Zoomで配信 オンライン月例会 見学ご希望の方々へ 

Zoomで配信 オンライン月例会 見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、10月13日(水)まで、添付「オンライン例会見学申込み書」に必要事項を記入の上、entry@washiken.sakura.ne.jp(例会委員専用アドレス)にお申し込み下さい。見学詳細(配信URLなど)はこちらからご連絡いたしますので、必ずメール@を明記して下さい。もし、明記がない場合は、受付・配信はできません。なお、見学代として1回分500円(5回まで見学可能)を〒振替口座に事前にお振込みいただくことになります。

Web 申し込み書<Wordファイルです

 

 

◆ 10月オンライン例会
日 時:10 月16 日(土)13:30 ~15:40
配 信:Z00M(ズーム) 希望者にはURLをを送信
13:30 ~ 14:30 「WASHI+(プラス)の活動」(下記参照)
14:30 ~ 14:40 休憩
14:40 ~ 15:40 連続企画4回シリーズ「正倉院の筆・紙・麻を見る」
第1回「正倉院の筆 Ⅰ 絶海の弧島と紙を巻く筆とは」
―201~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―
(下記参照)
15:40  退出

※9月のオンライン例会が台風の影響で延期となりました。そのため配信ソフトのZoom使用は始めてとなり、予期せぬ不具合なども起こるかもしれません。また進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

 

 

題 名「 WASHI の活動 」
 浜田あゆみ 外部講師

2015年よりいの町(高知県)を拠点に、舞台芸術を使って和紙の魅力を再発見すること、また、地域における舞台芸術の可能性を広げていくことを目標に活動しています。
特定の演出家を持たず、公演ごとに演出家や作家を募るプロデュース形式で舞台公演を行っています。いの町に滞在しながら、和紙の製造現場を実際に体験した上で、舞台を作る滞在制作型の作品づくりを行っており、これまで演出家として鈴木竜(振付家? ダンサー)、Tze Chien Chong(シンガポール/作家・演出家)などをはじめとする、国内外で活躍するアーティストを招聘してきました。
また、2016年から実施している「土佐和紙未来プロジェクト」では、紙漉きだけでなく、原料農家さんや道具職人さん、畑の獣害などさまざまなことをテーマに、子供たちと一緒に毎年夏にワークショップを行い舞台公演を行っています。そんな私たちの活動についてご紹介させて頂きます。

関連HP:https: / /washiplus.wixsite.com/home

 

01 舞台芸術家によるリサーチ(楮畑の草刈り)
02 舞台芸術家によるリサーチ(楮収穫後の積み込み)
03 舞台芸術家によるリサーチ(鹿敷製紙工場見学)
04 プロジェクションマッピングの為の和紙の造形物
05  舞台公演「いとなむ」(三角乾燥機を楽器・舞台美術として使用)
06 舞台公演「いとなむ」(三角乾燥機を楽器・舞台美術として使用)
07 舞台公演「わ(た)しとトモダチ」(子ども達との舞台芸術の企画公演)
08 舞台公演「わ(た)したちとお道具箱」(いの町紙の博物館を使用した公演)
09 和紙を衣装にした写真作品(「ふんどし日和」とのコラボ写真)

■プロフィール
浜田あゆみ (Ayumi HAMADA) Washi+代表 高知出身。鹿敷製紙株式会社(高知県吾川郡いの町) の娘として生まれる。カナダのUniversity of Victoria 芸術学部演劇科卒業。卒業後、東京で役者として活動。2014 年高知へU ターンし、和紙業界の衰退を目の当たりにし、実家の工場を手伝いながら、舞台芸術を通して和紙を伝える活動を始める。
中川政七商店の読み物: https://story.nakagawa-masashichi.jp/64370

 

 

 

「正倉院の筆Ⅰ 絶海の弧島と紙を巻く筆とは」
―2016~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―        
                           日野楠雄 会員

