◆会員情報
公演 東京藝術大学130周年記念
演奏藝術センター企画公演〈和楽の美〉・藝大フレンズ賛助金助成事業
【源平の盛衰~有為転変賦】
三井田盛一郎会員・福井県和紙工業協同組合関連
日 時:9月14日(木) 18:30 開演(18:00開場)
会 場:東京藝術大学奏楽堂(大学構内) 〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
東京藝術大学音楽学部邦楽科には、長唄、三味線音楽、箏曲、能楽、邦楽囃子、尺八、日本舞踊、雅楽の専攻があります。和楽の美は、こうした様々なジャンルが共存する藝大という環境を生かし、邦楽科ばかりでなく音楽学部の他科(西洋音楽)や、美術学部の教員、学生が協力して、専門の壁を超えた新しい邦楽の舞台作品の創作および上演をしています。(藝大フレンズHOより)
脚本:千野喜資
美術デザイン:三井田 盛一郎
特別出演:中村梅雀 竹本駒之助(人間国宝) 他
主 催:東京藝術大学演奏藝術センター?・東京藝術大学音楽学部・美術学部
助 成:東京藝術大学澤和樹学長学術研究基金・(公財)文化財保護・芸術研究助成財団
協 力:福井県和紙工業協同組合
入場料:全席指定 S席 5,000円 A席 4,000円
※就学前のお子様の同伴・入場はできませんので、ご了承ください。
問合せ:東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300
関連HP
http://www.geidai.ac.jp/container/sogakudo/58879.html
http://www.friends.geidai.ac.jp/project/2017/07/post-36.php


2017年8月8日 |
トピック:会員情報
◆産地交流

むさしの国のトロロアオイ日記
昨年秋、小川町トロロアオイ生産者組合で生産過剰となり、片や全国の紙漉工房では供給不足という状況がおこりました。皆さまのお陰をもちその過剰分はすべて紙漉に回ることとなりました。今年はこういう状況が起きないように、互いに情報を共有するようにできればと考えます。
とはいえ、自然相手の作物ですので、工業製品のようにはいきません。そこで、秋の収穫まで何回か生育状況をこのHPでご報告いたします。また、「トロロアオイとはどういうものか」、「生産地はどんなところか」、「生産者の方々はどんなことを思いながら作っているのか」など併せてお知らせし、これからの国産和紙製造原料の一つを皆さんと一緒に考えて行きたいと考えています。
第1回は組合代表の黒沢さんに和紙研例会委員の堀口由乃さんがインタビューしたものを中心にご報告いたします。

