◆和紙情報
特別展 「丹後の紙漉き -和紙と生きる人びとのあゆみとゆくえ-」と図録紹介
会 期:平成28年10月15日(土)~12月11日(日)
会 場:京都府立丹後郷土資料館
〒629-2234 京都府宮津市字国分小字天王山611-1 TEL 0772-27-0230
主な展示品:
畑製紙農業協同組合資料(宮津市 近代 畑自治会蔵)
丹後・丹波の手漉き和紙生産用具(宮津市・京丹後市ほか 近代 当館蔵)
手漉き和紙製品(綾部市・福知山市ほか 近代~現代 当館蔵)
紙布(福知山市 昭和時代 個人蔵)
紙衣(福知山市 昭和時代 福知山市蔵)
映像「京の和紙」(京都府 1975年)
「黒谷和紙」(黒谷和紙協同組合 2016年)
※会期中に展示替えをおこないます
関連事業:
文化財講座 「紙すきの歴史と技術」
日 時:11月12日(土) 13時30分~ 会 場:第一研修室
講師:京都府立山城郷土資料館 資料課長 横出洋二
図録の紹介 和紙研有志“一押し”書籍
『丹後の紙漉き -和紙と生きる人びとのあゆみとゆくえ-』
発 行;京都府立山城郷土資料館
発行日:平成28年10月15日
編 集:京都府立山城郷土資料館
判 型:A4判 96頁
装 丁:並製 オールカラー
価 格:600円
京都府立丹後郷土資料館
http://www.kyoto-be.ne.jp/tango-m/cms/index.php?page_id=0
2016年12月8日 |
トピック:和紙情報
月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、12月14日(水)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。
entry@washiken.sakura.ne.jp
また、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円(年間2回まで)ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
◆ 12月例会
日 時:12月17日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク・レイアウト変更
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
特別例会「中世から近世の紙について」
13:30 ~ 14:10 「歴史に見る江戸時代の紙について」 赤塚喜恵子 氏
14:20 ~ 14:40 「研究方法と考察」 稲葉政満 会長
14:40 ~ 15:00 休憩(原物観察可)
15:00 ~ 15:20 「鎌倉期から江戸期 6点の史料について」
吉野敏武 会員
15:20 ~ 16:10 「紙の実際観察と特徴」 宍倉佐敏 会員
16:10 ~ 16:40 原物観察
16:40 ~ 17:00 事務連絡・片付け・退出
17:20 ~ 19:20 忘年会 会費3,200円程度 幹事:水木喜美男
この12月の月例会は予定を変更して特別例会「江戸時代の紙について」というテーマで行ないます。(今月分の宍倉ゼミと会員発表は延期となります。)
特別例会 〈PC・プロジェクター・DMS使用〉
題 名「 中世から近世の紙について」
この度、貴重な鎌倉~江戸時代の原物資料を12月の月例会で展示・観察できる機会を得まして、全時間通しで色々な角度から考察・原物観察をしていきたいと思います。ただ、時間的な関係で展示品の内容と数量は、当日にならないと全体がわからないところがあり、詳細をお伝えできませんが、下記したものはじめ、江戸前中期の素紙が20種以上、紙そのものと書写された貴重資料などを展示する予定です。
当日は会場レイアウトを変え、これらの資料を会場中心部に展示し、随時観察できる状態にして、会員と関係の方4名に、様々な角度から考察いただき(スケジュール参照)、時にDMSなどで原物調査できるように進めて行く予定です。
中世から近世の原物資料を直接、さらにまとめて観察したり、その紙についての形態・内容・素材、そして見方などを知ることができるめったにない機会ですので多くの出席をお待ちしています。
なお、ルーペの使用はかまいませんが、筆記用具は鉛筆のみとします。写真撮影は禁止です。そして貴重資料ですので、各自、手の洗浄、マスクまたはハンカチなどの用意をお忘れなく。
1.鎌倉初期「大般若波羅密多経 巻第百六十七」巻子本改装の折本を巻子本に改装 〈未公開〉
2.室町期 「大般若波羅密多経 巻第十八」巻子本改装の折本(巻末に文永十年八月十日があり)
3.江戸初期「三十六人歌撰集」巻子本(鳥の子紙)
4.江戸期「徳川家斉黒印状」一通(本紙:檀紙・包紙:杉原紙)
5.江戸期 天明六年の「白馬節會 請文」本紙・包紙:杉原紙(水無瀬成貞筆)
6.江戸期 元禄九年の「踏歌節會 御参状」本紙:宿紙(中御門宣顕筆)
2 江戸初期「巻子本 三十六人歌撰集」
3 江戸期「徳川家斉黒印状一通」

2016年12月6日 |
トピック:例会
◆会員情報
因州和紙フォーラム ~因州和紙のこれからを語る~ 増田勝彦会員 関係
さる10月15日(土)青谷地区にぎわい創出実行委員会主催で鳥取市のとりぎん文化会館を会場としてで行なわれました「因州和紙フォーラム」に当会副会長の増田勝彦先生が講師として招かれました。会場のフリースペースコーナーでは、手すき和紙製作技術&因州和紙の歴史をパネル・資料等が紹介され、因州和紙製品と因州和紙剪画(切り絵)や版画も展示されました。盛会の様子が新聞に掲載されましたのでご紹介いたします。
