◆和紙情報
展覧会3
第11回 全国土佐和紙はがき絵展
会 場:いの町紙の博物館
〒781-2103高知県吾川郡いの町幸町110-1
TEL.088-893-0886 / FAX.088-893-0887
会 期:2018年2月27日(火)~3月31日(土)
9:00~17:00(入場は30分前まで)
入 場:大人500円
内 容:
今年は20の都道府県から613点の作品が集まりました。入賞・入選作品を含む全応募作品を展示。
関連HP http://kamihaku.com/exhibition/2689
2018年2月3日 |
トピック:和紙情報
◆和紙情報
特集“神々しい色艶と音色、温かくそして凛とした和紙、雁皮そして越前鳥の子紙” 【2】
― 越前鳥の子紙が国の重要無形文化財に指定、越前生漉鳥の子紙保存会が保持者の認定を受けて ―
「越前生漉鳥の子保存会」が国の認定を受けたというのは、鳥の子生産の技術と製品を未来に向けて保存していくという貴重な役割を果たすことになります。これは将来に向けて、他の3団体と共に和紙にとって重要なことです。ただ、同時に「保存」という言葉を聞くと、現状維持または、現状維持を目的とするイメージが付きまといます。それは本来の保存の目的とは別に、保存してその先はどうなるのかという思いがあるからでしょう。
長い間、最高の技術を守り続けるということは、そのモチベーションと後継者育成も非常に大切なことで、それらを支えるという意味からも、技術の保存を次世代にどう活かしていくか、具体性をもった形で話題作りをし、和紙関係者や周辺の方々で真剣に考えていく時期にきていると思います。色々な考え方がありますが、現状維持というイメージをもつ「保存」を、次へステップするための基礎固めと考え、明確な先の姿を望めれば、新たなものを生み出すことにつながっていくと信じています。
今回は具体的な先の姿を描いて動いている越前の石川理事長の話と関連画像を今回はちょっぴりご紹介します。 (HP担当 日野)
「越前生漉鳥の子紙保存会とこれから」
福井県和紙工業協同組合 理事長 石川 浩
平成29年10月2日に「越前鳥の子紙」が国の重要無形文化財に指定をされ、同時に、技術保持団体として「越前生漉鳥の子紙保存会」が認定されました。今回の指定に対し、多くの関係者の皆様にご尽力いただきましたこと、深く感謝申し上げます。有難うございます。
さて、「越前鳥の子紙」は雁皮を原料とする紙で,奈良時代から漉かれてきた我が国の主要な手漉和紙の一つで、「鳥の子」の名称は,中世から用いられている雁皮紙の呼称の一つです。『下学集』(文安元(1444)年)には,「紙の色、鳥の卵の如し」と記載されております。越前では,平安時代から薄様の斐紙として漉かれ、鎌倉以降になると厚様の鳥の子紙が漉かれていました。特に料紙用の鳥の子紙が漉かれ,多彩な技法を使っての装飾料紙が多数誕生しております。
そこで、福井県和紙工業協同組合では「越前鳥の子紙」が重要文化財に指定されるのを機に、平安時代の装飾料紙の再現プロジェクトを行い、「鳥の子紙」の需要を喚起したいと考えております。再現につきましては、和紙文化研究会の皆様方や各方面の先生方のご協力をいただき進めているところです。特に、五島美術館の名児耶先生のご協力の元、平安時代の料紙をマイクロスコープで調査することで、紙の繊維の流れなどを見るチャンスをいただきました。当時の紙の漉き方などを議論する場をいただいており、その成果をまとめ、現在、試作抄きを行っているところです。秋には装飾料紙についてのシンポジウムを越前和紙の里にて開催予定ですので、ご期待ください。
また「鳥の子紙」は、オランダの画家「レンブラント」がエッチングの版画用紙に使用しておりました。現在でも、国内外で様々なプリント用紙として「鳥の子紙」が使われております。7月にはロサンゼルスにおいて「Echizen Washi:Art of Japanese Paper」展を行う予定です。鳥の子紙を海外の皆様方に、版画用紙として、プリント用紙としてアピールし、販売拡大に努めていきたいと考えております。
今年は、紙の神様である「川上御前」をお祀りした岡太神社・大瀧神社の壱千参百年大祭を5月に迎えます。この大祭を契機として、使われる方々のニーズをとらえた和紙づくり、紙漉き技術の継承と革新、更には情報発信を行いながら越前和紙ブランドの向上に努め、これから1300年後もお祭りが開催されるように努力して参ります。今後ともご指導いただきます様お願い申し上げます。
1、2015年6月オランダアムステルダムの「レンブラント版画と越前和紙展」関連風景
2、
3、
4、平安時代の加飾を再現試作「打雲(雲紙)」
5、平安時代の加飾を再現試作「飛雲」
6、平安時代の加飾を再現試作「羅紋」
2018年2月3日 |
トピック:和紙情報
◆会員情報
展示会
第61回 江戸から伝わる一筋の道 東京都伝統的工芸品展
田中正武会員関連
日 時:2018年1月18日(木)~23日(火)
会 場:新宿高島屋11階 催事場 〒151-8580 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
