和紙文化研究会 > 和紙研お知らせ > 2015

◆会員情報

特集「重要無形文化財(手す和紙技術)の保存と活用」
増田勝彦・佐藤登美子会員関連
新刊『月刊文化財7月号』
2015./7第一法規(株)刊行
B5版・56頁・中綴・モノクロ
本体714円
総論・制度・各論、その他に構成されており、各論ではユネスコ関連の石州・本美濃・細川、人間国宝の土佐典具帖紙・名塩雁皮紙、そして手漉和紙用具製作が特集されています。和紙関連特集は貴重です。

●総論 日本の手漉き和紙の発展             増田勝彦副会長
●制度 重要無形文化財(手す和紙技術)の保存と活用
近藤都代子 文化庁伝統文化課主任文化財調査官
●各論 
重要無形文化財「石州半紙」の現在              榊原博英
重要無形文化財「本美濃紙」の現在              清山 健
重要無形文化財「越前奉書」の現在               大久根 茂
重要無形文化財「細川紙」の現在                佐藤登美子会員
重要無形文化財「越前奉書」の現在
重要無形文化財「土佐典具帖紙」の現在          上田剛司
重要無形文化財「名塩雁皮紙」の現在 ―「滴の音の幻想」―
工芸技術記録映画「名塩雁皮紙―谷野剛惟のわざ―」を演出して 黒崎洋一
選定保存技術「手漉和紙用具製作」の現在           宮崎謙一
● 「和紙:日本の手漉和紙技術」の
ユネスコ無形文化遺産代表一覧表への記載について    守山弘子
他文化財に関すること

問合せ・購入:各書店か第一法規(株)03-3404-2251まで

◆会員情報

軍道紙三人展 ー暮らしに活かす軍道紙ー       北村春香 会員関連
会 期:2015年9月8日(火)?13日(日) 11:00~17:00(最終日16:00まで)
会 場:茶房ギャラリー土龍  〒197-0832 東京都あきるの市上代継416  TEL.042-559-9932
出展者
北村春香氏・海江田省楽氏・杉野明美氏

軍道紙展 はがき

 

◆和紙情報

  新刊『書籍の宇宙 広がりと体系』鈴木俊幸氏編     岩坪充雄講師関連      
2015./5平凡社刊行
A5版・336頁・上製・モノクロ(口絵8頁カラー)
本体3,000円 取扱い;一般書店
一昨年招聘講師として「和刻法帖について」の講演と数々の原物資料を持参して下さった岩坪充雄氏が鈴木俊幸氏はじめ8名の方々と執筆された近世を中心として近代までの書誌学関連の書籍。

「表紙」

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「カラー口絵」

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目次
総論 書籍の宇宙                      鈴木俊幸
1  歴史と漢籍 輸入、書写、和刻            堀川貴司
2  古活字版の世界 近世初期の書籍         高木浩明
3  「書」の手本の本 法帖研究の意義と方法     岩坪充雄
4  辞書から近世を見るために 節用集を中心に   佐藤貴裕
5  江戸版からみる一七世紀日本            柏崎順子
6  領内出版物 治世と書籍               山本英二
7  何を藩版として認めるか 藩版の意味するもの  高橋明彦
8  草双紙論                         鈴木俊幸
9  書籍の近代 東京稗史出版社の明治一五年   磯部 敦

◆会員情報

武蔵の紙再発見
「 展覧会 ─ 飯能の紙 ─ 」            浅岡優索会員 関連

会 期:2015年8月16日(日)~8月30日(日)
会期中の金曜・土曜・日曜日のみの開館(月~木は閉館)
時 間:10時~17時
会 場:吾野宿(カフェギャラリー吾野宿) 埼玉県飯能市坂石町分213
主 催:吾野宿再生と吾野を語る会・飯能紙再生の会
後 援:飯能市・飯能市教育委員会・飯能市観光協会・飯能ケーブルテレビ(株)・(株)文化新聞社
出品作家・職人:浅岡優索・加茂孝子・藤浪佳子・柳井嗣雄
企 画:滝澤徹也

企画概要:
この企画は古文書などから、昔の飯能の製紙を浮び上がらせ、また、飯能の新たな紙漉き職人や和紙造形作家をつなげ、吾野の紙の展望を考えるものです。
飯能の村々は、江戸前期の武蔵田園簿によれば、武蔵国有数の紙産地であったとされています。また渡来人の高麗郡移住による技術の流入や同時代の正倉院文書に見られる武蔵国の紙生産の記録と重ね合わせると、武蔵国の手漉紙の根源や、展開にとって重要な地域である可能性があります。
今回は歴史的な資料展示から、前述の歴史性を裏付けたいと考え、正倉院事務所、埼玉県立図書館、飯能市郷土館、我野神社や、多くの地域の方の協力を仰ぎました。展示する文書類は、正倉院文書の写真を始め延喜式(享保8年公刊)、江戸から明治にいたる紙の生産記録文書、昭和初期のトロロアオイ生産の記録などになります。
またこの地域は江戸時代「うりはかえで」(瓜木)の生産地であったといわれます。「うりはかえで」は殺菌力があるとされ、幕府で使われた楊枝などの原木とも言われますが、皮は「ねり」としても使うことができるものです。これに関する文書も現在探索中です。
会場は埼玉県の景観重要建造物に指定された建物です。
今年は高麗郡建郡1300年に当たります。この機会に歴史と、武蔵の紙の再発見をご堪能下さい。
〈※展示物は変更になることがあります〉

