◆和紙情報
和紙情報
YouTube配置
「なないろ旅」NANAIRO TABI Nanase meets Japanese culture
「攀桂堂1」「攀桂堂1」 和紙を巻く筆
旅人:相川七瀬
協力:攀桂堂 高島市
制作:七色旅制作所
概 要:
歌手の相川七瀬さんが自主配信している伝統文化関連YouTube。
相川さんは1995年に「夢見る少女じゃいられない」でメジャーデビューしたロックボーカリスト。2020年にデビュー25周年を迎え、現在國學院大學神道文化学部4年生、祭りと地域社会を研究テーマとして学びながら長崎県・岡山県・鹿児島県に伝承されている赤米神事の継承活動も行っている。さらに現役のお母さんという、歌手・学生・母の三役をこなすスーパーレディである。
『なないろ旅』を始めたのは、「私自身が今学んでいる日本の歴史ある場所や、そこに共に生きているもの作りなどの工芸品の素晴らしさを、皆さんにも是非知ってもらいたいと思ったから」と語っている。
今回のテーマは“筆”。一般の筆(無芯筆)だけでなく、正倉院の時代から今日まで伝わる有芯筆(紙巻筆)にスポットを当てている。この技法を四百年以上世界で唯一守り続ける滋賀県高島市の藤野雲平さん(攀桂堂主人)を訪ねる旅で、数々の原料や長い歴史、そしてその唯一無二の技術を紹介しながら、ちょっと驚いたり、感嘆したりもしている。
また、以前(2013.4/2021.11)和紙文化研究会でも紹介した「和紙を巻く筆」である雲平筆の和紙は先代が石州半紙、現在は五箇山(宮本謙三会員)の100%の楮紙を使っている。和紙のもつしなやかさや強さがこの雀頭型を作り、毛先に強靭な腰と粘りを作り出す。普段は毛が被さって見えないが和紙は大きく役立っている。(息子さんの純一氏が作る「菘翁筆」も紹介している。この筆は幕末の三筆と言われた貫名菘翁の愛用筆で、現在国内で流通する無心筆の中で、由緒がはっきりしているものの中で最も古いものである)
この「なないろ旅」は寺社仏閣など他にも色々と紹介しているが、コマーシャルや営利性が見当たらない。純粋に伝統文化を愛し、支え、伝えたいとする思いが伝わってくる。(日野)
関連Web
「攀桂堂1」
https://www.youtube.com/watch?v=lNZGcttNORg
「攀桂堂2」
https://www.youtube.com/watch?v=TGe0b1FGqAU
1 すごい柔らかい狸の毛
2 筆を作る
3 雀頭筆(正倉院に伝わる筆の模造)
4 有芯筆の構造(『筆の源流 巻筆の世界-攀桂堂雲平筆四百
年-』p18から抜粋)
文房四宝編では「墨」についてもすでに配信されていますので、併せてご覧ください。
「古梅園1」
https://www.youtube.com/watch?v=iT2lhyMKssE
「古梅園2」
https://www.youtube.com/watch?v=iASp7Rl3O0o
2023年12月31日 | トピック:和紙情報