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月例会見学ご希望の方々へ


見学希望の方は、7月16日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

月例会
日 時:7月18日(土)13:30~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:45 特別講義(下記参照)
14:45~15:00 休憩
15:00~16:40 会員発表(下記参照)
16:40~17:00 事務連絡・片付け・退出

会員発表                  PC・プロジェクター使用
題  名
「和紙に光を…一枚の和紙から始まった灯り」      岡嶋利英 会員
昨年“和紙文化in越前「和紙の姿展」”で様々な越前和紙との組み合わせで作られた灯りの数々。それらはもともと捨てられてしまう一枚14cm×14.5cmの手漉和紙から生まれたものです。そして、それは酒の「顔」として多くの人の目に触れ、人々の生活に潤いをもたらした日本酒のラベルだったのです。
家庭、飲食店、宴会など多くの場所で飲まれた瓶を回収、「瓶はリサイクル出来るが、和紙はこのまま捨てるには…」と思い、集めていた酒屋のご主人がいました。この紙を愛おしく思い、まだ多くの可能性があると信じたご主人は一枚一枚手で丁寧に剥がし大事に保管をしていました。そうしたある日、あるデザイナーとの出会いからこのラベルがアート作品として命が吹き込まれることになりました。更にその思いに賛同した他のデザイナーやアーティスト達から次々と作品が生まれ始めました。
あふれ出る数々の作品は各地での展覧会開催へと向かいます。そして、一枚の和紙をきっかけに漉き手との交流に発展し、デザイナーやアーティスト達は和紙表現を追求することへ進んでいきました。そうした中から生み出された私のあかり作品は、きっかけとは別に非常に相性が良い“和紙とあかり”という和紙の本質的なものへと踏み込むこととなって行きました。
この作品は和紙と接着材のみで作り、空間の中心から放つ光は、漏れ出る光と拡散透過し和紙に落ちる陰影がフォルムの立体感を引き出す事となりました。そして、会場が暗めで幻想的な「和紙の姿展」で明らかになったように、あかり作品の置かれた周辺部分には他の照明器具にない光の広がりが生まれました。それは和紙に光を通すことからくる柔らかさや暖かさによるもので、和紙の種類によっての差異もあります。更にいくつかの展覧会を通して各地の和紙との以外な組合わせに発展することに…。
今回は実際の灯り作品を用い、まだ、和紙の強度や保存性、電球の形や種類など課題はありますが、設計から製作過程や、その作品の特質を説明するとともに、その創作の発端となって捨てられるはずの和紙に魅せられた作家達と和紙について考える場、産地の交流から始まった「かみのみぞ展」。一連の活動をあわせて紹介したいと思っています。

【講師プロフィール】
東京都生まれ。多摩美術大学美術学部建築科卒業後、幾つかの建築プロジェクトに参加。その後、かみのみぞ展等の和紙の展覧会の企画・制作に携わる傍らで自ら作品を制作、公募展などにも出品。

1 和紙ラベルライト
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2 紙のみぞ展より
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3 akari 01
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4 akari 02
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5 和紙の姿展1
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6 和紙の姿展2
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特別講義3「荼毘紙」(大聖武)のこと           宍倉左敏 会員 
伝聖武天皇筆とされ「大聖武」の呼称がある『賢愚経』残巻は、国宝指定されている東大寺、前田育徳会、白鶴美術館、そして東京国立博物館が蔵するものが有名です。その他、多くの断簡が残っていますが、4月の例会で特別観覧した「文彩」が記憶に新しいところですが、この紙はいったいどういう料紙なのでしょう。釈迦の骨沫や香木の粉末が漉き込まれたと言われておりますが、また、墨色濃厚で書いた文字が今でも活き活きとしており、紙質や加工はどういうものなのか、これまでの分析結果と荼毘紙の試作を通して、宍倉先生がその謎に迫ります。同時に奈良時代の代表的料紙の紹介や、試作した貴重な荼毘紙も観覧できます。

小津和紙ご案内200

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