和紙情報

◆和紙情報

碧い石見の芸術祭 から2つ紹介
「第4回 石州和紙デザインコンペ」         石州和紙関連

開催概要:
日本を代表する伝統文化「石州半紙の技」を生かした石州和紙を素材として、現代を生きる私たちに生活にうるおいや、楽しみ、くつろぎを与える様々なデザインの提案を広く募集します。
募集内容:
募集コンセプト:『石州和紙を活かしたもの』
出品規定:石州和紙を主な素材として使用した作品
サイズ:1m x 1m x 1m 以内
応募期間
1次審査提出期間:2017.7.3(月)~7.31(月)(審査発表:8月初旬)
2次審査提出期間:2017.10.2(月)~10.6(金)(審査:10.9)
詳細は
https://www.artaoiiwami.com/デザイン2017/

 

「第4回 石州和紙うちわアート展」

募集締切:~2017年7月7(金)(審査発表:7月中旬)
作品受付:芸術と文化のまちづくり事業実行委員会 事務局 
出品規定:専用の石州和紙うちわキットを使用した作品
展示期間:2017年7月18(火)~9月10(日) 
展示会場:アクアみすみ ロビー
浜田市三隅町古市場589 火~土9:00~21:00/日・月9:00~17:00)
詳しくは
https://www.artaoiiwami.com/うちわ2017/

どちらも問い合わせは:
芸術と文化のまちづくり事業実行委員会
〒699-3225 島根県浜田市三隅町古市場589番地 三隅中央会館内
電話:0855-32-0098 FAX:0855-32-0172

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森のはこ舟アートプロジェクト 
出ヶ原紙復活再生・「森を漉く  滝沢徹也」の成果展示会   
                
期 間:2017年3月18日(土)~5月7日(日)9:00~17:00 休館日:毎週月・火曜日(祝祭日を除く、臨時休館日あり)
会 場:西会津国際芸術村
   福島県耶麻郡西会津町新郷大字笹川上ノ原道上5752
   Tel/Fax 0241-47-3200
入場料:無料
美術家・滝沢徹也氏が2年に渡り取り組んだ出ヶ原紙復活再生プロジェクト。その出ヶ原紙の歴史的背景を素地として取り組んだ 森のはこ舟アートプロジェクト西会津エリアプログラム「森を漉く」の成果展示会。

主 催:福島県・森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会事務局:NPOふくしまアートネットワーク
共 催:東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)?協 賛:日本たばこ産業株式会社
協 力:心の復興推進コンソーシアム
助 成:文化庁
問合せ:西会津国際芸術村 TEL:0241-47-3200(楢崎)

http://www.morinohakobune.jp/

http://www.morinohakobune.jp/news/20170306.html
1、 ワークショップ 森を漉くー成果品11 (2)
2、 ワークショップ 森を漉くー成果品22 (2)
3、 出ヶ原紙用具13 (2)
4、 出ヶ原紙用具24 (2)

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シンポジウム「京都学・歴彩館グランドオープン記念事業『京都の文化ー京都学・歴彩館からの発信』」

期 間:2017年4月27日(木)13時~16時
会 場:京都府立 京都学・歴彩館 大ホール
   〒606-0823京都市左京区下鴨半木町1-29 電話:075-723-4831
開会挨拶: 山田啓二 京都府知事
基調講演:「歴史の裏話~史料の保存・公開とその意義~」
     公益財団法人永青文庫理事長 細川護熙氏
パネルディスカッション: 
     国立国会図書館関西館館長 片山 信子氏
     平等院住職 神居 文彰 氏
     元ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院日本研究センター長 
     シュテファン・カイザー 氏 
コーディネーター:金田章裕(京都学・歴彩館館長)

定 員:300名(参加費無料 事前申込制)
申込方法:4月3日(月)から4月17日(月)までに電話・はがき・FAX・メールにて。<当日必着・応募多数の場合は抽選>
受 付:府民生活部府民総合案内・相談センター   
電話 075-411-5000 Fax: 075-411-5001 E-mail: 411-5000@pref.kyoto.lg.jp
※参加証ハガキを返送します。なお、当日は参加証ハガキを持参の方のみシンポジウムの入場ができます。ご注意ください。
主催: 府立京都学・歴彩館、府立大学、府立医科大学
関連HP
http://www.pref.kyoto.jp/rekisaikan/event/grandopensympo.html

