11月2017

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、10月16日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、和紙研事務局に「FAX申し込み書」(03-5685-780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 11月例会
  日 時:10 月18 日(土)13:30 ~17:00   
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
           ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
  13:30 ~ 14:40  2017 年度 第4回宍倉ゼミ宍倉佐敏 会員(下記参照)
  14:40 ~ 14:50 休憩 
  14:50 ~ 16:40 招聘講師 河野徳吉 発表(次頁参照)
  15:50 ~ 15:55 休憩
  16:40 ~ 16:50 事務連絡
  16:50 ~ 17:00 片付け・退出 

※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

2017年度 第4回 宍倉ゼミ        PC・プロジェクター・DMS使用

題名:和紙の歴史 近世の和紙4「紙漉重宝記」は紙漉きの基礎か?江戸時代の旅人の持つ紙は?          
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

多くの和紙産地を訪問して手漉きの様子を見てみると、製法が各産地内だけでなく個人的にも異なる事を感じた。
ある著名な紙漉き職人が話していた「紙造りの基礎がしっかり出来ている人は長続きするが、基礎のない人は早めに止める」と、職人の言う紙造りの基礎とは何かについて、国東治兵衛が刊行した「紙漉重宝記」の説明と、私が学んだ洋紙の製紙法を比べて考えてみる。
江戸時代に盛んだった、伊勢参りや物見の旅には多くの紙が使われたと言われている、これらの紙がどのようなものかを東海道の旅を中心に検討した。

 
会員発表                  PC・プロジェクター使用

題名「和紙の流通史(商人史)」   
                         河野德吉 招聘講師

 福井県の豪商・内田吉左衛門は、越前奉書紙の有名な判元で、京都、大坂、江戸に供給していた。その商業感覚は優れていて、紙だけではなく蝋、糸、布、酒、茶、絵具、金属等取扱う大商人で、現代で言うと総合商社のようなものであった。内田家の商業活動は、江戸時代を通して行われた。また、江戸時代において、漉かれた紙は、各藩にとって重要な収入源で、江戸や大坂の蔵屋敷を経由して問屋等に売却されていた。今回は、内田吉左衛門の商業活動を中心に、江戸時代の和紙の流通史・商人史を見ていく。

■ プロフィール
河野 德吉(こうの とくよし)公益財団法人 紙の博物館評議員
慶応義塾大学文学部卒、文学博士
1950年、製紙記念館(現 紙の博物館)設立に携わる。1969年、アメリカ国務省に招聘。
国際医学情報センター評議員、東京国立博物館客員研究員等を歴任。
現 東京都市大学名誉教授、紙の博物館評議員。和紙に関する著書多数。

小津和紙ご案内200

◆和紙情報

碧い石見の芸術祭「第4 回 石州和紙デザインコンペ 優秀作品」
テーマ:石州和紙を活かしたもの   
会場:石州和紙会館 〒699‐3225島根県浜田市三隅町古市場589
   TEL 0855-32 -0098
会期:2017年10月24(火) ~ 11 月26日(日) 9:00 ~17: 00
   (月曜休館、祝日の場合開館・翌平日休館)
主催:芸術と文化のまちづくり事業実行委員会
開催概要:
日本を代表する伝統文化「石州半紙の技」を生かした石州和紙を素材として、現代を生きる私たちに生活にうるおいや、楽しみ、くつろぎを与える様々なデザインの提案。
募集内容:
募集コンセプト:『石州和紙を活かしたもの』
出品規定:石州和紙を主な素材として使用した作品
サイズ:1m x 1m x 1m 以内
関連HP
https://www.artaoiiwami.com/デザイン2017/

「碧い石見の芸術祭」は日本画家である石本正画伯(1920~2015)の「石見の地に、心ある本物の作品と文化を残したい」という思いをもとに生まれたもので、石本正日本画大賞展を柱にいくつか地元の文化を織り交ぜた展覧会を開催し発信しています。このコンペもその一つです。
関連HP:https://www.artaoiiwami.com/

チラシ石州和紙デザインコンペ 優秀作品展200

◆研修会

第9回 ミニ研修会のお知らせ    
企画展「あの人、こんな字!―歴史上の人物たち―【中国編】」〈第4期〉

日 時:2017 年12 月2 日( 土) 1 3:3 0 より
会 場:台東区立 書道博物館 (要入場料)
    東京都台東区根岸2-10 – 4 TEL 03 -3872 – 2645
展示:【重文】「三国志呉志第二十残巻」など〔研究員の部分解説予定〕

書道博物館は、洋画家であり書家としても有名であった中村不折(1866-1943) が蒐集した、中国及び日本の書道史研究上重要なコレクションを収める専門博物館です。殷代の甲骨文や青銅器から、璽印、仏像、文房具、碑拓法帖、経巻文書、文人法書など、重要文化財12 点、重要美術品5 点を含む、時代を鳥瞰できる東洋美術史上貴重な文化財がそろっています。そしてこれらのすべてを不折自身の絵画や書作品の潤筆料から捻出し、博物館として開設した偉業は日中書道史上においても例をみない驚くべきことです。
ここでは、碑拓法帖、経巻文書、文人法書等の類を、テーマに基づいた年4 回の企画展・特別展で紹介しており、今回は「あの人、こんな字!―歴史上の人物たち― 【中国編】」となっており、研修日は第4期です。
歴史上の人物が「どんな文字を書いたか」ということは、多くの場合「どんな紙に書いたか」と置き換えられることができます。秦漢など古い時代は拓本で見ることになりますが、それもどんな紙が使われているのでしょう。書道文化は紙がなければ成立しないものですので、紙から思いをめぐらしても面白いと思います。

集合場所 : J R 鶯谷駅北口改札口
集合日時 12 月2 日 13:00
申込・担当 小井川元慈 044-788 -7261   申込:11月18日(土)まで
関連HP 
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/oshirase/news/1130/

◆会員情報

展覧会
水木喜美男の世界Ⅱ~ KimioMizuki’s World of Washigrap 
                         水木喜美男 会員関連
会 場:EIZO ガレリア銀座 
    東京都中央区銀座7-3 -7 ブランエスパ銀座ビル3 F
    TEL 03-5537-6675
会 期:2017 年11 月1 日(水)~ 11 月11 日(土)10:00 ~ 18 : 30
    (最終日も18:30 まで 定休日:日・月)

今回は、ユネスコ無形文化遺産に登録された埼玉県「細川紙」、また、茨城県
「西ノ内紙」、福井県越前和紙の里「信洋舎製紙所」、兵庫県「杉原紙」の和紙を使用しています。
EIZO ガレリア銀座には、カメラマンやグラフィックデザイナーはじめ各分野で活躍している方々に最適なモニターがあります。展示作品を高解像度液晶モニターCG318-4K で再現した、和紙グラフの世界をじっくりとお楽しみください。 
関連:
 http://www.eizo.co.jp/galleria/ginza/event/

1 あきる野 戸倉和紙 〈楮紙〉2

2 信洋舎製紙所〈局紙(三椏紙)〉1

3 細川紙〈楮紙〉3

4 杉原和紙 楮紙〉4

5 西ノ内紙〈楮紙〉5

 

6 出品リスト・パンフ1-ƒvƒƒtƒB[ƒ‹