◆和紙情報

SurajKund international crafts Mella (インド ハリヤナ州)
(スーラジクンド インターナショナル クラフツ メラ)   
昨年9月の例会で「飯能紙再生プロジェクトと出ヶ原紙再生計画始動に当たって」の報告をいただきました滝澤徹也氏が現在参加されています。

日 時:2016年2月1?15日(月)   
場 所:インド ハリヤナ州 スーラジクンド(デリー市南郊20k)
参加・出演:インド全土および海外20 カ国におよぶ手工芸・舞踊・音楽など
主催・共催:ハリヤナ州観光局、インド観光文化省他
内容
 インド最大規模の手工芸の祭典。今回日本からは和紙・雅楽・太鼓・凧・刀剣からダンボールを使った造形作品まで、10名の日本の手工芸者と9名の音楽、舞踊の方々幅広く日本文化を紹介しております。
 滝澤氏はインドにてガンジス川で紙を漉いた映像と作品、日本の伝統的な和紙を漉いている映像、そして紙匠雅さん、小川の関根さんに提供いただいた日本各地の和紙の展示、また、西会津の出が原紙も展示いたします。9日から15日まで和紙の実演も行います。
http://indofestival.com/surajikund_icm/surajikund_icm_top.html

2016年2月18日19日 japanese traditional paper workshop
会場:インド バラナシ アッシーガート Hotell Ganges View
講師:滝澤徹也

◆会員情報

Recycling: Washi Tales  〔和名:舞台「リサイクリング‥和紙物語」 〕
                          田村 正 会員関連
会 期; 3月24日(木) 25日(金) 8:00pm – 9:30pm
会 場;Asia Society 〈 725 Park Avenue, New York, NY 〉
入場料 $22 members; $26 students/seniors; $30 nonmembers.
http://asiasociety.org/new-york/events/upcoming?page=2
http://www.washitales.com/timeline.html
 和紙造形作家の伊部京子さんが 原案を、米国人の脚本家Elise Thoronさんがシナリオと演出を手がけた、米国人俳優が案内役となって和紙を巡る物語。
水上勉氏原作「名塩川」越前の紙漉き職人の話。和紙の誕生と再生を描いた反故紙。反故紙で茶室を作った千利休。亡くなった清和天皇の書き残した手紙を漉き返して「還魂紙」にした藤原民子など和紙にかかわる人々をめぐる物語が、伊部さんが制作した和紙の舞台装置で展開する。
 田村会員はオープニング前に舞台に立ち紙を漉き、原料調整と道具の確認をして静かに舞台を去りその後物語が始まります。
 日本初公開は2016年9月27日から30日まで奈良で開催を予定している。

以下英文内容紹介(HPより)
1. Najio River
A bittersweet tale of how paper making became a tradition in the village of Najio. During the Edo era, paper making was industrious at Echizen, so a traveler from Najio, in order to support his family, came to Echizen and befriended a village woman. He took her has his wife and learned all he could before returning to Najio, and spreading the traditions of Echizen. As the story unravels, the woman from Echizen, along with their daughter, go to search for her missing husband and the truth.
2. Hogosho
Hogo paper is scrap paper used to document the people, taxes, receipts, and documents from the village. This depiction shows how it is recycled and made into new paper. It also dwells deeper into the meaning of Hogoshi as the scraps come alive with the laughter, songs, whispers, and voices of the people.
3. Sen no Rikyu
Rikyu is a man of great looks and height. He is a zen and tea master who has a tea room that upsets and defies the power of the shogun. The entrance to the room is lowered so that any man or creature who enters is of the same rank, and the grey paper on his walls tests his loyalties. When serving some officers of the shogun, he is ordered to be killed, which he takes with his own hands only after serving them tea. His legacy, bigger then before, continues to live on.
4. Fujiwara Tamiko
Fujiwara Tamiko is the lover of the 10th century Seiwa Emperor. After his death she uses his old love letters to write sutras for him and passes them out to their close friends and families. She transforms her loss into prayer through the help of washi.

