8月2015

◆会員情報

武蔵の紙再発見
「 展覧会 ─ 飯能の紙 ─ 」            浅岡優索会員 関連

会 期:2015年8月16日(日)~8月30日(日)
会期中の金曜・土曜・日曜日のみの開館(月~木は閉館)
時 間:10時~17時
会 場:吾野宿(カフェギャラリー吾野宿) 埼玉県飯能市坂石町分213
主 催:吾野宿再生と吾野を語る会・飯能紙再生の会
後 援:飯能市・飯能市教育委員会・飯能市観光協会・飯能ケーブルテレビ(株)・(株)文化新聞社
出品作家・職人:浅岡優索・加茂孝子・藤浪佳子・柳井嗣雄
企 画:滝澤徹也

企画概要:
この企画は古文書などから、昔の飯能の製紙を浮び上がらせ、また、飯能の新たな紙漉き職人や和紙造形作家をつなげ、吾野の紙の展望を考えるものです。
飯能の村々は、江戸前期の武蔵田園簿によれば、武蔵国有数の紙産地であったとされています。また渡来人の高麗郡移住による技術の流入や同時代の正倉院文書に見られる武蔵国の紙生産の記録と重ね合わせると、武蔵国の手漉紙の根源や、展開にとって重要な地域である可能性があります。
今回は歴史的な資料展示から、前述の歴史性を裏付けたいと考え、正倉院事務所、埼玉県立図書館、飯能市郷土館、我野神社や、多くの地域の方の協力を仰ぎました。展示する文書類は、正倉院文書の写真を始め延喜式(享保8年公刊)、江戸から明治にいたる紙の生産記録文書、昭和初期のトロロアオイ生産の記録などになります。
またこの地域は江戸時代「うりはかえで」(瓜木)の生産地であったといわれます。「うりはかえで」は殺菌力があるとされ、幕府で使われた楊枝などの原木とも言われますが、皮は「ねり」としても使うことができるものです。これに関する文書も現在探索中です。
会場は埼玉県の景観重要建造物に指定された建物です。
今年は高麗郡建郡1300年に当たります。この機会に歴史と、武蔵の紙の再発見をご堪能下さい。
〈※展示物は変更になることがあります〉

 

【飯能和紙再生体験ツアー】
2015年8月23日(日) 9時30分~15時30分 雨天決行
参加費:5,000円
定員20名 要予約
吾野宿(カフェギャラリー吾野宿) 埼玉県飯能市坂石町分213
申込み先:滝澤まで
(090-1693-6802 またはE-mail: takizawatetsya@yahoo.co.jp)

交通アクセス (添付地図参照)
電車でお越しの場合:西武秩父線吾野駅より徒歩10分
お車でお越しの場合:圏央道 狭山、日高インターより30分

お問い合わせ先
Tel: 090-1693-6802 E-mail: takizawatetsya@yahoo.co.jp (滝澤)
Fax: 042-978-1948 (吾野宿)
http://aganojuku.jimdo.com(吾野まちづくり)

チラシ表                       チラシ裏
チラシ表 チラシ裏

展覧会表入口
展覧会場入口 

 

併催展示資料

「武州高麗之郡下吾野郷御地詰帳」 慶長2年(1597) 〈飯能市郷土館所蔵〉
1597年下吾野郷御地詰帳
江戸幕府成立前後のこの地域に残るおそらく最初の検地帳。本文中には「かす(楮)2束」などといった記述が頻繁に出てきます。

 

「綿紬紙売出・紙舟役川運上改帳」 文政7年(1824) 〈飯能市郷土館所蔵〉
1824年紙舟役・・紙売出改帳
江戸の後期の紙舟役という紙の生産にかけられた税金の帳簿です。この時代の生産量がわかる貴重な資料です。

ホタルが飛び交う清流高麗川
高麗川1

紙漉作業にも高麗川を利用
高麗川2

岸辺に干し板をおいてみました
紙干し1 

吾野の地図、アクセス図
Œá–ìh’n}0002@’²®Œá–ìh’n}-0003