月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、12月12日(水)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、事務局宛に「FAX申し込み書」(03-5685-7780)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
◆ 12月例会
日 時:12 月15 日(土)13:30 ~17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。
13:30 ~ 14:40 第18 回宍倉ゼミ宍倉佐敏 会員(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「素材からの発想」花牟禮亜聖会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
第18回 宍倉ゼミ
『唐紙・和紙・洋紙の歴史と各紙の共通点と相違点 』「第三回 洋紙の歴史」
女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員
中国からサマルカンドに伝えられた紙は、約500 年後にイタリアで金属ペンや羽ペンで文字を書き易い洋紙に改良され、その製法原理は現在も受け継がれている。
アジアの紙と洋紙が異なる点は、洋紙の製造機具の多くが金属製で、植物繊維の性質を無視してインキで書き易く、印刷しやすい紙に改良されている事である。具体的には金網・金属製漉き具・ビーター叩解・蒸解釜使用の木材パルプ・連続抄紙機などの他に、填料・澱粉・松脂・紙力剤などが紙に添加されている点が和紙と異なる。
おわりに唐紙は毛筆で文字を書くことを重視して、墨の発色や墨の保存性を紙に強く求めた。和紙は植物繊維の性質を大切にしてその特性を生かし、使用目的を持たない紙作りをした。洋紙はペンで文字を書く、印刷機で印刷する事を使用目的とした製法で紙を造り、使用する繊維の性質は無視された。近年は和紙の製法が西洋で認められ、和紙的な紙も造られている。
※このテーマにつきましては、9月より、全3回の講義となります。9 月15 日、11 月17 日のゼミにご出席の方は、その時の配布物を忘れずにお持ちください。
会員発表 PC・プロジェクター使用予定
「素材からの発想」
花牟禮 亜聖 会員
手の中で紙の素材を感じ、光に透かし、指ではじく・・・紙との会話から発想して形にする 和紙の使い手側の紙との関わりを以下の内容に添ってお話ししたいと思います。
1. 素材『紙』との出会い
イタリアで造形作家のブルーノ・ムナーリから伝えられた素材の面白さについて。
2. 紙の仕事色々
ハンドエンボス・和紙のインスタレーション・生活が楽しくなる紙作品・デザインと紙について。
3. 美術教育においての紙
女子美術大学での取り組み・マレーシアの障がい者との取り組み紙を使った造形ワークショップについて。
4. マレーシアの紙
一人の青年が田舎の工房で作る手探りの紙作りについて。
■ 講師略歴
花牟禮 亜聖 hanamure asei
東京都出身 女子美術大学卒業後、日本橋高島屋宣伝部デザイナーとして勤務。
1983年 渡伊し造形作家のブルーノ・ムナーリとイエラ・マリの両氏に師事。
1988年 素材にこだわるデザイン事務所 STUDIO ASEI 設立。
1994年~2013 年 女子美術大学と桐朋学園で紙の造形を教える。
2014年 JICA からマレーシア 社会福祉局に派遣され障がい者のプロダクトと美術活
動を3 年間支援。
現在 紙にこだわったグラフックデザインと造形を展開・桐朋学園講師・佛教大
学招聘講師
個展・グループ展多数
1 オリジナル技法ハンドエンボスの作品
2 ホエムコンサートの和紙のインスタレーション
3 和紙作品BUONO3
4 和紙スクリーン
5 A SEI CUBO 作品
2018年12月7日 | トピック:例会