Zoomで配信 オンライン月例会 見学ご希望の方々へ
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見学希望の方は、4月13日(水)まで、添付「オンライン例会見学申込み書」に必要事項を記入の上、entry@washiken.sakura.ne.jp(例会委員専用アドレス)にお申し込み下さい。見学詳細(配信URLなど)はこちらからご連絡いたしますので、必ずメール@を明記して下さい。もし、明記がない場合は、受付・配信はできません。なお、見学は5回まで可能です。1回あたり500円必要ですので、〒振替口座に事前にお振込みいただくことになります。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
◆ 4月オンライン例会
日 時:4月16 日(土)13:30 ~15:30
配 信:Z00M(ズーム) 希望者にはURLを送信
13:30 ~ 15:30 陳 剛「中国手漉き紙の現状」(下記参照)
15:40 退出
*13:00からZoomの会議室への接続ができます。
*また、海外からの参加ですので、時間が多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
招聘講師発表
題 名「中国手漉き紙の現状について」
上海復旦大学文物与博物館学系教授 陳 剛 講師
紙の発明は文化の伝承、社会の進歩などに重要な役割を果たした。長い発展歴史の中で、中国の製紙原料は麻、皮から竹に代わり、使用範囲は拡大した。書写、印刷、書画、包装、祭祀などの各分野に及び、人々の生活の中で不可欠な材料となり、書画芸術の発展にも重要な役割を果たしている。中国手漉
き紙の産地分布の広さ、種類の多さは、世界範囲から見ても類のないことである。
発表者が率いる研究チームは、2006 年から中国全土に於ける手漉き紙産地百か所以上の調査を行った。今回の発表は、調査の経緯と結果を踏まえ、手漉き紙の種類と区域分布の現状、中国手漉き紙の代表である皮紙、竹紙、宣紙などの製作技術を紹介し、中国の伝統的な製紙技術の特徴と精妙さを味わう。
その上で、原料の前処理、叩解、抄紙、乾燥など製紙工程の順で、中国伝統的な製紙技術の多様性を紹介した。そして、伝統製紙技術の保護の現状と課題、例えばその価値評価、伝統的な手漉き紙の復元や市場開拓なども議論される。
■発表者プロフィール
陳剛、1969 年生まれ。中国上海復旦大学文物与博物館学系教授、復旦大学文化遺産保護研究センター主任。
1991 年復旦大学物理二系文化財保存学科卒業、1994 年同大学大学院物理化学修士課程を修了し、2004 年東京藝術大学文化財保存学( 博士課程) を修了した。
1994 から復旦大学文博学院(後に文物与博物館学系)助手、講師、副教授を経て、2014 年から現職。主に紙文化財の保護研究に従事し、伝統的な製紙技術の科学研究、紙劣化のメカニズムとその防止研究、博物館環境などを含む。中国国家重点研究開発計画、教育部、上海市などから研究プロジェクトを引き受け、中国国内21 省市70 市県の代表的な伝統的な製紙点約100 カ所以上に及び調査を行った。「中国手工竹紙製作著作3 部を出版し、公式出版物に40 編余りの論文を発表した。
現在、東アジア文化遺産保護学会紙文化財専門委員会執行委員、中国科学技術史学会製紙史と紙文化財保存専門委員会常務理事、伝統工芸研究会理事、上海市工業美術設計協会理事を務めている。全国文化財保護標準化技術委員会委員、全国文化財保護職業教育教育指導委員会委員を務めたことがある。
2 竹紙調査の風景(2006年福建長汀にて)
3 竹原料の人尿発酵(浙江富陽にて)
4 ロバ牽引する石碾で桑皮をひく(山東曲阜にて)
2022年4月7日 | トピック:例会