治紙漉場を訪ねて、第6 回ミニ研修旅行『一見!必見!ふすま紙の世界』の報告』 阿久津智広 会員
和紙文化研究会では、和紙の産地や関係の施設等へ研修旅行を年 1 回、ミニ研修 旅行を年数回行っております。今年度は、以下のとおり行いました。
●研修旅行 2017 年 1 月 22 日 ( 日 ) ~ 24 日 ( 火 )
「出雲安部榮四郎記念館、因州青谷・佐治紙漉場を訪ねて」
●ミニ研修旅行 2016 年 5 月 12 日 ( 木 )
「一見!必見!ふすま紙の世界」(菊池襖紙工場・埼玉県草加市)
旅行に関しては毎回、機関誌『和紙文化研究』で報告を行っておりますが、紙面 に限りがありますので、今年度から月例会で報告することにいたしました。スラ イドを見ながら報告するとともに、いろいろな意見交換や議論の場になればと思 っております。なお、報告は阿久津が行いますが、旅行に参加された方々には適宜補足等を行っていただければ有難く思います。
【講師プロフィール】
1979年栃木県生まれ 日本・イタリアで書籍、版画、素描等の修復を学び、現在、国立公文書館の修復室に勤務。
2017年4月8日 | トピック:例会