和紙研月例会拡大版 講演と実演の御案内

和紙文化パネル‐workⅥ  「京版画の歴史と技術」

日  時:2019年7月20 日(土)13:00~17:00
会  場:小津和紙本社ビル 3階展示場「小津和紙照覧」フロア
参 加 者:和紙研会員及び一般の希望者 (会場の関係で人数を確認する必要が
     ありますので今回は会員も「申込書 会員用」で出席確認をお願いし
     ます)
入場人数:60名以内(一般の方は30名以内)
参 加 費:会外の方は2000円(機関誌「和紙文化研究26号」含む)
参加申込:下記参照
展  示:京版画作品及び使用する道具、和紙等

概 要
木版印刷の歴史は古く、昔から経典や漢文学等の印刷物が作成された。江戸時代になると京都で商業的な出版事業がはじまり、多くの印刷物が作成され、江戸にもその文化は広がった。江戸では錦絵等の浮世絵が作り出され木版印刷がさらに発展する一方、京都では優美な宮廷文化や伝統芸能と融合し扇子や絵巻物、調度品等が作り出され独自の発展を遂げた。
木版印刷の作成工程は分業化され、絵師の描いた絵を基に彫師が版木を作り、その版木で摺師が和紙に絵を摺ることで完成する。京版画の特徴は、多くの色を重ねるとともに胡粉や雲母等を使い厚く色を乗せながらも柔らかな仕上がりになることで、これらの彫師、摺師の技術を受け止めたのが和紙であった。
大量に必要とするとともに、技術を再現するための素材、何回も摺るための強度が必要であった和紙。京版画ではその多様性から越前奉書、鳥の子等の和紙が使用された。和紙という視点から木版印刷を見るとともに、現在に引き継がれている京都と江戸の技術の違いを比較しながら、職人の技術の賜物であった木版印刷の技術について見ていく。今年の和紙文化パネルでは「京版画」をテーマにし、来年は「江戸版画」をテーマにする予定である。

会場の映像について
実演の状況をライブ中継してスクリーンに映写予定ですので、臨場感を味わえます。

和紙文化パネル workⅥ スケジュール

開 場
12:00     同フロアには各地の和紙や関連資料が展示されておりますの
        でご観覧下さい。

開 会
13:00~13:10 開会の挨拶:稲葉政満会長
        コーディネーター:三井田盛一郎(東京藝術大学准教授)
        司会・講師紹介:阿久津智広
基調講演
13:10~14:00 講演:「京版画の歴史と特徴」 
                 佐藤景三氏(佐藤木版画工房)

14:15~14:15 休 憩

14:15~16:50 実演:「刷り」   原田治氏(佐藤木版画工房) 

16 :50~17:00  閉会の挨拶 増田勝彦副会長

※アクシデントなどで予定が変更になる場合もありますのでご了承下さい。

これまでの和紙文化パネルとこれから

2013/9 第1回「神田神保町古書街を10倍楽しむ法」
2015/6 第2回「ユネスコ無形文化遺産登録と和紙のこれから」
2016/6 第3回「オランダに渡った紙・欧州で使われる紙―和紙の多様性の
中で―」
2017/6 第4回「和紙に見る藍と紫、日本人の美意識」
2018/7 第5回「楮生産の現状と課題」

来年の予定
2020/6 第7回「江戸版画」
我が国が誇る木版画は奥深く、和紙文化パネルでは始めて2 回分(2年連続)を当てて、探っていくことになりました。1回目(京)と2回目(江戸)の間でどう温められていけるか、どんな紙がその2つの文化と技術を支えているのか、2回目を終えてどんな結果が見えてくるのか、今からワクワクするところです。これからの1年は和紙研にとって“木版画Year”かもしれません。様々な角度と視点から木版画を考え、時に話題にできれば和紙文化の広がりや深まりにつながることになるでしょう。

参加申込方法 詳細

会員:
今回は会場と実演の関係から席に限りがあります。来場された会員には席を確保をしていただくために事前確認をお願いしています。出席予定の方は例会委員の阿久津か青木まで、メール・FAXで予約のご連絡をお願いします。(連絡がない場合は立ち見となる場合がありますのでご容赦下さい)

一般(会外の方):
申  込:事前申込
締  切:郵送の場合7 月8日(月)必着
郵送以外は7月17 日(水)必着
申込方法:
以下「お申込み情報」を記載したものを、① ~ ④のいずれかの方法でご連絡ください。
「お申込み情報」・・・氏名、所属、郵便番号、住所、電話、Mail@
「お申込用紙」は和紙研ホームページ(以下URL)からダウンロードして下さい。申込用紙のダウンロード先 http://washiken.sakura.ne.jp/blog/

①メール 下記アドレスに「お申込用紙」か「お申込み情報」を入力し、送信して下さい。
送付先アドレス: entry@washiken.sakura.ne.jp

②FAX  「お申込用紙」か「お申込み情報」を記載の上、以下FAX 番号に送信下さい。
03-5685-7780  和紙文化研究会事務局 宛

③郵送 下記住所に「お申込用紙」か「お申込み情報」を記載の上、郵送願います。
〒110 – 8714 東京都台東区上野公園12?8東京藝術大学 美術研究科
保存科学気付 和紙文化研究会事務局 宛