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展覧会・個展
「和紙を着る~伝統の美と技~」       岡嶋多紀 氏
-越前鳥の子、細川紙、そして、反故紙。時を超え、紙衣・紙布に―

日 時:2017年3月6日(月)~11日(土)
    10:0018:00(6日13:00より、最終日16:00まで)
会 場:小津ギャラリー (東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル2F TEL. 03-3662-1184)

 「綿から生まれ、綿にかえる」という理念から、素材としての「木綿」に注目し、対話をしながら生まれた「たき織」。それは、一枚の布地をバイヤスに切り、テープにしてものを横糸として使い、織り上げた木綿起毛裂織物です。その織物の基にある日本の裂織り文化の背景に、特に綿の栽培に適さない寒冷地では、使い古された布を大事に扱う中から、布を裂き、織り込むことで再び新たな命を授け、使い続けたという知恵があります。そして、和紙もまた木綿と一緒で貴重で大事にされ、一度使用した和紙をも再び蘇らせて衣料にした歴史的な経緯もあります。
 …紙布(織物)と紙衣。裂織と紙布は、人と手と心を掛け木綿と和紙は細く裂かれ、撚られて糸となり人の手技から美しい織物として生み出されました。一方、漉いた和紙を揉み上げて一枚そのままにつなぎあわせて布地とし裁ち、衣服に仕上げる紙衣。それは素材を最大限生かすことに取り組んだ賜物です。素材を尊敬する心を親から子へ語り伝えてきた先人達の姿を忘れてはならないと思います。
 今回、展示する作品は、2014年11月に越前和紙の里で行われた「和紙の姿」展でつくられた鳥の子紙に染色した紙衣。自家栽培した茶綿を漉き入れ制作した紙衣。一枚の紙から布としての柔らかさ、風合いや感触を考えながら制作を試みました。
また、古い床本や謡曲本に使われた和紙を染色し、継ぎ合わせ紙衣は、元々、書かれていた文字が新たな模様としての効果も表れ、独特な面白さを発見できました。
 一方、江戸時代の大福帳、明治時代に漉かれていた細川紙でつくられた大福帳を使用し、現代の細川紙とあわせ織り込んだ紙布の数々は、新旧の和紙の違いを感じながら、今なお生き続ける和紙の奥深さを考えることとなりました。
 素材としての和紙に触れながら可能性を追い求め、対話しながらできた作品と人々と交流をしながら和紙の魅力をお伝えします。

 

Wearing washi: the beauty and skill of tradition

Artist: Taki Okajima (textile designer)
Exhibition period: March 3rd – 11th, 2017.
Time: 10:00-18:00 (Opening day opens at 13:00, closing day open until 16:00)
Location: Ozu Gallery Tokyo, Chuo-ku, Nihonbashihoncho 3-6-2 Ozu Honkan 2F

Website:
Study of washi culture
http://washiken.sakura.ne.jp/blog/
Ozu Gallery
http://www.ozuwashi.net/gallery.html 

This is an exhibition of the fashion work of textile designer Taki Okajima, who uses washi (Japanese paper) to make her designs. There are two layers to this fashion exhibition. In the first section, her shifu work is on display. To make shifu, she slices kozo paper and twists it to make yarn, then weaves this into a fabric. In the second section, garments called Kamiko, made from a sheet of paper used like a piece of cloth are displayed. This is a rare and precious exhibition, as Taki Okajima has a unique approach using washi, not done by anyone else.

The shifu in this exhibition is made from antique account books from the Edo and Meiji periods, as well as handmade Hosokawa paper from Ogawamachi in Saitama Prefecture. This paper is thinly sliced, then twisted into yarns and woven to make jackets and other items that will be on display. The kamiko is made from Torinoko paper, which was made in Echizen in Fukui Prefecture in 2014. Okajima has grown some brown cotton and added  it to the vat before the paper was made. With this paper she has created a short coat (haori), which will be on display.

