9月2019

和紙だより

最新号 第62号(2019年春夏号)

1頁 和紙研会員関連
和紙な人々:辻晃一さん(和紙産地プロデューサー)「ベンチャー魂で仕掛ける持続可能な産地づくり」

2頁 和紙研会員関連
取組紹介:越前市紙の文化博物館特別展「踊る古代文字」–企画意図と書の新たな楽しみ方を聞く

3頁
レポート:「トロロアオイ」の栽培、越前で始まる

4頁
情報欄
新刊紹介:「図説-神と紙の里の未来学」杉村和彦、山崎茂雄、増田頼保編著
越前和紙関連のイベント
facebookページ
「越前和紙だより」のご案内 等

関連HP:https://washidayori.jimdo.com/no-61/

◆和紙情報

講演会
「正倉院フォーラム2019」大阪・東京・福岡・名古屋

大阪
日 時:2019年9月23日(月・祝) 午後1時半~
会 場:松下IMPホール(大阪市中央区城見1-3-7)
アクセス:地下鉄長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」徒歩1分、
JR環状線・東西線・京阪本線「京橋駅」徒歩5分
プログラム:
[基調講演]西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)
[見どころ紹介]松本伸之氏(奈良国立博物館長)、猪熊兼樹氏(東
京国立博物館特別展室長)
[パネルディスカッション]
西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)
松本伸之氏(奈良国立博物館長)
猪熊兼樹氏(東京国立博物館特別展室長)

東京
日 時:2019年9月29日(日) 午後2時~
会 場:よみうり大手町ホール(東京・大手町)
アクセス:東京メトロ大手町駅C3出口直結
参 加:無料

プログラム:
[基調講演]西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)
[パネルディスカッション]
西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)
松本伸之氏(奈良国立博物館長)
三田覚之氏(東京国立博物館研究員)
武内恵美子氏(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター准教授
定 員:500名
申 込:Webサイト(応募フォーム)または、ハガキかファックス
締 切:9月12(木)必着

福岡
日 時:2019年9月28日(土) 午後1時30分~午後3時
会 場:よみうりプラザ
福岡市中央区赤坂1-16-5 読売新聞西部本社ビル1階
プログラム
[講演]飯田剛彦氏(宮内庁正倉院事務所保存課長)
定 員:150名
申 込:終了

名古屋
日 時:2019年10月5日(土) 午後1時30分~
会 場:名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区)
プログラム
[講演]清水健氏(奈良国立博物館工芸考古室長)
定 員:230名
申 込:Webサイト(応募フォーム)または、ハガキかファックス
締 切:9月18(水)必着

主 催:岩谷産業、NTT西日本、関西電気保安協会、京都美術工芸大学、近畿日本鉄道、JR東海、JR西日本、シオノギヘルスケア、ダイキン工業、大和ハウス工業、中西金属工業

関連HP:https://shoso-in.jp/forum/

 

◆和紙情報

展覧会
御即位記念特別展「正倉院の世界」-皇室がまもり伝えた美-

会 期:前期10月14日?11月4日 後期11月6日~24日
午前9時30分~午後5時 (金曜・土曜、11月3日(日・
祝)、4日(月・休)は午後9時まで。休館日は月曜日、11
月5日(火)。ただし10月14日(月・祝)と11月4日(月・
休)は開館
会 場:東京国立博物館 平成館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
記念講演会

①「正倉院をまもる」西川明彦氏 (正倉院事務所長)
日 時:10月20日(日) 13:30~15:00(13:00 開場予定)
申 込:期間終了

②「正倉院宝物研究の最前線」猪熊兼樹(東京国立博物館 特別展室長)、三田覚之(同館 工芸室研究員)
日 時:11月17日(日) 13:30~15:00(13:00 開場予定)
申 込:往復はがき
「往信用裏面」に、(1)希望する講演会の番号(②)、(2)参加者全員(最大2名まで)の氏名・ふりがな、(3)代表者の郵便番号・住所、(4)代表者の電話番号を、「返信用表面」に代表者の郵便番号・住所・氏名を明記のうえ、下記までお申し込みください。なお、申込は各回お1人(または1組)につき1通までです。
〒150-8551 東京都渋谷区渋谷1-3-9ヒューリック渋谷1丁目ビル3F ユース・プラニング センター内「御即位展」イベント係
締 切:9月30日必着

主催:東京国立博物館・読売新聞社・NHK・NHKプロモーション
協 賛:岩谷産業・大和ハウス工業・凸版印刷・丸一鋼管

https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/topics/20190724-AEJ94011/

パンフ表裏

月例会見学ご希望の方々へ

 見学希望の方は、9月19日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、事務局宛に「FAX申し込み書」(03-5685-7780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 9月例会
日 時:9月21日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30 ~ 14:40 第23回宍倉ゼミ 宍倉佐敏 会員(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「越前の機械漉き和紙について」石川浩会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

第22 回 宍倉ゼミ            P C・プロジェクター・DMS使用

題 名「和紙 風土・歴史・製法(柳橋真著) -5『琉球紙と麻紙』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

沖縄が琉球と呼ばれていた1609 年に薩摩の島津家に武力で侵入・支配され、中国貿易による利益を独占された結果、輸入に頼っていた品々を自ら生産することになり、紙も薩摩の紙演きから格の杉原紙や百田紙を輸入した。1686 年に紙の製法を伝授され、中央の首里だけでなく宮古、八重山、大島などに伝えられ各島で格紙が造られた。
その後神縄独自の芭蕉紙が1717 年に開発され公用紙に指定されて、生産は昭和十九年の空襲まで続いていた。
昭和五十一年に安部栄四郎の愛弟子である勝公彦が、首里で青雁皮を原料にして手漉き法を土地の若者に指導した。翌年勝一家は首里に移住して芭蕉紙の再現に取り組み、苦労して完成させた、この製法の様子を著者は古代紙の麻紙と同様な製法と判断したが、これは自然科学の眼で観ると疑問が残る。

 

会員発表                     PC・プロジェクター使用
題 名 「越前の機械漉き和紙について」            
             石川製紙株式会社 代表取締役社長 石川浩会員

①明治時代に始まった機械抄き和紙
・加藤覚太郎・・・・岡太製紙所→武生製紙所
・高野治郎・・・・・高野製紙所
②越前の機械抄きの変遷
明治から昭和・平成にかけて機械抄きメーカーの推移について
③現在の機械抄き製造について
石川製紙の抄紙機について
④機械抄き和紙(石川製紙など)による製品の紹介
機械抄き和紙で漉かれている商品の紹介

石川製紙のマシーン

■プロフィール
石川製紙株式会社 代表取締役社長 石川浩
江戸時代から紙漉きをしている石川製紙の12 代目。平成25年より福井県和紙工業協同組合理事長、全国手すき和紙連合会アドバイザーなどを務め、越前和紙の魅力を国内外に発信している。石川製紙( 株) は昭和38年に手漉きから機械抄きに転向し、特注品の越前和紙を生産している。