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『正倉院紀要 43号』 日野楠雄 会員関連
『正倉院紀要43号』が宮内庁正倉院事務所から3月に発行され、4月21日に報道発表されました。今回は2016~19年まで4年間に行なわれた正倉院宝物「筆」特別調査の報告が掲載されています。宮内庁のHPでは全頁が公開(カラー)されていますのでご参照下さい。
今回の調査結果における成果は、東アジアの筆の歴史や書の歴史にとって重要は意味をもっており、さらには、中国では消滅したとされる「紙巻筆」が、日本では、奈良時代から綿々と今日まで受継がれていることを示唆するものであり、日本の毛筆文化にとって意義深いものとなりました。(日野)
目次
正倉院宝物特別調査 筆調査報告 日野楠雄・荒井利之・橋本貴朗・
藤野雲平・向久保健蔵
正倉院所蔵の巻筆と書蹟 荒井利之
茶地花樹鳳凰文﨟纈?の文様染め技法に関する一考察 片岡真純
年次報告
正倉院櫃類銘文集成(二)-慶長櫃・元禄櫃― 飯田剛彦・佐々田 悠
正倉院文書にみる筆の諸相-材質を中心に― 杉本一樹
参照(軸と毛の材質調査)
紀要6号「正倉院宝物の竹材筆調査報告」(筆管調査)1984年(昭和59 )
紀要37号「毛材質調査報告」2015年(平成27)
宮内庁 HP
https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin
関連HP
https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20210426-OYTNT50180/amp/