月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、1月16日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX03−5685−7780)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたします。なお、当日見学代として2,000円ご用意下さい。
また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。                                                            FAX 申し込み書<Wordファイルです>

1月例会  日 時:118日(土)13301700 

        会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室 会場は地図参照地図PDF
                 (現在耐震工事中につきご迷惑をかけております)

    13301430 原典講読 「造紙説 越前紙漉図説」  
                                                   佐々木紫乃 会員

   1440 1610 会員発表 下記参照 

  16101620 休憩 

   16201650 産地交流と講演会越前開催関連 
              DVD「紙祖神 岡太神社・大瀧神社式年大祭・御開帳」後半部分放映 

  16101700 事務連絡・片付け・退出 

  1730〜      新年会

 

会員発表

題名「和紙と墨色」 PC・プロジェクター使用・実演 

会員:日野楠雄(Nanyu HINO) 
協力:今井香子(Kyoko IMAI

 

発表は二部構成とします。
一部:「和紙と墨色 ―浸透性から見る―」をテーマに、この7、8年調査研究してきた和紙における墨色の変化を整理しながら、今回はその中から浸透性とそのスピードに注目し、4人の漉き手(谷野裕子・三宅賢三・田村 寛・ロギール アウテンボーガルト各氏)に協力していただいた紙などを使い実際の墨色の変化を見ていただきながらその変化と魅力を考察します。

二部:「和紙は書芸術に向くのか」をテーマにして、今井香子さんに協力をお願いして2人でそれぞれの表現をします。なぜ書道関係者は和紙を使わないのか、宣紙や和画仙などをどうとらえているのか、比較使用してその状況を説明します。また、和紙独自の魅力を実演の中や作品から説明し、今後の書道関係者への普及の糸口を探します。

 

【発表会員プロフィール】 日野楠雄(Nanyu HINO

1961年山形県生まれ 松窗印会会員 専門は文房四宝(筆墨硯紙)・拓本研究 学生時代より書体字典の編集制作に関わり、長らく書道専門出版社で企画・編集・販売に携わり、現在(有)東京文物(日本拓本社)企画制作部勤務。和紙研では月例会・HP・産地交流担当、「和紙における墨色の変化」及び「和紙の拓本利用」をテーマとして活動。

 

日野作品3点 (画像をクリックすると拡大画像を表示できます)

1)泉「Water spring」
1  泉「Water spring」ì•i26@ò‚P@”¼Ž†Šz

 

2)至「Arrival」
2 至「Arrival」ì•i33@ŽŠ@”¼Ž†Šz

 

3)風と鳳「Wind&Phoenix
3 風と鳳「Wind&Phoenix」ì•i36@•—@”¼Ž†Šz

 

 

【協力者プロフィール】 今井香子(Kyoko IMAI

東京都生まれ 中央大学文学部(ドイツ文学専攻)卒業 玉川大学博物館学芸員課程修了・資格取得 現日会同人・理事 インテリアの書展創立委員 成和会会員(牛窪梧十に師事)照葉会会員 香書会主宰

<現在>
・日本橋小津和紙勤務 文化教室及び小津ギャラリー担当・学芸員
・小津文化教室「たのしむ現代書道」講師
東日本のこどもたちを応援する会代表
・書文字で書籍題字、Tシャツデザイン、インテリア作品・生活雑貨等デザイン受注制作

<近年の展覧会紹介> 
2010年 二人展「蘇る紙展~森羅万象~」開催 (日本橋小津ギャラリーにて)
2011年 和紙絵本展(日本橋めぐりの会主催)書文字で参加(日本橋小津ギャラリーにて)
2011年 東日本のこども達応援チャリティー色紙展 書家仲間と開催(日本橋小津ギャラリーにて)
2011年 第一回香書会展開催 (日本橋小津ギャラリーにて)
2013年 「手漉き和紙&紙の新表現」4人展開催 (川越市立美術館市民ギャラリーにて)

 

今井作品4点 (画像をクリックすると拡大画像を表示できます)

作品1

題: 「また桜の季節がやってきた、、、」 

分野:近代詩文書 

表装:アクリル額

紙 :彩色うずら紙(楮100%) 新井悦美さん2012年製造

作者コメント

淡墨で和紙に書くと、画仙紙に書いたのとまったく違った線がでるので、濃墨で書くよりもずっと効果的だと考えています。いえ、実感しています。

作品1

作品2

題 :「あなたはいつも笑顔、、、」 

分野:近代詩文書 

表装:隅丸木額

紙 :流線紙(糸を使った楮紙) 新井悦美さん製造

作者コメント

かなり濃墨を使いましたが、時々糸に引っ張られました。窓を避けながら書くのに苦労しましたが、面白く文字が踊っていて、優しさが、表現できたのではないかと思います。

 作品2

作品3

題 :「七福神」 

分野:漢字

表装:アルミ額

紙 :西ノ内紙(薄口楮紙)菊地正気氏製造

作者コメント

この滲みは宣紙に慣れた眼で見れば美しいとは言えないかもしれませんが、書家の方々には大変面白がられました。「何が美しいのか」ということを思い返させるのが和紙かもしれません。今までと違った表現にチャレンジしたい人が多くなっているように感じます。

 作品3

作品4

題 :「しんと静まり返った、、、」 

分野:近代詩文書

紙 :漉き返し紙 平澤桂子さん製造

2005年に古墨と都幾川村の原水を使用して書いた宣紙(紅星牌製)の反古紙と楮で作ったもので、あえてチリを残した紙です。

作者コメント

ブルーグレーの色合いで粗さを残して漉いていただいた関係で、ざるのように吸い込んで抜けてしまうところを墨の量と濃度でもたせ、雰囲気を出したいと思いました。

 作品4