概 要:
いつ消えたか覚えていない。山形の実家に40年前には、父の硯箱があり、明治34年生まれの祖父が残したものは、すべて筆字であった。
現在、筆(毛筆)と聞くと、書道や絵の道具という、限定されたイメージが強く、日常性もなく、“私には関係ないなぁ”というのが多くの感覚であろうが、
硬筆文化に変わる明治以前は、筆が筆記用具の中心で、今のペン、鉛筆そしてプリンターなどと同じ存在であり、記録・伝達・芸術すべてを受持っていた。
日本では日常生活の中で“硯で墨をすり、それを筆でとって紙に書く”という筆墨の文化は、千年以上続き、中国まで遡れば二千年を越えてしまう。それは紙に筆で書き画かれた厖大なものが残っていることで証明されている。
筆を単なる道具として考えればそれまでだが、もし、筆がなければどうなっていたかと思うと想像もつかない。それはいかに重要なものであるかということの裏返しとも言える。今回紹介するものは、世界に類を見ない奈良時代から保存されてきた17本の筆「正倉院筆」であり、日本の筆墨文化が形成される時代のものである。ただ、奈良時代以前、また後の700年以上、筆の原物資料がなく、周囲に比較できるものがなく、筆の歴史を海にたとえれば、正倉院筆は絶海の孤島のように見える。
また、これらの筆は‘紙を巻いて作る??’、言葉を換えれば‘紙がないと作れない筆’であり、筆管(軸)がペットボトルのキャップくらいのものもあって非常に太い、さらに東大寺盧舎那仏(大仏)へ献納された聖武天皇や光明皇后縁の品という、現在流通する一般の筆と比べると異例づくめである。これを単に特例として考えるか、そうでないのか、興味溢れるところである。
第1回は、これらの筆が東アジア及び日本の筆墨文化の中で、弧島ではなく重要なポイントであることと、筆の構造上、紙がどういうふうに使われているかを中心に、『正倉院紀要43号』「正倉院宝物 筆調査報告」(下記HPで全頁カラー公開中)を中心に、模造品や画像を使い紹介したい。

関連HP:https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin/ (宮内庁HP 正倉院紀要)

01 雀頭筆の製造途中のもの(十五世 藤野雲平作)  
02 雀頭筆の完成形(十五世 藤野雲平作) 

■プロフィール
日野楠雄(Nanyu HINO)  1961年山形県生。号は子雲、開物庵など。書芸術活動をもとに、文房四宝(筆墨硯紙)と拓本を研究する。20代に書体字典の編纂に関わり古代文字と出会い、近年はそれを和紙に淡墨で表現する新しい世界を拓いている。大東文化大学・國學院大學非常勤講師、和紙文化研究会運営委員、正倉院宝物特別調査員(2016?2019年)、武蔵野美術大学特別指導教員、土佐硯アドバイザー

 

会員情報

シンポジウム(オンライン)
国際シンポジウム「20世紀の和紙 -寿岳文章 人と仕事-」               
                         田村 正 会員関係

配信日:2021年10月16日(土) 9:30?0:30(日本時間)
会 場:
WEB会議システム上(オンライン配信) 配信定員500名
向日市文化資料館研修室(映像投映)来場定員40名 (注釈)同時通訳あり

プログラム  時刻はおおよその予定、〈 〉内は米国東海岸時刻。
9:30〈20:30〉ウエルカム・スピーチ:安田守(向日市長)
9:40〈20:40〉寿岳文章の生涯と和紙研究
中島俊郎(甲南大学名誉教授、NPO法人向日庵理事長)
10:05〈21:05〉ダード・ハンターの功績について
キャスリーン・A・ベーカー(紙史研究家兼教育者)
10:30〈21:30〉寿岳文章収集和紙の資料的価値
山仲進(兵庫県多可町立杉原紙研究所・和紙博物館寿岳文庫)
10:55~11:15〈21:55~22:15〉休憩

*バーチャル展覧会「寿岳文章人と仕事-向日庵と和紙の旅-」配信(15分)
11:15〈22:15〉文化の側面から見た南アジアの手漉紙
クレア・クッチオ(学術編集者兼翻訳者)
11:40〈22:40〉アートにおける手漉紙、その近年の動向
リン・シュアーズ(アーティスト)
12:05〈23:05〉報告者による意見交換、まとめ
12:30〈23:30〉閉会
司会:佐野真由子(京都大学大学院教育学研究科教授)
申込方法
申込フォーム(https://ws.formzu.net/dist/S49621887/)からお申し込みください。