Okajima, with her unique taste and sensitivity, has resurrected the almost the almost 1000 year history of washi using modern fashion. Each sheet of paper represents ancient Japanese tradition born again through fashion. This is truly a must-see exhibition for washi and fashion. 

A film depicting Okajima’s Hosokawa paper fashion show, held in Ogawamachi in 2016 will be showing during the

exhibition (Special thanks to ESMOD Japan)

 

【紙布 -shifu-】 〈細く切った紙を糸にし、それを織って生地にして仕立てる〉

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               コート

 

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           原材料(大福帳とそれを糸にしたもの)

 

【紙衣 -kamiko-】 〈紙を生地に見立て仕立てる〉

 

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           鳥の子紙の紙衣

 

Exif_JPEG_PICTURE           仕立てる前の状態(染色した紙)

 

Exif_JPEG_PICTURE           染色(鳥の子紙を染める)

 

岡嶋多紀氏プロフィール テキスタイルデザイナー
 健康な二つの素材「木綿と和紙」をテーマに活動
現代の様々な素材の混乱の中、「綿から生まれ、綿にかえる」という理念から木綿と向き合い、対話しながら木綿の力を提案。そして創作活動して行く過程から和紙に出会い、和紙の原料の楮も木綿と同じくその用と美は人々の生活の中で確固たる文化を築いていることから、木綿との融合、和紙の更なる可能性を求め作品を展開している。

1998年 展覧会「木綿は生きている。織物から和紙へ」(埼玉伝統工芸会館)
〈自ら開発した織物(たき織)の残布・残糸を最後まで生かすことから生まれた木綿和紙の可能性〉
2004年?「かみのみぞ展」(埼玉伝統工芸会館)
〈作り手と使い手(作家、デザイナーなど)との対話・交流をしながら和紙の可能性を探求する企画〉
〈小川町と東秩父村の手漉き和紙職人が作る小川和紙を使う展覧会〉
2011年「かみのみぞ展」(新潟県立近代美術館)
〈一枚の和紙でできた酒ラベルから始まった越後の和紙職人と越後生紙の会との企画〉
2016年 ユネスコ無形文化遺産登録記念事業「細川紙の世界」にて「細川紙を使った紙衣ファッションショー」(小川町民会館リリックおがわ)(主催:小川町・東秩父村・小川町教育委員会・東秩父村教育委員会)

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アジア資料学研究シリーズ
東洋文庫アジア資料学研究シリーズ 2016年度
モリソンコレクション将来100周年記念―紙料調査の意義と課題
コディコロジーの未来をみつめて―「紙」・「印刷」・「出版」を科学する

日 時:2017年1月27日(金)15:30-17:30 第1部
          28日(土)9:30~15:00 第2部
会 場:東洋文庫2階講義室(〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21  TEL:03-3942-0204)
参加料:無料

第1部 特別講演会(通訳あり)(申込み不要)
司会:江南和幸氏(東洋文庫研究員、龍谷大学名誉教授)
Anna-Grethe Rischel氏(デンマーク国立博物館名誉研究員・紙の歴史研究者国際協会会長)
“The historical significance of researching European paper with and without watermarks and its technological development”
「ヨーロッパにおける紙の歴史―透かし(Watermark)の導入とその技術的発展」

第2部 講習会
申込み:必要  定 員:30名
 9:30?10:00 趣旨説明:濱下武志氏(東洋文庫研究部長)
10:00~10:45 「料紙の質と典籍の位相―中国及び日本の写本・版本を例として」石塚晴通氏(東洋文庫研究員、北海道大学名誉教授)
10:45~11:30 「アジア・ヨーロッパ刊本用紙の比較研究」
              江南和幸氏(東洋文庫研究員、龍谷大学名誉教授)
11:30~12:10 「なぜ活版印刷はメディア革命を起こせたのか」
       中西保仁氏(印刷博物館学芸員)
13:10~15:00 パネルディスカッション・総合討論
パネラー:Anna-Grethe Rischel氏、石塚晴通氏、江南和幸氏、中西保仁氏 
司会:濱下武志氏

第2部講習会の募集と応募方法は、東洋文庫HPを参照して下さい。

東洋文庫
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