3月2018

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、3月15日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 3月例会
  日 時:3 月17日(土)13:30 ~17:00  
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
            ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
  13:30 ~ 14:40 第2回増田ゼミ増田勝彦 副会長(下記参照)
  14:40 ~ 14:50 休憩 
  14:50 ~ 16:40 「朝鮮国王に愛された倭紙」
            イ・ガン(李  壃)招聘講師(次頁参照)
  16:40 ~ 16:50 事務連絡
  16:50 ~ 17:00 事務連絡・片付け・退出
  ■ 新年会

※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

2017年度 第2回 増田ゼミ      プロジェクター・DMS使用予定

題名:「羊皮紙についてあれこれ」    増田勝彦 和紙文化研究会副会長

最近になって、羊皮紙について文献にあたってみたところ、今まで知らなかったことが見つかりました。
1.羊皮紙も紙もカルタ 
2.羊皮紙の再使用- パリンプセスト 
3.鞣せばただの革 
4.日本における皮と革の混乱 
5.羊皮紙と太鼓皮1 (1)

 

招聘講師発表                PC・プロジェクター使用予定

題名:「朝鮮国王に愛された倭紙」        
                       イ・ガン(李 壃) 招聘講師

朝鮮時代の初期は、新しい国家体制を整備しつつ、増加していく紙の需要に対して量的、質的に円滑に供給していくことが国政の重要な課題の一つであった。この時期は楮繊維の量及び紙の生産量に限界が見え始める一方、書籍刊行に必要な大量の紙を製造しなければならない時期でもあった。中央政府は主導的に紙製造を全国各地の都会所に配分する、あるいは楮を代替できる原料を探して「配合紙」を試造するに至った。この過程の中で、世宗( 在位1418-1450) は、通信使を通して対馬から耐久性の優れた「倭紙」の入手を命じており、それは「雁皮紙」と推定されている。韓国の南海、晋州一帯には朝鮮時代に植えたと考えられる雁皮が今もなお自生している。日韓の文化交流の歴史の中で雁皮紙の導入が意味するところは大きい。
1、1950 年代の雁皮紙 ( 水源市博物館所蔵)1


2、資治通鑑綱目(淸州大学博物館所蔵)2
3、雁皮自生地(晋州)3
 

■ 講師プロフィール
イ・ガン(李 壃)Kang LEE 
筑波大学 生命環境科学研究科所属、日本学術振興会特別研究員、
専門分野は文化財保存科学
【略歴】
 2016年10月 東京学芸大学 文化財科学専攻 非常勤講師
 2014年3月 東京藝術大学 文化財保存学専攻( 保存科学) 博士課程修了
 2011年3月 東京藝術大学 文化財保存学専攻( 保存科学) 修士課程修了
 2009年4月 東京学芸大学 文化財科学専攻 卒業

小津和紙ご案内200

幻の紙、限定紹介 

伝統の金沢金箔である「縁付金箔」製造に欠かせなかった雁皮紙・楮紙

幻の紙、限定紹介

箔打紙(はくうちかみ)・駒打紙(こまうちかみ)・白蓋紙(しろぶたかみ)3種20品

 

現在金箔製造の100%近くが、石川県金沢市周辺で作られていると言われているが、金箔というとどうしても延ばされる金に目が行くところだが、伝統的な「縁付金箔」製造には、金を延ばしていく過程で特殊加工された雁皮紙(岩石粉入)である「箔打紙」が不可欠であることはあまり知られていない。

縁付金箔製造に拘り続けたある工房の製造停止にともない、保存されている箔打紙などの金銀箔製造関係用紙の調査・整理を和紙研に依頼があり2015年に行なうこととなった。工房からの連絡では種類と枚数が明確でなかったため、状況把握のため予備調査を行ない、調査人員を募り4ヶ月後に6名で本調査となった。昨年整理がつき、貴重な紙であるため、工房の希望もあり今回の紹介となった。

調査の対象は下記する20種の紙で、他に箔合紙、3種の泥間似合(100年物)、越前雁皮紙(10年物)、銀箔合紙があった。ここではその20種の紙を紹介するが、昭和40年代以降のよく枯れた紙で、これらの紙を漉いた方々は既になく、工房も1カ所以外は既になく、今後望むこともできない幻の紙と言ってよく特筆すべきものである。

 

紹介全種類(20種)と見本帳

① 箔打紙 一富士(雁皮+岩石粉) 兵庫県西宮市名塩    〈価格は税抜〉

製造年      残数    価格    寸法mm   見本帳   備考

1 昭和48     100  ¥1,000  575×415  ◇  並目 耳付き

2 昭和48     150  ¥1,000   〃     ◇  細目 耳付き

3 昭和48     90  ¥1,000   〃       亀甲目 耳付き

4 昭和50     80  ¥1,000   〃     ◇  亀甲目 耳付き

5 昭和55     120  ¥1,000   〃       並目 耳付き

6 昭和56     230  ¥1,000   〃       並目 耳付き

7 昭和57     90  ¥1,000   〃       並目 耳付き

8 昭和59     180  ¥1,000   〃       並目 耳付き

9 昭和60     110  ¥1,000   〃     ◇  並目 耳付き

10 不明        249  ¥1,000   〃       種々目 耳付き

 