 

連続企画4回シリーズ 予 告 

第2回 2021年11月20日(土) 14:30~15:30
 「正倉院の筆Ⅱ 雀頭筆の紙の質と役割」
―2016~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―
 講師 日野楠雄

第3回 2021年12月18日(土) 14:30~15:30
 講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

第4回 2022年1月15日(土) 14:30~15:30
 講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

◆会員情報

会員情報

TV放映
・NHK総合 歴史探偵 「写楽 大江戸ミステリー」

宍倉佐敏 会員関係
放送日:2021年9月29日(水)
再放送:毎週金曜 午前0時52分(木曜深夜)・毎週金曜 午後3時10分

浮世絵師・東洲斎写楽。衝撃デビューをプロデュースした仕掛け人とは?ギリシャで大発見!写楽の正体が明らかに?スタジオに本物も登場!最新科学で迫る大江戸ミステリー。(NHK HPより)

関連HP:
https://www.nhk.jp/p/rekishi-tantei/ts/VR22V15XWL/episode/te/6G1L5X44MK/

 

 

 

展覧会
「渋沢栄一と近代製紙業 洋紙発祥の地・王子のはじまり」
 紙の博物館 会員関係

期間:2021年9月18日(土)~11月7日(日)10:00 ~17:00
入館は16:30 まで 休館日は月曜日(祝日の場合は開館)、祝日直後の平
日、年末年始、臨時休館日
会場:〒114-0002 東京都北区王子 1-1-3
TEL 03-3916-2320 / FAX 03-5907-7511
アクセス
電車:JR京浜東北線 王子駅南口下車 徒歩約5分
東京メトロ南北線 西ヶ原駅下車 徒歩約7分
都電:東京さくらトラム(都電荒川線)飛鳥山停留場下車 徒歩約3分
バス:都バス 飛鳥山停留所下車 徒歩約4分
北区コミュニティバス 飛鳥山公園停留所下車 徒歩約3分

関連HP  https://papermuseum.jp/ja/special-exhibition/

関連書籍
「渋沢栄一と近代製紙業 ―渋沢翁が語った草創期の困難と挑戦」
販売予定価格:1000円(税込)
渋沢栄一が、近代製紙業のはじまりについて後世に語った貴重な談話「王子製紙株式会社回顧談」を、注釈付きで全文翻刻。

◆例会予告

予 告

和紙研 連続企画4回シリーズ「正倉院の筆・紙・麻を見る」

来月10月の例会より、以下の企画を開始する予定となっております。ぜひ、ご参加いただけましたら幸いです。(オンライン見学も検討中です)

【企画意図】
南都正倉院には、極めて貴重な九千件にのぼる書跡・文房具・調度品・飲食器・仏具・武器武具・楽器楽具・遊戯具・年中行事用具・香薬類など、8世紀奈良時代からの宝物が同じ場所に保存されている。千二百年以上前のものは脆弱で、“守られてきた”という言う方があたっているかもしれない。宝物は私たち日本人の文化の淵源であり、それを守ることは、誇りであって使命だったようにも思われる。
戦後、宝物の特別調査が始まって本年で43回目の報告が行われた。これらの調査分析はその時代の研究と同時に、未来に向けての貴重な示唆ともなり、非常に重要であるが、その状態から、極めて慎重に行われてきた。
和紙文化研究会には正倉院宝物特別調査に加わった会員が2人いる。「紙(第2次)調査報告」(2005~2008年)と「麻調査報告」(2013~2015年)の2度にわたり参加した当会副会長の増田勝彦氏、「筆調査報告」(2016~2019年)にあたった日野楠雄氏である。
調査員本人から話を聞くことは、報告の内容と共に、調査の臨場感などを味わうことのできる機会であり、また、貴重な話をオンラインを通して広く知っていただきたく、4回の連続企画とした。

