◆和紙情報

越前探訪 ―紙の神様、地元が守る1500年―

1013日、辺りは闇に包まれる頃、ご神体をのせた神輿が岡太神社と大瀧神社の里宮の石段をおり、松明を従え権現山の奥の院へ駆け上る。始めて見る者はついて行くことすら困難である。これが越前和紙1500年を支えてきた紙の神様の「お上がり」です。

祭礼は春と秋に行なわれ、春の祭礼は別名「紙の祭り」ともいわれ、御神体をのせた神輿が五箇の街中を練り歩く。紙を愛するものなら一度は見たいお祭りです。

1 ご神体を移す前の巫女さんの舞      2 雅楽                     3 巫女さんの舞           

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4 ご神体をのせる直前            5 ご神体をのせる直前            6 神輿が神社の外へ向って駆け出す

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7 松明を先頭に奥の院へ           8 一夜明けて静寂を取り戻した社

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http://fukui100kei.dogaclip.com/kanko/Profile-100000113.html

http://www.echizenwashi.jp/tourguide/goka.html

越前和紙の里案内

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◆和紙情報

世界に羽ばたく TOSA Washi

高知県のアンテナショップを会場に和紙展の新しい試みです。土佐和紙を使ったカナダ人アーティストが手掛ける作品を展示・販売いたします。

http://www.marugotokochi.com/shop/event/tosawashi/

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会 期:201311月1日(金)~12月1日(日)

平 日 1130150017302200 

土日祝 1130150017302100 会 場: TOSA DINING おきゃく 

東京都中央区銀座1-3-13 リープレックス銀座タワー高知県アンテナショップまるごと高知 2階レストラン  電話03-3538-4351

TOSA DINING おきゃくhttp://www.marugotokochi.com/shop/okyaku.html

 

主 催:高知県 土佐和紙国際化実行委員会 高知県貿易協会 高知県地産外商公社

後 援:カナダ大使館 外務省 財団法人自治体国際化協会

協 賛:株式会社森木ペーパー The Japanese Paper Place

伝統の土佐料理を基本におきながら、高知県の食材を使い和洋にとらわれない料理を楽しめるレストランTOSA DINING おきゃくで、食事や宴会を楽しみながら、カナダのアーティストによる20点の和紙アート作品を鑑賞、希望者は購入も可能な新しい企画です。土佐の高知の名産品に舌鼓を打ちながら、世界が求める和紙の素晴らしさを堪能してみませんか。

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◆和紙情報

村上翠亭個展「翠亭の書」展

昨年の第20回和紙文化講演会に「加飾紙の歴史とその意味」というテーマでご講演いただきました村上先生の個展です。

会 期:20131130日(土)~122日(月)

       10時~17時(最終日16時まで)会 場:東京美術倶楽部23階 東京都港区新橋6-19-15 電話03-3432-0191

主 催:「翠亭の書」展実行委員会

後 援:筑波大学・大東文化大学・徳島県立文学書道館・芸術新聞社

村上先生個展1  村上先生個展2 

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会員情報

〖季刊 和紙だより2013秋号の紹介〗

「季刊 和紙だより40号」(2013秋号)に2014年3月15日の和紙研月例会の講演「楮数種類の繊維と紙質の分析(仮題)

として予定されています招聘講師のロギール アウテンボーガルト氏が一面に紹介されました。二面には日野楠雄会員、四面情報欄に今月30日の当会「和紙文化講演会」が紹介されています。

40号の構成〉

  • 越前和紙への提言:手漉き紙漉匠・紙漉き民宿「かみこや」主宰Rogier Uitenboogaart(ロギール アウテンボーガルト)氏「ペーパー・ツーリズムで引き出す地域の個性」
  • 取組紹介:文房四宝研究家の日野楠雄氏「講演 和紙と墨色」

 ロギールさんの紙に書いた作品が2点紹介されています。

  • レポート:第17回越前千年紀ロマン講座「岩野平三郎と近代日本画の巨匠たち」

情報欄:

「うつす和紙・棚井文雄写真展・越前和紙の世界」展

「越前和紙伝統工芸士認定試験」

「第30回伝統的工芸品月間国民大会関連行事」(和歌山大会)

「第21回和紙文化講演会」

和紙だより40号 1

和紙だより 40号  2

和紙だより 40号 3和紙だより 40号 4

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「季刊 和紙だより」について

福井県和紙工業協同組合が2004年(平成16)から春夏秋冬の年4回発行している全国で唯一の和紙関連季刊誌です。編集の右衛門佐美佐子(Yomosa MISAKO)さんは全国を飛び回って旬な和紙情報を集めています。