②箔打紙 イチカッコ(雁皮+岩石粉)兵庫県西宮市名塩

11 昭和59      40   ¥1,000  580×405  ◇

 

③箔打紙・駒打紙 小松工房(雁皮+岩石粉)       石川県金沢市二俣町 

12 昭和47      91  ¥1,000   585×405  ◇ 耳付き

13 昭和48      500  ¥1,000    〃    ◇ 耳付き

14 昭和49      80  ¥1,000    〃     耳付き

15 昭和50      105   ¥1,000    〃     耳付き

16 不明       472   ¥1,000    〃     耳付き

 

④銀箔打紙 加藤工房(雁皮+岩石粉)      石川県能美郡川北町中島     

17 昭和50       220   ¥1,000  670×440  ◇ 耳付き

 

⑤箔打紙・駒打紙 加藤工房(雁皮+岩石粉) 石川県能美郡川北町中島

18 平成 3       26  ¥1,000  590×415  ◇ 耳付き 並

 

⑥白蓋紙 相滝紙(楮)      石川県白山市神子清水町

19 不明(40〜50年代)270  ¥500  420×415 ◇ 耳付き

 

 ⑦銀箔打紙 小松工房(雁皮+岩石粉+チャコ染料) 石川県金沢市二俣町

20 不明(40〜50年代)603  ¥1,000  665×445 ◇ 耳付き  赤茶色

 ⑧見本帳  限定100冊   ¥3,000   A4版40頁  

      縁付金箔・箔打紙の説明 上記◇印の原物(A4サイズ)が10種入

 

※ 1 注文の量に応じて価格交渉可能です。

※ 2 書画用として使用可です。岩石粉入りのためか、通常の雁皮紙や画仙紙と墨色が異なります。

※ 3 よく枯れております。なくなりしだい終了です。シミや破損はありませんが、新品とは違い、周辺の丸みや多少の汚れがあるものもありますのでご確認下さい。

※ 4 寸法は一つの目安と考え10mm程度の幅を持たせてあります。紙の上下左右を計測していますが、簀・桁の寸法が不明、また耳付きで、ものによっては上下左右共に様々なものもあるため目安として下さい。

※ 5 発送は丸める場合1,000円、平の場合は1500円の送料をいただきます。(離島は実費)離島を除き税抜合計二万円以上はサービスします。

 

ご注文・お問合せは

washiken-hakuuchi@washiken.sakura.ne.jp 担当:日野まで

 

◆会員情報

展示会

2017公募 第30回全国和紙絵画展 東京展    
                          小津和紙会員関連

日 時:2018年3月5日~3月10日(土)10:00~18:00
(初日 13:00より、最終日15:00まで)
会 場:小津和紙ギャラリー  〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-6-2
小津本館ビル TEL:03-3662-1184
入場料:無料

1300年の伝統を受け継ぐ美濃和紙の産地、岐阜県美濃市が主催する巡回展です。
全国公募225点の中から選ばれた多彩な表現、技法の秀作(上位入賞作品)31点、招待作品2点を展示いたします。
美濃和紙による「しおり作り」が無料体験出来ます。

関連HP http://www.ozuwashi.net/gallery.html
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/pages/963
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/pages/637 (第31回展)

◆和紙だより

〖季刊 和紙だより57号 2018冬号の紹介〗

目次
〈越前和紙への提言〉…… 1頁
河野徳吉さん(和紙流通史研究)「京都の紙、紙の流通の基本は信用」
〈工房探訪〉野田版画工房-空間を彩る抽象絵画のような唐紙…… 2頁
〈漉き場探訪〉(株)滝製紙所「産地の横の繋がりを活かす」…… 3頁

〈和紙ミニコーナー〉 「紙博in京都」開催…… 4頁
〈情報欄〉『和紙の里』38号発行、など…… 4頁

バックナンバー一覧(下記URL)からダウンロードできます。
http://washidayori.jimdo.com/2018冬号-1

2018冬号-2 2018冬号-3 2018冬号-4

◆和紙情報

展示会
和紙に出会う展 ~日本と西洋の伝統手漉き紙が繋ぐ未来~

会 場:港区立エコプラザ 〒105-0013 東京都港区浜松町1-13-1
             TEL 03-5404-7764
会 期:2018年2月18日(日)~3月16日(金) ※2月26日(月)休館日
入 場:無料

エコと和紙作りは共にあると語り、高知県檮原から上京して、港区エコプラザで何度もワークショップを続けているロギール・アウテンボーガルトさんは、原料栽培から紙漉きまでを一貫して行い、伝統の紙漉き技術大事にしている和紙作家。今回は手すき和紙の作品や伝統技法の紙漉きについて紹介する展示会。
会場にはエコに関する書籍や様々な取組みなどが紹介してあり、人にやさしい空間です。JR浜松町・地下鉄大門から徒歩5分、気軽に一度お越し下さい。

関連HP https://minato-ecoplaza.net/?p=264

はがき

わずか数十センチの土で5mの楮が育っています。隣に立つのはロギールさん楮 500