月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、10月15日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

10月例会
日 時:10月17 日(土)
13:30~17:00 会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:45 特別講義 「紺紙金泥経」 増田勝彦 副会長(下記参照)
14:45~15:00 休憩
15:00~16:30 招聘講師講演
「記者が触れた和紙」 河原理子 講師 (下記参照)
16:30~16:45 紹介「ペーパー?ペーパー!-世界は紙にも還元できる-」
奈良本真紀(大岡信ことば館学芸員)
16:45~17:00 事務連絡・片付け・退出

招聘講師講演
題  名「記者が触れた和紙」      河原理子  招聘講師
PC・プロジェクター使用
和紙って何? そんな素朴な疑問に立ち止まったのは、2年ほど前、物としての本について取材している途中のことでした。電子データは随時更新できるけれど、本は固定され「年をとる」ことができる、壊れそうな本を支えるのは日本の和紙だ……そうドイツで聞きました。和紙がいかにピュアで自然由来でサステイナブルか、熱く説かれました。しかし、帰国して和紙について調べ始めると、困惑することがたくさんありました。辞書の説明も少しずつ違います。それまで私がイメージしていたものは何だったのでしょう。私は楮の木を見たこともないじゃないか……。自分なりの手がかりを求め、信頼する人たちの助けを得て、高知県の川をたどり山を上がりました。そのとき書いた朝日新聞夕刊の連載「和紙をたどって」(2014年2月)を元に、私が感じとった和紙についてお話させていただき、和紙のことを深く考えてこられた皆様にご教示いただきたいと思います。

修復を待つ本たち
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【講師プロフィール】
河原 理子(かわはら・みちこ)
1961年 東京生まれ。東京大学文学部社会心理学科を卒業して、朝日新聞記者に。社会部記者が長く、AERA副編集長、文化部次長、編集委員などを経て、2014年3月から甲府総局長。
著書に『フランクル「夜と霧」への旅』(平凡社)、『戦争と検閲 石川達三を読み直す』(岩波新書)など。子どものころ両親が、和文・英文タイプを打つ印刷所のようなことをしていて、紙と活字が身近にあった。

※ なお、お仕事関係上重大事件などが起きた場合は、現場に急行しなければならず発表に間に合わない場合があり、急遽講師が変更になる場合がありますのでご了承下さい。(例会係より)

特別講義
「紺紙金泥経」 増田勝彦 副会長   PC・プロジェクター使用

10月から例会発表を担当します。いままで和紙に関する技術に注目してきた中で、思いついたタイトルを抜き出して例会発表としたいと思います。10月の例会では「紺紙金泥経」について発表いたします。

要 旨
私は、仏教寺院で使用された教典料紙を中心とする高級紙は、奈良・平安・鎌倉・室町時代を通して古法を維持して、文書用紙等の実用紙には、能率を図った結果としての流漉の技術発展あるいは工程の単純化などが見られると、主張しています。紺紙金泥経は、古法に従って製作されたはずですが、打瑩加工だけを受け継ぎ繊維調製はすでに実用紙製法に移行してしまっている例も見られます。
紺紙金泥経も和紙技術の変遷の大きな流れの中に存在している様子を発表しようと思います。

企画展紹介 「ペーパー?ペーパー!-世界は紙にも還元できる-」
大岡 信ことば館 奈良本真紀

和紙文化研究会が後援をすることになりました、本企画と大岡信ことば館の紹介を学芸員の奈良本さんがいたします。
会期:2015年11月21日(土)~2016年3月6日(日)
会場:大岡信ことば館
〒411-0033 静岡県三島市文教町1-9-11 Z会文教町ビル1,2F
TEL:055-976-9163 FAX:055-989-1360 担当:奈良本真紀  料金:未定

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