10月2017

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、10月19日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

 

◆ 10月例会
  日 時:10 月21 日(土)13:30 ~17:00   
  会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
  13:00 ~ 13:30 フリートーク
           ※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
  13:30 ~ 14:40 2017年度 第1 回増田ゼミ増田勝彦 副会長(下記参照)
  14:40 ~ 14:50 休憩 
  14:50 ~ 15:50 北村春香 会員(下記参照)
  15:50 ~ 15:55 休憩
  15:55 ~ 16:40 未定
  16:40 ~ 16:50 事務連絡
  16:50 ~ 17:00 片付け・退出 
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

 

 

2017年度 第1回 増田ゼミ         プロジェクター・DMS使用
題名:パピルスについて
                  和紙文化研究会副会長 増田勝彦

 パピルスについて出来るだけ広く話をしようと思います。
 研究会会員にとってのパピルスはなんと言っても、書写や描画の材料ですが、古代エジプトでは生活の様々な場面で利用されていた万能とも言える資材だったようです。例会では、入手が容易になったパピルスを巻き込み、折り曲げなどをして手触りの感触を味わって頂きます。現代にパピルスをよみがえらせたラガブ博士による製作法と博士の事績、各国で行われている和紙を使ったパピルスの保存処置を紹介します。現在お土産品として喜ばれているパピルスについても少し話します。
1 シシリー島のハヒルス増田 1 シシリー島のパピルス
2 ラカフ氏ハヒルス繊維を持つ増田 2 ラガブ氏 パピルス繊維を持つ
3 大英博増田 3 大英博

 

 

会員発表                  PC・プロジェクター使用

題名「東京手すき和紙工房の活動」   
                                北村春香 会員

 東京手すき和紙工房は、あきる野ふるさと工房を退職してから本格的に稼働し始めました。ふるさと工房では中国産楮、土佐楮、地元楮を使用し自家製のトロロアオイで紙すきしていました。地元産楮100%にするには現状なかなか難しく、お客様も手間よりも値段というのが多勢でした。自分の中では原料や水にこだわった和紙づくりをしたいという思いがあり、独立を機に少しずつその思いを実行しています。私自身、何故和紙を作る仕事を選んだのか…それはとても単純なことでつまり「自然との対話」ということになると思います。具体的には楮の実を食べて和紙に共通する滑り気を感じたり、トロロアオイの世話で炎天下草むしりに汗をかいたり、手打ちした楮が水に溶ける瞬間の感動だったり、捨て水や板干しからはがす紙の音だったりする。
 和紙の心地よさを知ってしまったからには、誰かに伝えたいと思うのが基本的な立ち位置で、今はあきる野や檜原村の仲間たちと原料の栽培や手入れをしながら和紙が少しでも身近に感じられるよう試行錯誤している。新築の家主さんと楮原料の刈り取りから障子張りまでしたり、林業家さんの襖を作る際、山の杉皮を漉き込んだ和紙にしたり…多摩産材を求めるお客様もいらっしゃるので内装材としての可能性を探っている。また、檜原村の湯久保宿では、在来種のムラサキを地域資源として活用する際、和紙と融合させて特産品にならないか模索している。
 以前からのライフワークである東京都内の楮を探す散歩が楽しい。あきる野市、檜原村、日の出町はもとより青梅市、八王子市、府中市、国分寺市、東村山市、小平市、新宿区、台東区、世田谷区、中央区などで見かけた。元地理学科としては地図化し、公開する予定で準備している。

■プロフィール
1993 年~ 石川県の能登仁行和紙、奈良県の福西和紙本舗、東京都東村山の田村正氏の元で修行を積み、2006 年~ 2015 年まであきる野ふるさと工房で東京都無形文化財に指定された軍道紙( ぐんどうがみ) を漉いて技術を習得し独立。軍道紙の素朴な伝統を守りながら、工夫して今の時代の和紙、原料や水にこだわった和紙を作っていきたい。和紙文化研究会会員。
ht tps: / / tokyo- tesukiwashikobo. j imdo.com/
tokyo. tesukiwashi@gmai l .com

 

1 野生化した楮の手入れ北村 1
2 楮の刈り取り 北村 2
3 トロロアオイ畑北村 3
4 檜原村での紙すき北村 4
5 アネピートリムパークラボでの紙すき体験北村 5
6 刈り取りから始めた障子張り北村 6
7 あきゅらいずタイニーハウスの壁紙北村 7
8 藤本染工芸の型染め作品北村 8