申込書 一般

④会員紹介 知人・友人を和紙研会員が参加紹介する場合、その方々の「お申込み情報」を例会委員(阿久津、青木)に責任をもってお伝えください。①のメールでも結構です。

申込書 会員

関係書籍紹介
会場では和紙文化研究会関連の書籍や和紙関連新刊書籍などのご紹介・販売を予定しています。ご利用下さい。

2019年度和紙文化研究会月例会予定

2019年度会員発表予定表(エクセルデータ)
※2019/8月は休会ですので見学はできません。
※テーマは仮題です。担当がまだ決定していない場合もあります。なお、発表者・発表内容・スケジュールなど変更になる場合があります。各月のお知らせをご確認下さい。

新刊情報

『図説 神と紙の里の未来学』    杉村和彦・山崎茂雄・増田頼保 著

発 行:2019年4月
判 型:A5版
製 本:並製 168頁 オールカラー
出版社:晃洋書房
〒615-0026京都市右京区西院北矢掛町7番地 電話075-312-0788
本体価格:1,800円
目次・章立
第一章 変貌する越前和紙の世界の現在
第二章 越前和紙の世界性 アメリカとの対話
第三章 越前和紙の里 工芸観光の中を生きる困難と可能性
第四章 創造知の集積のかたち 神と紙の里の未来の構築のために
終章 神と紙の里の未来へ
内容
なぜ神宿る紙の里に世界が注目するのか。
神宿る神の里にも、新しい時代への胎動がある。本書は、Washiの世界性、観光をf軸に変貌する世界を描き出し、紙の里の未来を展望。

http://www.koyoshobo.co.jp/book/b453606.html

和紙文化研究会特別ミニ研修会 

「ヴェルサイユ条約本文料紙と同種の紙?を見学」 
ー増田勝彦副会長の特別解説ありー

期 日:2019年6月23日(日)
集 合:現地 豊島区立 鈴木信太郎記念館(東京都豊島区東池袋5-52-3)
入 館:無料
開館時間…午前9時~午後4時30分

1919年(大正8年)ヴェルサイユ条約用紙に採用された越前手漉き鳥の子と同種のものと
越前に伝えられている和紙が使われている?書籍(マラルメ「半獣神の午後」1933年(昭和8年9月)江川書房刊復刻版)が、現在、記念館常設展示の一画で特別展示されている。
これは1934年3月、海を越え週刊新聞「コメデイヤ」にその出来映えの美しさを賞賛する記事が掲載された。

問合せ:℡03-5950-1737
関連HP
https://www.city.toshima.lg.jp/129/bunka/bunka/shiryokan/suzuki/suzuki.html

最寄駅 JR山手線大塚駅 南口より徒歩約8分
地下鉄丸ノ内線新大塚駅より徒歩約3分

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、6月13日(木)まで、添付「Web申込書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、事務局宛に「FAX申し込み書」(03-5685-7780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 6月例会
日 時:6月15日(土)13:30 ~17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30 ~ 14:40  第22 回宍倉ゼミ宍倉佐敏 会員 (下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「トイレットロールの歴史」関野勉会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

第22 回 宍倉ゼミ            P C・プロジェクター・DMS使用

題 名「和紙 風土・歴史・製法(柳橋真著) – 4『出雲民芸紙』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

古くは民芸紙と云う紙は無かった、昭和時代の初めに島根県八束郡八雲村の紙漉き職人安部栄四郎は民芸運動家の柳宗悦に初めて御会いした際に、間に合わせの粗末な雁皮紙の名刺を渡すと、柳氏は「これだ、これが私の希望する紙だ」と叫んだ。
これは当時の和紙業界一般が認める紙で無く、何故この雁皮紙が良いのか不審に思ったが、柳氏の求める紙を懸命に漉いた結果、和紙の概念を百八十度転換させる民芸紙ができた。
今日、美術紙や民芸紙と呼ばれる紙はどこの和紙産地でもつくられ、一般的な和紙愛好家は、これらの紙が本来の和紙と勘違いしている現代人も見られる、今回は民芸紙の誕生と開発過程について学ぶ。

会員発表
題 名 「トイレットロールの歴史」            
                            関野 勉 会員

和紙研では今迄何回か「トイレットぺーパーの歴史」については会員発表をしており、“ 和紙文化研究” にも7 号以降何回かに渉って書いていますので、今回は25 号に書きました「トイレットロール誕生の新事実」についてお話致します。
2013 年以前の欧米の書・翻訳書にある、トイレットロールの最初の生産者については間違った書き方をしていましたので、訂正したのと、途中の経過についてお話致します。
SETH WHEELER が1871 年にUS PAT,117,355 で基本特許を取得しA , P, W. PAPER 社にて最初のトイレットロールを生産したことが分かって、今迄の旧SCOTT PAPER 社のSCOTT 兄弟・イギリスのW. J, ALCOCK等が最初の生産者ではないかと言うことは間違いであります。そしてアメリカではピュリタン( 清教徒) 的考え方が今でも支配的で、SETH WHEELER は発明・発見事典からも消されております。当時エジソンやベル等の電気製品が花形でした。