Presented with support from The Japan Foundation

 

1、Recycling: Washi Tales
1 (1)

2、『HAND PAPERMAKING』(2014年夏号)表紙を飾ったWashi Talesの舞台、文学座俳優今井園子氏。
2014071117130001.jpg

3、『HAND PAPERMAKING』(2014年夏号)Washi Tales紹介記事
2014071115170000.jpg

4、舞台上で和紙の飾る位置を指示する伊部京子氏
4

5、Shonosuke Okura and Karen Kandel
5

◆会員情報

「和紙素材の研究展Ⅲ」
-愛知県立芸術大学 柴崎幸次研究室+豊田市和紙のふるさと-                                                   
                          小津和紙 会員関係
会 期:平成28年2月22日(月)~27日(土)
    10:00~18:00 初日は15:00より開場、最終日は16:00で閉場
会 場:東京日本橋 小津ギャラリー
 本展は愛知県立芸術大学大学院特別研究「和紙素材の研究」と 豊田市和紙のふるさと研究活動をまとめた、平成26年度地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ(大学を活用した地域芸術文化振興事業)の報告展です。

展示解説:2月22日(月)17:00 柴崎幸次解説 (申込み不要)
紙漉き体験:
2月22日(月)15 ;00~・16:00~23(火)・24(水)10:30~・11:30~・14:00~・15:00~・16:00~    
申込みは03(3662)1184(小津和紙:高木・田中)まで。または会場でお問合せ下さい。※体験は有料です。小判(34.5×48cm)1枚500円。開始5分前に1階工房へ集合。

◆会員情報

小津ギャラリー特別展 「土佐和紙展」                     
                          小津和紙 会員関係
会 期:平成28年2月15日(月)~20日(土)
    10:00~18:00 初日は14:00より開場、最終日は15:00で閉場
会 場:東京日本橋 小津ギャラリー
    〒103-0023 東京都中央区日本橋3-6-2小津本館ビル
     TEL 03(3662)1184
紙漉き体験:
2月16日(火)・17(水)・18(木)の三日間、土佐和紙の原料を使い紙漉き体験ができます。時間はそれぞれ、10:30~・11:30~・14:00~・15:00~・16:00~です。※体験は有料です。ご希望の方は予約もできます。
ギャラリートーク:
2月16日(火)・17(水)・18(木)・19(金)の各午後2時から、土佐和紙の漉き手さんが製造現場からの話を予定しています。
主催:高知県手すき和紙協同組合  

月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、2月18日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

日 時:2月20 日(土)13:30~17:00 
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
    13:00~13:30 フリートーク
    13:30~14:45 特別講義「浮世絵に見る紙と摺」 増田勝彦 副会長
    14:45~15:00 休憩 
    15:00~16:45 会員発表「漢画像石の造紙図と拓本」(下記参照)
    16:45~16:30 事務連絡・片付け・退出 

 

会員発表                    PC・プロジェクター使用
題  名「漢画像石の造紙図と拓本」            日野楠雄  会員
考古学資料によれば紙の起源は今のところ中国前漢時代まで遡っている。中国は長い歴史を持ち、広大で、多くの人がいる国であり、未知なることが多く、いつどこで何が発見されるかわからず、千年の年月も一瞬にして変わってしまうことがある。紙の歴史もどこまで遡るか楽しみである。
 書の研究会で一昨年末に漢画像石の拓本画像が掲載された書籍を示された。そこには「造紙図」が描かれており驚いた。『天工開物』を遡ること1400年前の紙製造の工程図である。この図は原材料~乾燥まで一通りの工程が描かれている。解説を見て行くと特に原料・ネリ・漉きの3つに様々な考えが浮かび上がってきた。この点は私の手におえない所もあり、会員の皆さんにご意見をいただきながら検討したいと考えている。
 後漢中期は祭倫の技術改良、そして「紙」という字を考える時必須の字書である許慎の「説文解字」が成った時代である。素材のこともあるが、あらためて、「紙」「帋」「絮」など「説文解字」の紙に関する文字の解釈も考えてみたい。
 また、漢時代以降消滅した「画像石」「画像甎」文化は、造紙図の信憑性とも関わってくるため、山東省の原物拓本資料を中心に紹介しながら、その歴史的意義やその内容やデザイン性についてお考察したいと思う。

画像石 舂搗(叩解)の図

舂搗(叩解)

【発表会員プロフィール】 日野楠雄(Nanyu HINO)1961年山形県生まれ 
専門は文房四宝・拓本研究。松窗印会会員・日本拓本社副代表
筆墨硯紙及び拓本を連携させ並行して研究・調査する立場をとっている。和紙研では「和紙における墨色の変化」「和紙の拓本利用」「和紙を使う筆」などをテーマとして活動。

 

特別講義                    PC・プロジェクター使用
「浮世絵に見る紙と摺」                 増田勝彦 副会長 
 浮世絵がカラフルになる前は、墨摺に手彩色だったのですが、摺りに使われた紙も、墨摺りと多色摺りとでは、大きく違い、摺りの技術も違っていたはずです。
 今回は、紙の発展と摺り技術の発展が相まって明治の新版画運動に到る様子を独断的に話してみようと思います。
浮世絵 足元 

小津和紙ご案内200