11月2021

◆和紙情報

和紙情報

展示・販売
ART×InshuWASHI ~古き良き“ものづくり”を新たな日本の美へ~
日 時:12月3日 (金)~5日(日) 10:00~19:30(最終日10:00~17:30)
会 場:とっとり・おかやま新橋館
東京都港区新橋1-11-7 新橋センターフレイス2F  TEL 03-3571-0092
主 催:鳥取県・鳥取県物産協会
協 力:鳥取県因州和紙協同組合・あおや和紙工房・かみんぐさじ・(株)ティエスビー・YOBOTY
問合せ:(株)ティエスビー  Tel 0857(29)5222
交通アクセス
地下鉄銀座線新橋駅3番出口すぐ・JR「新橋」駅(銀座口)徒歩約1分

関連HP https://www.torioka.com/event/

◆会員情報

会員情報

上映会&イベント
ドキュメンタリー映画「明日をへぐる」
和紙製造工程の見学とへぐり体験               
                         濱田博正 会員関係
土佐和紙のルーツをへぐりに行きませんか?
映画「明日をへぐる」上映会を製紙工場で。和紙製造工程の見学とへぐり体験!
仁淀川水系を最大限利用して作られた「土佐和紙」と、その原料である「コウゾ」を巡る現在を描いた民俗ドキュメンタリー映画「明日をへぐる」(監督 今井友樹/2021年6月公開)。
その上映と、映画の中で紹介されている「へぐる」作業の体験を合わせたプログラムを、舞台となった仁淀川流域で土佐和紙を製作している鹿敷製紙株式会社を会場として実施します。ゆるやかな時の流れから、いまを見つめてみませんか。(仁淀ブルー体験博公式WEBサイトより)
(※楮紙を作る工程の中で、楮の皮から外皮やあま皮を小刀で削ぎ落とす作業があります。それに全国各地で色々な呼び名がついており、高知では「へぐる」と呼んでいます。)

日 時:2021年11月23日(火)
第1回 10:00~12:00
第2回 12:30~14:30
第3回 15:30~17:30
定 員:25名 予約制
費 用:2,000円
会 場:鹿敷製紙株式会社
〒787-1106高知県吾川郡いの町神谷214 電話 088-893-3270
駐車場:無料
案内人:濵田博正(鹿敷製紙株式会社社長)
曽根脩平(NPO法人地域文化計画)

お申込み  お問合せ
仁淀ブルー体験博公式WEBサイト
https://niyodoblue.club/programs/60bac3aa6c6f63765125a502
または
NPO地域文化計画 担当:中村茂生
TEL 080-6721-3074 mail: info@opalh.jp
http://opalh.jp/

へぐる

展覧会
越前和紙で作ってみた パッケージと雑貨展               
                   福井県和紙工業協同組合 会員関係

パッケージのデザインは、関西のデザイナーグループpakection!(パケクション!)が担当。パッケージの中のものの魅力が高まるような、手にした人がワクワクするような、贈る人の気持ちに沿えるような越前和紙のパッケージが誕生しました。涼しげな和紙や、手触りのよい和紙で、高級な貼り箱になっていて、越前和紙の魅力がいかんなく発揮されています。
パッケージの製作は、地元企業の増田紙器工業株式会社。菓子の箱を始め、数多くの箱を製作している会社です。今回は、その技術が発揮され、硬さのある越前和紙も貼り箱に仕立て、その技術力の高さを証明しています。
越前和紙へのUV印刷はかなづや株式会社。もこもこしている和紙にもにじみのない印刷で、特殊技術の高さが現れています。
水引は池田水引。様々な色の水引を持っているのはこの辺りでは池田水引だけとのこと。様々な色の和紙に合わせた水引でパッケージを装飾しその魅力を高めています。
雑貨も、おしゃれな名刺入れや、便せん、ジャガイモの皮を使った越前和紙、まるいおきあがりこぼしなどが出品しています。お楽しみください。(越前和紙の里HPより)

日 時:2021年11月3日(水)~2022年1月10日(月)
9:30~17:00 (入館は16:30まで)※火曜日及び12月28日~1月4日までは休館。ただし11月23日(火曜日・祝日)は開館
会 場:越前和紙の里 紙の文化博物館
〒915-0232 福井県越前市新在家町11-12 Tel 0778-42-0016
入場料:大人300円 卯立の工芸館と共通 ※高校生以下無料
駐車場:無料
お問合せ
〒915-0232 福井県越前市新在家町8-44 パピルス館内
tel:0778-42-1363 fax:0778-42-2425
関連Web
https://www.echizenwashi.jp/event/833/
https://www.echizenwashi.jp/museum/

 

◆和紙情報

和紙情報

TV放映
NHK教育 日曜美術館 「よみがえる 天平の息づかい~第73回 正倉院展~」

放送日:2021年11月7日(日)9:00~9:45
再放送:2021年11月14日(日)20:00~20:45

今回公開されるのは、初出陳8件を含む55件の宝物。聖武天皇ゆかりの4弦楽器「螺鈿紫檀阮咸」、光明皇后が自ら筆をとって書き写した書「杜家立成」、ハスの花をかたどった香炉の台座「漆金薄絵盤」などの至宝が並ぶ。日々の暮らしを彩った道具や仏の世界へのあこがれを映す品々など、天平人たちのリアルな姿を伝える宝物を紹介。(NHK HPより)