入場料:無料
外国人対応:英語・中国語の通訳を会場内に配置
主な内容
東京都の職人が製作した伝統工芸品の展示・販売
職人の技と伝統を体感できる実演
来場者も伝統工芸の技にチャレンジできる製作体験コーナー
職人に質問しながら、工芸品の魅力を紹介するブースツアー
東京都の伝統工芸品が当たるおみくじ抽選会の実施
江戸時代の商家の店先を表現した正面展示
問合せ先:産業労働局商工部経営支援課 ?電話 03-5320-4659
関連HP
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/14/21.html
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event/#os13241

2018年1月11日 |
トピック:会員情報
◆会員情報
展覧会
狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎-学業とその人-
田村南海子 会員関連
日 時:2017年11月18日(火)~2018年1月20日(土)
10:00~17:00(入場は16:30まで) 閉館日 日曜・祝日
※金曜のみ10:00~18:00(入場は17:30まで)
会 場:會津八一記念博物館 1F 企画展示室
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田キャンパス2号館
TEL 03-5286-3835
入館料:無料
一昨年、和紙文化研究会例会の外部会場としてご協力をいただきました会津八一記念博物館では、今回、江戸後期の学者で和漢籍や考古遺物の大蒐集者である狩谷棭斎の墓碑関連の展覧会を開催している。この碑は松崎慊堂撰文、小島成斎書、廣群鶴刻という当時国内有数の文、書、刻が結集した名碑であるが、東日本大震災で惜しくも倒壊してしまった。
2012年に曹洞宗法福寺ご住職和田一冏師のご厚意により、会津八一記念博物館にこの碑が寄贈され、原石を観覧できる意義深い催しとなっている。また、全長2メートルを超える碑の初拓本が研究者によって保存されており、原碑とその原型の拓本が比較できるめったにないものとなっている。田村会員は資料協力と図録に書者小島成齋の解説を担当している。
【ギャラリートーク】
狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎 -学業とその人 -
現在開催中の「狩谷棭斎墓碑受贈記念 狩谷棭斎-学業とその人 -」展の担当学芸員によるギャラリートーク(展示解説)。予約不要。
開催情報
日時 2018年1月6日(土)、13日(土)、20日(土) 各回13:30-14:00
集合場所
2号館 會津八一記念博物館 1階 企画展示室
参加費 無料
予約申込 不要。1階企画展示室へお越し下さい。
関連HP
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2017/11/10/1844/
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2017/12/26/1957/
2018年1月11日 |
トピック:会員情報
◆和紙情報
展覧会
かな料紙 ー小室かな料紙工房展示会ー
会 場:GALLERY 心 〒110‐0015 東京都台東区東上野18-14
TEL 03(3845)5010
会 期:2018年1月19(金) ~ 1 月28日(日) 11 : 00 ~18 : 00
(月曜休館、祝日の場合開館・翌平日休館)
入 場:無料
ワークショップ:
期 間:1月20日(土)~28日(日)
時 間:午前11時~12時 (約60分を予定)
定 員:1日6名様 (要予約)
費 用:お1人様3,500円
予約受付:12月25日(月)から 工房にて受付ます。
電話0294-82-2451(午前9時~午後18時)
体験内容:基本的な砂子の撒き方を体験。使用する料紙は179×282mmを5枚(A4より少し小さいくらいです)予定。
実 演:期間中随時行ないます。(ワークショップ中はお休みです)
2012年11月に昭和女子大で開催しました第20回和紙文化研究会「和紙に美と技を求めて―加飾紙の世界―」(和紙研主催)の講師としてお願いいたしました小室 久さん、講演に加えて貴重な加飾技術と工程の実演ライブ中継をして、観客に好評をいただきました。(下記写真参照)また、和紙研の研修旅行でも常陸太田市の工房までお邪魔しました。今回は様々な装飾料紙と出会い、その実演を間近でみれる貴重な機会です。
ギャラリーHP:http://www.galleryshin.tokyo/2017/12/13/post-5156/
工房HP:https://kanaryoshi.com/2019/
Email:info@galleryshin.tokyo
第20回和紙文化講演会小室講師実演ライブ風景
2018年1月8日 |
トピック:和紙情報
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