 これまでに和紙研関係者も掲載されておりますので、ご紹介いたします。

会員関連

【越前和紙への提言】

26 2010春 府川次男(和装本・研究・指導・制作)「アイデア無限の和装本作り」

25 2010冬 尾村知子 (編集者・和紙企画)「作り手を作る前に、使う人にとどける場作りを」

18 2008春 花牟禮亜聖(ペーパーデザイナー) 「紙と対話する喜び」

ショップレポート

15 2007夏 東京松屋 国内最大の襖紙ショールーム、リニューアルオープン

9 2006冬 小津和紙舗 「東京圏の和紙の文化拠点」

3 2004夏 紙の温度 

【取組み紹介】

40 2013秋 日野楠雄 講演「和紙と墨色紙・墨・水、三位一体の世界」

12 2006秋 美濃和紙 行政と協力し合う美濃和紙振興事業「イベントでシンボル効果つくり」

講演会関係

35 2012夏 内藤恒雄さん(手漉き和紙工房主宰)「作って売るのが自分のテーゼ」〈第18回和紙文化講演会関係〉

28 2010秋 ナンシー・ジャコビさん (和紙卸売販売会社経営、在カナダ)「きちんと伝えれば持続的な効果をもたらす」〈第17回和紙文化講演会関係〉

イベント

25 2010冬 Dard Hunter「紙・未来・宇宙」フレンズ・オブ・ダードハンター作品展

招聘講師

40 2013秋 ロギール・アウテンボーガルト (紙漉き民宿「かみこや」主宰)「ペーパーツーリズムで引き出す地域の個性」

 

 「季刊和紙だより」発行主旨 

中国大陸から朝鮮半島を経て日本に伝わった紙は、長い年月、日本の美術や書物を根底で支えた情報・文化媒体であると共に、その技術は現代まで脈々と継承されてきた日本が誇るすばらしい文化です。

和紙を含む伝統産業は、国民のライフスタイルの大きな変化の波を受けて、いずれも苦戦を強いられています。中でも今まで「素材」の生産を中心としてきた和紙産業は、目の超えた商品に通じた消費者への訴求が難しいなど、将来を展望しにくい状況にあります。

一方で、「和」「アジア」あるいは「エコ」「自然志向」への関心の高まりの中で、グローバル化を背景に、海外から多くの和紙風素材が流入しています。

今こそ「和紙」が生き抜く新しい道筋を見つけ出す時です。そのためにまず、内外の状況と時代の流れをつかみ、産地・業界・ユーザーがこれを共有するための情報源が必要であると考えました。原料・生産・流通・企画・デザイン・加工・マーケティング・文化研究などが連携して、新しい流れを自ら創り出していくために、この和紙情報誌が少しでもお役に立つことを願ってやみません。「季刊和紙だより」は、越前和紙のみならず、和紙産業全体の活性化に資するささやかな情報ツールを目指しています。

 この度、創刊号からダウンロードできるようになりました。小さな媒体ですが、和紙に関わる人、和紙に関わるビジネス、和紙産地の今を伝え、「業界活性化のための様々なヒントがある」とご好評をいただいております。

 現在、5号以降のバックナンバーを以下アドレスよりダウンロードできますのでご覧下さい。

http://washidayori.jimdo.com/バックナンバー一覧/no-37/

 

また、越前和紙を愛する会(福井県和紙工業協同組合内)では、会員を募集しております。会員には情報誌『和紙の里』(年1回発行)を発行・送付しており、今年で34号になります。

http://www.echizenwashi.jp/information/magazine.html

 

「季刊 和紙だより」『和紙の里』ともにお問合せは以下までお願いします。

915-0234

福井県越前市大滝町11-11(福井県和紙工業協同組合内)
TEL:0778-43-0875

 

◆会員情報

〖訃報〗

 半田正博会員が先月お亡くなりになりました。享年75 歳。当十月二日に株式会社半田九清堂社葬としてご葬儀が執り行なわれ、元東京文化財研究所所長、渡辺明義先生から弔辞が添えられました。

 和紙文化研究会発足当初からの賛助会員である株式会社半田九清堂を兄、故半田達二氏とともに創業。修行と研鑽を重ね受継がれた伝統的装潢技術をもとに、上原の工房及び、東京国立博物館、江戸東京博物館に修理室を置かれ、国宝などの指定文化財修理に携わり、我が国における保存修復という概念と、紙や絹をベースとする東洋美術の修理技術の継承と発展にご尽力なされました。

 半田会員は東京藝術大学大学院・東北芸術工科大学・文星芸術大学・女子美術大学・吉備国際大学・東洋美術学校などで保存修復に関する教鞭をとられ、殊に東北芸術工科大学では教授として保存修復研究センターの一翼を担い、五十年以上の経験に裏付けされた高度なそして最先端の保存修復技術を東北の各地に伝播された功績は計り知れないものがあります。

 当会においても、長い間役員の重責を担われ、また和紙文化講演会でも何度か講師をつとめられ、発足当初より会運営に多大なるご尽力いただきました。会員一同心より感謝申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

 なお、本年1130日発行の『和紙文化研究21号』には、半田正博先生の多大なる和紙文化へのご貢献に対して、特別追悼文号として多くの方々が寄稿する予定ですのでご高覧賜われれば幸いです。