◆開催予告
大東文化大学書道研究所主催 書道芸術文化講演会
日本の美、平安装飾料紙の世界
―越前が取組む復元紙とかな表現―
概 要
千年を経て越前で復元された「打雲」「飛雲」「羅紋」「いろ紙」。それによって甦った美と価値観から装飾料紙とかな書道の関係性をあらためて考え、新たなかな表現を探ります。
平安古筆に使われた雅びで美しい装飾料紙は、かなの世界ではあこがれて止まないものであるが、漉く(湿紙)中でできるこの4種の「打雲」と「飛雲」は千年の間大きく変容し、「羅紋」と「いろ紙」はいつの頃からか消えてしまい、平安の姿が現在まで伝わっていません。そのためか本来の姿とは異なる形やその印刷紙など本物からはほど遠いものが出回って、平安の美は遥か遠い世界となっいます。やはり、古典に則した本物に出会うことは、心が沸き立ち、現代のかな表現の可能性を広げることにもつながり、重要な価値が潜んでいるものと思われ、その復元が強く望まれていました。
越前では研鑽を積み古典の持つ雅びを求め、姿形を限りなく近づける努力を重ねつつ、また、それを基に新たな時代の装飾を生み出しています。この成果を会場に展覧し、“平安の装飾料紙とかな”及び日本書道史などをあらためて見つめ、どんな美や価値があるのか、そしてこれからどんな書や表現につながっていくのかの講演。そして復元紙を実際に使用して席上揮毫をしていただき、平安の美を味わっていただく内容といたします。(英訳は添付ファイル参照)
テーマ:「日本の美、平安装飾料紙の世界 ―越前が取組む復元紙とかな表現―」
日 時: 令和2 年2月22 日(土)12:00―16:00
開場10:00 受付11:30 より(多目的ホール)
対 象:一般・大学生・大学院生・大東書道会員・和紙、美術関係者など
定 員:300 人
参加料:2,000 円
申込方法:添付ファイル参照
会 場:大東文化大学板橋校舎 多目的ホール
東武東上線東武練馬駅よりスクールバス約7分
都営三田線西台駅より徒歩約10 分
主 催:大東文化大学書道研究所
後 援:福井県和紙工業協同組合・和紙文化研究会・(有)東京文物
〔次第〕
12:00 開会
第1部 講 演
12:10 - 12:40 「奈良から平安へ 装飾料紙の色」名児耶 明(書道研究所研究員)
12:45 - 13:15 「平安古筆に使われた紙」髙城竹苞 (本学書道学科教授)
13:20 - 13:50 「復元に賭ける越前の魂」石川 浩 (福井県和紙工業協同組合理事長)
休憩
第2部 席上揮毫 「装飾料紙に書く」
14:10 - 14:40 高木厚人(本学書道学科教授) 髙城竹苞
第3部 質疑応答 「復元紙から新しいかな表現を考える」
14:50 - 15:40 名児耶 明 高木厚人 髙城竹苞
石川 浩 五十嵐康三(全国手すき和紙連合会会長)
進行:日野楠雄(本学書道学科非常勤講師)
閉会
※ 時間は予定です。進行状況により前後することがございます。
※ 『墨』262 号「かなと料紙」芸術新聞社刊をお持ちの方は、ご持参頂くとより理解が深まります。
特別展示・解説(多目的ホール・展示予定品は変更の場合もあります)
10:00 ~12:00
①特別展示:黒田賢一・高木厚人・土橋靖子・横山煌平・渡辺墨仙各先生の10 作品
②「打雲」「飛雲」「羅紋」「いろ紙」の復元紙と応用型の新装飾料紙を各10~1 5 種
③平安装飾を元にした試作実用品
④かな料紙の元になる鳥の子紙各種(「生漉鳥の子保存会」製紙)
⑤平安・鎌倉期の古筆
越前・和紙関係者等による説明・紹介
問合先 〒175-8571 東京都板橋区高島平1 - 9 - 1
大東文化大学書道研究所 「書道芸術文化講演会」係
FAX 03-5399-7346
Mail:shodoken@jm.daito.ac.jp
会場風景
1 打雲1 205×150
2 打雲2 205×150
3 打雲3 205×150
4 飛雲1 195×185
5 飛雲2 220×160
6 羅紋 青 205×130
7 羅紋 赤1 215×130
8 羅紋 赤2 215×130
9 いろ紙 5種
10 いろ紙 赤125×115
11 いろ紙 紫125×115
12 いろ紙 黄125×115
13 いろ紙 青125×115
14 いろ紙 緑125×115
2020年1月22日 | トピック:和紙情報