講 演「伝統と革新―古代から現代までつづく和紙の技術とデザイン―」
講 師:増田勝彦氏(和紙文化研究会副会長)
パネルディスカッション:「日本の手漉き和紙と因州和紙のこれからを語る」
パネラー:増田勝彦 氏(講演講師)・小野寺マヤノ 氏(剪画作家)・中森 祥 氏(鳥取県教育委員会事務局文化財課係長)・長谷川憲人氏(因州青谷こうぞ紙手すき和紙保存会会長)
コーディネーター:濵谷康郎 氏(鳥取県産業技術センター名誉研究員)
後援:鳥取県・鳥取県教育委員会・鳥取市など
関連HP
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1475132288090/index.html
http://www.tottori-inaba.jp/new-events/2016/10/post-718.html

2016年11月17日 |
トピック:会員情報
◆会員情報
発表会 第16回 東京藝術大学保存科学研究室発表会開催
稲葉政満 会長関係
日 時:2016年11月17日(木) 13:00~17:10
場 所:東京藝術大学 美術学部 第1講義室(中央棟1F)
(〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 )
交 通:JR上野駅(公園口)下車 徒歩10分
営団地下鉄千代田線 根津駅下車 徒歩9分
問合せ:TEL:050-5525-2285 FAX:03-5685-7780(桐野まで)
E-mail:fkirino@fa.geidai.ac.jp
参 加:一般の方も可。詳細は添付資料参照して下さい。
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2、年報
年報
2016年11月9日 |
トピック:会員情報
◆会員情報
展覧会 生誕300年 「若冲の京都 KYOTOの若冲」 景山由美子・山本順子会員 関係
会 場:京都市美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124 岡崎公園内)
日 時:2016年10月4日(火)~12月4日(日)9:00~17:00
入場料:大人1,200円 高大生1,000円 小中生500円
記念講演会:
11月12日(土)「若冲にとって京都とは何か・」 狩野博幸(美術史家・本展監修者)
ワークショップ
11月19日(土)「筒描きで若冲のミニ屏風を作ろう」青木聡子(染織家兼デザイナー)
本年は伊藤若冲生誕300年にあたり、各地で展覧会・講演会が行なわれておりますが、昨年11月の和紙文化講演会で山本会員関連の作品をDMSで紙繊維の分析診断、今年4月には和紙研月例会でも「〈生誕300年〉伊藤若冲が好んだ画紙について」という発表が景山由美子会員からありました。その発表は筋目書きなどの単色の水墨作品で若画冲が使った紙がどういうものだったかという、これまでにない視点で興味深く、新しい知見が得られました。その発表で調査した作品が本展に出品されているようです。
この展覧会も残るところあと20日あまりとなりましたが、大勢の観覧者でにぎわっているようです。展示替えもあるので全部見れないのが残念ですが、先日お邪魔した時は彩色画も墨拓画もある中で、墨画が多かったように思いました。前述したように和紙研で「紙」という視点の考察が行なわれているので、それを頭において拝見することにしました。
様々な題材の作品がありましたが、鶏図と鯉図が多く,鯉図は一面に10点、まさに壮観。他にも鷹・鶴・亀など、筋目書き・にじみ・ぼかしなど、墨色も様々で特に「眼」を見ていると、瞳がくっきりとして周囲が薄墨で巻かれていたり、わずかなにじみがグラデーションになったり、すっと引き込まれていきそうになることもあり、表現の多彩さが眼だけからでも感じました。
紙色は照明の関係や保存性のこともありますが、現在の宣紙のように真っ白く感じるもの、少し黄色味のあるものや二番唐紙に近い黄色味の強いもの、清朝代の墨画によく目にする薄墨を塗ったようなグレー調のもの、茶色味があるものなど何種類にも感じました。元がそういう状態であったかわかりませんが、そこに墨が加えられれば(もし何種もの墨であったならさらに)表現も大きく変わることになるでしょう。また、にじみ方の違いもあり、紙と墨にプラス若冲の技術と感性があのような素晴らしい作品群を創り出したのだろうと、岡崎公園を後にしました。
まだ観覧されていない方があれば、「紙」という新しい視点で、他の作品も含めて、若冲芸術をご堪能下さい。(日野)
関連HP
https://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/exhibition/2016_7_fiscal_Jakuchu.html
http://www.mbs.jp/jakuchu-kyoto/
関連出版予定
来月刊行予定『和紙文化研究24号』に「若冲が愛した画紙について」(景山由美子著)が掲載されます。発行しましたら本HPでお知らせいたします。ご購入などの方法はその時にお知らせいたします。
2016年11月9日 |
トピック:会員情報
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