 

 


小津和紙ご案内200

 

◆会員情報

コンサート
堤江実 ポエムコンサート「ありがとう」20TH ANNNIVERSARY POEM CONCERT 2017    
                        花牟禮亜聖 会員関連

日 時:11月16日(木)
会 場:神楽坂・アグネスホテル東京・アグネスホール
    〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-20-1  TEL : 03-3267-5505
出 演:
〔詩と朗読〕堤江実
〔アルパ 〕志賀昭裕
〔フルートとヴォイス〕 後藤直
〔構成演出〕佐藤よりこ
〔美術・デザイン〕花牟禮亜聖

【TEA TIME CONCERT】テイータイムコンサート
14:00 受付
14:30 から 15:15 / ティータイム
15:15 から 16:30 / コンサート
チケット:7,000円
【DINNER CONCERT】ディナーコンサート 
18:00 受付
18:30 から 19:45 / ディナータイム
19:45 から 21:00 / コンサート 
チケット:15,000円

POEM-CONCERT-2017 花牟禮関連

◆会員情報

伝産品の祭典 東京大会
第34回伝統的工芸品月間国民会議全国大会    
               田中正武・福井県和紙工業協同組合会員関連
日 時:11月3日(金)~6日(月)
 記念式典は11月2日(木)ホテルメトロポリタンにて開催
場 所:東京国際フォーラムを中心にした丸の内エリア
内 容:子供から大人まで楽しめる体験型イベント、展示販売、ステージイベ
    ント等
入場料:無料
問合せ先:東京都伝統的工芸品月間推進協議会事務局(産業労働局商工部経営支援課内) 電話 03-5320-4778(直通)
関連HP 
 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/02/20/10.html

◆和紙情報

研究会・講演会
膠文化研究会第10回公開研究会「膠   人と旅」

関連Web
膠文化研究会公式サイト http://nikawalabs.com/index/
膠研フェイスブックページ http://www.facebook.com/NikawaLabs

日 時:2017年10月29日(日)
会 場:東京藝術大学美術学部中央棟第1講義室
 東京都台東区上野公園12-8
定 員:100名(先着)
参加費:3,000円
懇親会費:当日支払:一般 3,500円、学生 2,500円
     事前払込:一般 3,000円、学生 2,000円
主 催:膠文化研究会
後 援:文化財保存修復学会、国宝修理装潢師連盟

<プログラム>
12:30 開場・受付開始
司会:稲葉政満 東京藝術大学美術研究科教授
13:00-13:10 開会挨拶:早川典子
         東京文化財研究所保存科学研究センター修復材料研究室長
13:10-13:50 「魚膠の文化」森田恒之
         国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
13:50-14:40 「中国及び欧州における膠の現状」
  -現地の声を聞いて- 北田克己
   愛知県立芸術大学美術学部教授、日本美術院同人
  -製品の流通状況とその種類、利用- 宇髙健太郎
   美術家、日本学術振興会特別研究員
14:40-15:20 「なめし工場で働いて見えたこと」関野吉晴
   探検家、武蔵野美術大学造形学部教授、外科医
15:20-15:50 休憩
15:50-16:20 質疑応答 座長:半田昌規
   半田九清堂代表取締役、国宝修理装?師連盟理事
16:20-16:30 閉会挨拶:斉藤典彦 東京藝術大学美術学部教授

懇親会
16:50-18:20
会 場:東京藝術大学大学会館(キャッスル)喫茶室(音楽学部内)

*プログラムは変更になる場合があります。

<参加申込み>
事前受付制です。
参加応募様式をダウンロード、必要事項を記入の上、件名に「第10回公開研究会」と
明記して、膠研事務局 nikawalabs@gmail.com 宛メールに添付してください。
受付後、参加受付確認メールをお送りします。
受付期間:10月3日(火)~10月20日(金)
参加費・懇親会費払込期限:10月23日(月)
参加証発行開始:10月16日(月)

<ご注意>メールによる参加申込みをすると、確認のため「参加受付完了のお知らせ」が届きますが、数日を要する場合があります。

<申込み、問い合わせ先> 問い合わせはメールでお願いします。
膠文化研究会事務局 メール: nikawalabs@gmail.com
膠文化研究会 200