第1回 2021年10月16日(土) 14:30~15:30
「正倉院の筆Ⅰ 絶海の弧島と紙を巻く筆とは」
―2016~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―
講師 日野楠雄
第2回 2021年11月20日(土) 14:30~15:30
「正倉院の筆Ⅱ 雀頭筆の紙の質と役割」
―2016~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―
講師 日野楠雄

第3回 2021年12月18日(土) 14:30~15:30
講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

第4回 2022年1月15日(土) 14:30~15:30
講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

7月オンライン月例会 会員発表

7月オンライン月例会 会員発表            2021/7/17(土)

「和紙― 昨日・今日・明日」               田村 正 会員

田村会員は、和紙を通して自分なりの「過去・現在・未来」を思い、そして問いかけているようです。
〔昨日〕として、『和紙研究』第一号の編集後記について感じること。
〔今日〕として、小学4年生の国語の教科書に掲載された「世界にほこる和紙」増田勝彦著を見て資料を作成しました。田村会員が準備した3枚の紙を会員に郵送で配布し、オンラインでも可能な体験型の実験を行います。その内容は明かされていません。楽しみにして下さい。
〔明日〕として、現在NPO 法人向日庵理事として、昭和8 年に建てられた寿岳邸「向日庵」の保存活動していること。

【プロフィール】
田村 正(TAMUR Tadashi)1954 年 新潟県村上市生まれ
1988 年~90 年 「細川紙」伝統工芸士 江原土秋氏に師事
現在、和紙文化研究会会員・日本文化体験交流塾会員・和文化教育学会会員・NPO 法人向日庵理事・京都工芸繊維大学工芸科学部非常勤講師

関連HP(向日市文化資料館)
https://www.city.muko.kyoto.jp/kurashi/bunka/moyoshi/1449541564567.html

◆会員情報

会員情報
展覧会・イベント・新刊紹介

竹尾+デザインのひきだし+TOBICHI連動企画“和紙のステキさ、再発見”
「和紙の風景」展              (株)竹尾 会員関係

期間:2021年7月19日(月)~8月11日(水)11:00~18:00
休展日は土日および祝日(7月22日・7月23日・8月9日)
会場:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3
アクセス:神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営三田線・都営新宿線)A9出口
徒歩8分
竹橋駅(東京メトロ東西線)3b KKR出口徒歩5分

古来より人から人へ受け継がれてきた紙漉きの技。
竹尾の扱う機械抄き和紙を中心に、
各地に伝わる手漉き和紙の流れを汲んだ現代の和紙の魅力をご紹介いたします。

展示内容:竹尾取り扱いの機械抄き和紙ご紹介 てまり/玉しき極薄物/やわらがみシリーズ 他 80種類以上
特別展示:株式会社竹尾創立七〇周年記念出版『手漉和紙』
特別上映:「紙の生まれる風景」
福井県 越前和紙の里/九代目 岩野市兵衛と水/紙祖神 岡太神社
主催:株式会社竹尾
協力:『デザインのひきだし』編集部、TOBICHI
関連HP https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20210719.html

関連イベント:TOBICHI「神田かわいい和紙祭り」
会期:2021年7月22日(木・祝)~8月9日(月・祝) 11:00~19:00
会場:TOBICHI 東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル1F
関連HP https://www.1101.com/tobichi/tokyo/exhibition/detail/?p=8261

新刊紹介『デザインのひきだし43』
特集「日本の各地でつくられる魅力的な紙 和紙のステキさ、再発見」
版元:株式会社グラフィック社(Graphic-sha Publishing Co.,Ltd.)
装丁:B5判・並製・160頁
本体:2,200円
関連HP http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=4&p=44435

「和紙の風景」展は、『デザインのひきだし43』特集「和紙のステキさ、再発見」の刊行記念イベントTOBICHI「神田かわいい和紙祭り」と連動して開催いたします。
TOBICHIでは、『デザインのひきだし43』内で紹介された和紙の実物の展示や、和紙小物の販売、イベントなどが企画されています。