関連HP:
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/V95WNNJ2ZR/
https://tver.jp/episode/92215443

Zoomで配信 オンライン月例会 見学ご希望の方々へ 

Zoomで配信 オンライン月例会 見学ご希望の方々へ 

見学希望の方は、11月17日(水)まで、添付「オンライン例会見学申込み書」に必要事項を記入の上、entry@washiken.sakura.ne.jp(例会委員専用アドレス)にお申し込み下さい。見学詳細(配信URLなど)はこちらからご連絡いたしますので、必ずメール@を明記して下さい。もし、明記がない場合は、受付・配信はできません。なお、見学代として1回500円(限定5回まで参加が可能です)必要ですので、〒振替口座に事前にお振込みいただくことになります。

FAX 申し込み書<Wordファイルです

◆ 11月オンライン例会
日 時:11 月20 日(土)13:30 ~15:40
配 信:Z00M(ズーム) 希望者にはURLを送信
13:30 ~ 14:30 「植物用紙と和紙の変遷 第2回」(下記参照)
14:30 ~ 14:40 休憩
14:40 ~ 15:40 連続企画4回シリーズ「正倉院の筆・紙・麻を見る」
第2回「正倉院の筆Ⅱ 雀頭筆の紙の質と役割」
―2016 ~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―
(下記参照)
15:40  退出

*13:00からZoomの会議室への接続ができます。
*宍倉ゼミは、台風による影響で中止となりました、9月例会の内容となります。*スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

宍倉ゼミ「植物用紙と和紙の変遷 第2回」
                           宍倉佐敏 会員

和紙の原料となる植物繊維の内部構造と周辺物質や水中での変化を学び、我が国へ伝わった頃の紙はどのような物であったか? 原料は? その製法は? など前回想像しました。
今回は繊維が水中でどのような物質的変化をするのかを知り、私が観察した聖武天皇の書や世界で最も古い印刷物として知られる百万塔の料紙が造られた頃の紙がどのような紙であったか?
補助原料(雁皮・マユミなど)として使われた繊維がその後の紙にどのような影響を与えたか?
雁皮のヌルヌル感はヘミセルロースと言われるが、ヘミセルロースは紙に与える効果はプラスかマイナスかなどを学びましょう。

「正倉院の筆Ⅱ 雀頭筆の紙の質と役割」
―2016 ~2019年 正倉院宝物特別調査「筆調査報告」より―        
                            日野楠雄 会員

先月の1 回目では、毛と紙が交互に重なりあう正倉院筆の内部構造とその機能性、そして歴史的な位置と
意味などを紹介しました。2回目は紙に焦点を当てて筆を見ていきます。
17 本についての材質調査は、筆管(軸)が紀要6号「正倉院宝物の竹材筆調査報告」(1984年)、筆穂(筆鋒)が紀要37 号「毛材質調査報告」(2015年)で報告されていますが、巻かれている紙の調査はなされていませんでした。今回はデジタルマイクロスコープ(DMS)を使って、巻紙の非破壊調査に臨み、紙部分が見えない4号と11 号以外は紙質を推定することができました。また、繊維の種類だけでなく加工されているものも類推できました。
この結果から考えられることは何か、そして、筆なのに、15 本の材料は毛よりも紙の方が使われた量(体積)が多いという、不思議なもので、どちらも興味深いところです。
どういう紙が、どれだけの量をどう使われているのか、それが筆というものの役割をどう果たしているのか、言い換えれば、紙の存在が筆の機能をどう支えているのか、さらに、どこで作られたのか、「筆の紙」を新しいアプローチから迫ってみたいと思います。
紙質調査には画像判定など宍倉佐敏先生にもご協力いただきました。今回は宍倉ゼミがあるので、宍倉先生のお話も聞くことができると思います。また、1回目と同様、一緒に調査をした方々にも参加していただく予定です。

関連HP:https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin/ (宮内庁HP 正倉院紀要)

■プロフィール
日野楠雄(Nanyu HINO)  1961年山形県生。号は子雲、開物庵など。?書芸術活動をもとに、文房四宝(筆墨硯紙)と拓本を研究する。20代に書体字典の編纂に関わり古代文字と出会い、近年はそれを和紙に淡墨で表現する新しい世界を拓いている。大東文化大学・國學院大學非常勤講師、和紙文化研究会運営委員、正倉院宝物特別調査員(2016?2019年)、武蔵野美術大学特別指導教員、土佐硯アドバイザー

連続企画4回シリーズ 予 告 

第3回 2021年12月18日(土) 14:30~15:30
 講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

第4回 2022年1月15日(土) 14:30~15:30
 講師 増田勝彦(和紙文化研究会副会長)

2021年度(2021年7月~2022年6月)  和紙文化研究会オンライン月例会年間予定表

2021年度(2021年7月~2022年6月) 
和紙文化研究会オンライン月例会年間予定表

以下のように、和紙研ではオンラインで様々な例会を予定しています。一般の方でも見学できますのでご参加下さい。

宍倉ゼミ
連続企画4回シリーズ「正倉院の筆・紙・麻を見る」
連続企画3シリーズ「宮内庁書陵部と修補」(仮)
中国手漉き紙の現状について(陳剛講師 上海から参加予定)