Q:小川町とはどんな所ですか?
A:小京都といわれるほど、山に囲まれた盆地で、昔は農家の副業として紙を漉く家がたくさんあるような土地だった。(平成8年に「全国京都会議」で51番目の小京都と認められる)※下記地図参照
地図
Q:黒沢さんでは、どんな作物を作っていますか?
A:トロロアオイの他、楮、大根・里芋など自家用の野菜、それと桑(養蚕用)です。
Q:小川町トロロアオイ生産者組合を始めた理由は何ですか?
A:個々で作っているよりも、組合という、組織形態にすることで業者と協定しトロロアオイの出荷価格を安定させるためです。
Q:生産者組合を始めてから今までやってきて、感じていることは何ですか?
A:トロロアオイは食用の野菜などと違い、特殊な作物だから、病気に対応する農薬もない。小さいうちは周りの草にも負けてしまうので大変です。あまり育てる人もおらず、薬の開発などはなかなか望めないので、病気を防ぎ、うまく育てる方法などがあれば情報がほしい。
※ トロロアオイの生育や薬剤散布について情報がありましたら、以下アドレス(日野・堀口)まで教えて下さい。
entry@washiken.sakura.ne.jp
Q:トロロアオイの作付けは?
A:畝幅が80センチ、株間は今の所決まっておらず、条数は14。播く数は「ごんべい」(手押式播種機 ※下記参照)しだいという所もありますので。
1、 種蒔き風景
1)種まき(6月半ば・隣は桑畑) 
2)種まき(小休止)
2、 現在の状況
7月半ばの生育状況
3、 種まき機械
ごんべい(手押式播種機)紹介 
ユネスコ文化遺産登録で沸き立ったのが数年前、その時、楮やトロロアオイなどの国産和紙生産原料についてはあまり話題に上らなかったように記憶しています。その後登録3団体の地域自治体が中心となり、紙文化を地域活性化につなげるため、「和紙サミット」というものを開催していますが、国産原料が減少して行く中、和紙生産者・行政・原料生産者の連携が進んでいるのか気になるところです。
手漉き和紙の生産の中で、道具と原材料は欠かせません。海外から入るものもありますが、品質や量の安定性の問題もあり、国産原料の生産は今後ますます重要になってきます。国産品が減少する中で、楮・三椏、そして雁皮も生産を増やそうと頑張っている方々もおりますし、トロロアオイも含め、昨年のようなことがないように、和紙関係者だけでなく、和紙に興味のある方々も皆さんで情報交換と人の交流をし、できればネットワークを作っていくことが大切と考えています。(HP担当:日野)
協力:小川町トロロアオイ生産者組合・黒沢岩吉・手すき和紙たにの
次回、第2回のテーマは「組合の方々と、どこまで伸びたかなあ」です。
時 期:8月末~9月始め
写 真:生育状況、組合の方々の畑や皆さんのご紹介を予定しています。
2017年7月25日 |
トピック:産地交流
月例会見学ご希望の方々へ
見学希望の方は、7月13日(木)まで、添付「Web申し込み書」に必要事項を記入の上、下記例会委員専用アドレスへ添付してお送り下さい。entry@washiken.sakura.ne.jpまた、HP担当の日野宛に「FAX申し込み書」(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細はこちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。
FAX 申し込み書<Wordファイルです>
7月例会
日 時:7月15日(土)13:30 ~ 17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~4:00 ミニ研修・小津和紙見学
14:00~15:10 宍倉ゼミ
15:10~15:20 休憩
15:20~16:40 会員発表
16:40~17:00 事務連絡等
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。
2017年度 第10回 宍倉ゼミ プロジェクター・DMS使用
題名:和紙の歴史・近世の紙-2
『庶民も読んだ印刷本や書物の紙と我が国最初に紙幣(藩札)の研究』
女子美術大学特別招碑教授 宍倉佐敏
庶民階級も読み書きを始めた江戸時代は印刷本が多く出版され、物語の内容や読者層によって使用される紙が異なっている事が判明した。
江戸時代に開発された特徴的な紙に前回学習した「紙布」と、「藩札」がある。
藩札は日本で最初に発行された紙幣で、全国的に統一されたもので無く、発行地域ごとに大きな違いがあり、これらの検討に依って各地方の性格が理解できると共に、紙幣として重要な偽造防止策などは、現在でも十分通用している政策が用いられている事を学ぶ。
会員発表 PC・プロジェクター使用
題名「紙とファッション」の報告」
Daphne Mohajer Va Pesaran モハジャ ヴァペサラン ダフネ 会員
「ファッション」と「紙」には独特な絆がある。ファッションやアパレル業界で一般的に使われている各素材それぞれには価値とイメージが付く。すなわち、各資材の使い方がある程度決まっている。西洋では、服の資材として紙は未来を表現することが多いのに対し、日本では長い歴史を持っている「紙子」が伝統を表している。今回の発表テーマはファッションで使われている素材の意味や価値を深く認識するために西洋の「ペーパーファッション」と日本の「紙子」を紹介する。
Paper and fashion are uniquely intertwined.
In the apparel and fashion industries a certain kind of value and set of associations is attached to every material. This means that each textile also has a specific set of applications and uses. In the West, paper, when used for clothing, is associated with futuristic optimism, while in Japan it links to a long history of practical applications for clothing. In Japan is was used to make paper garments called kamiko, and paper textiles called shifu.In this talk I will be discussing both histories in order to better appreciate them and how they can be used for sustainability.
【講師プロフィール】
文化学園大学院生活環境学研究科被服環境学専攻博士後期課程3年生 日本学術会議特別研究員
1: 「山海名物」の紙子屋
2: 和紙のメッシュ
3: 白石市の紙衣と和紙加工職人の佐藤文子
4: タパ

2017年7月9日 |
トピック:例会
◆新聞掲載
「月山和紙 好いて、すいて」 西川・大井沢 待望の後継職人誕生
6月18日付山形新聞に月山和紙の記事が掲載されました。

2017年7月9日 |
トピック:新聞掲載
◆和紙情報
展覧会
「高知県梼原町の和紙職人 ロギール・アウテンボーガルト × 建築家 隈研吾」
東京京橋に紙の洞窟、現わる。
何やら不思議な空間に入ると、あたかも洞窟の中にいるような感覚。楮・三椏・コットンで漉いた6m×6mの巨大な装飾和紙が覆いかぶさってきて、奥に進むとどこからともなくスッと冷気が下りてくる。炎暑のもと都会の喧噪からのがれて異空間に迷い込んでみませんか。
期 間:2017年7月6日(木)~9月27日(火) 10:00~18:00
会 場:LIXILギャラリー
104-0031東京都中央区京橋 3-6-18 東京建物京橋ビル
LIXIL:GINZA 2F Tel 03-5250-6530
入場料:無料
http://www1.lixil.co.jp/gahttp://www1.lixil.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_003807.html
http://www1.lixil.co.jp/gallery/


1、7月4日19時のレセプション 隈 研吾氏の挨拶
2、同レセプション ロギール アウテンボーガルト氏の挨拶
3・4、隈氏とロギール氏 会場にて

写真提供:西城明男氏
2017年7月9日 |
トピック:和紙情報
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