 

【飯能和紙再生体験ツアー】
2015年8月23日(日) 9時30分~15時30分 雨天決行
参加費:5,000円
定員20名 要予約
吾野宿(カフェギャラリー吾野宿) 埼玉県飯能市坂石町分213
申込み先:滝澤まで
(090-1693-6802 またはE-mail: takizawatetsya@yahoo.co.jp)

交通アクセス (添付地図参照)
電車でお越しの場合:西武秩父線吾野駅より徒歩10分
お車でお越しの場合:圏央道 狭山、日高インターより30分

お問い合わせ先
Tel: 090-1693-6802 E-mail: takizawatetsya@yahoo.co.jp (滝澤)
Fax: 042-978-1948 (吾野宿)
http://aganojuku.jimdo.com(吾野まちづくり)

チラシ表                       チラシ裏
チラシ表 チラシ裏

展覧会表入口
展覧会場入口 

 

併催展示資料

「武州高麗之郡下吾野郷御地詰帳」 慶長2年(1597) 〈飯能市郷土館所蔵〉
1597年下吾野郷御地詰帳
江戸幕府成立前後のこの地域に残るおそらく最初の検地帳。本文中には「かす(楮)2束」などといった記述が頻繁に出てきます。

 

「綿紬紙売出・紙舟役川運上改帳」 文政7年(1824) 〈飯能市郷土館所蔵〉
1824年紙舟役・・紙売出改帳
江戸の後期の紙舟役という紙の生産にかけられた税金の帳簿です。この時代の生産量がわかる貴重な資料です。

ホタルが飛び交う清流高麗川
高麗川1

紙漉作業にも高麗川を利用
高麗川2

岸辺に干し板をおいてみました
紙干し1 

吾野の地図、アクセス図
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月例会見学ご希望の方々へ

見学希望の方は、7月16日(木)まで「添付申し込み書」に必要事項を記入の上、事務局へ月例会担当の日野宛にFAX(03-3759-7103)でお申し込み下さい。見学詳細こちらからご連絡いたしますので、必ずご連絡先を明記して下さい。もし明記がない場合は受付できません。なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。

FAX 申し込み書<Wordファイルです>

月例会
日 時:7月18日(土)13:30~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室
13:00~13:30 フリートーク
13:30~14:45 特別講義(下記参照)
14:45~15:00 休憩
15:00~16:40 会員発表(下記参照)
16:40~17:00 事務連絡・片付け・退出

会員発表                  PC・プロジェクター使用
題  名
「和紙に光を…一枚の和紙から始まった灯り」      岡嶋利英 会員
昨年“和紙文化in越前「和紙の姿展」”で様々な越前和紙との組み合わせで作られた灯りの数々。それらはもともと捨てられてしまう一枚14cm×14.5cmの手漉和紙から生まれたものです。そして、それは酒の「顔」として多くの人の目に触れ、人々の生活に潤いをもたらした日本酒のラベルだったのです。
家庭、飲食店、宴会など多くの場所で飲まれた瓶を回収、「瓶はリサイクル出来るが、和紙はこのまま捨てるには…」と思い、集めていた酒屋のご主人がいました。この紙を愛おしく思い、まだ多くの可能性があると信じたご主人は一枚一枚手で丁寧に剥がし大事に保管をしていました。そうしたある日、あるデザイナーとの出会いからこのラベルがアート作品として命が吹き込まれることになりました。更にその思いに賛同した他のデザイナーやアーティスト達から次々と作品が生まれ始めました。
あふれ出る数々の作品は各地での展覧会開催へと向かいます。そして、一枚の和紙をきっかけに漉き手との交流に発展し、デザイナーやアーティスト達は和紙表現を追求することへ進んでいきました。そうした中から生み出された私のあかり作品は、きっかけとは別に非常に相性が良い“和紙とあかり”という和紙の本質的なものへと踏み込むこととなって行きました。
この作品は和紙と接着材のみで作り、空間の中心から放つ光は、漏れ出る光と拡散透過し和紙に落ちる陰影がフォルムの立体感を引き出す事となりました。そして、会場が暗めで幻想的な「和紙の姿展」で明らかになったように、あかり作品の置かれた周辺部分には他の照明器具にない光の広がりが生まれました。それは和紙に光を通すことからくる柔らかさや暖かさによるもので、和紙の種類によっての差異もあります。更にいくつかの展覧会を通して各地の和紙との以外な組合わせに発展することに…。
今回は実際の灯り作品を用い、まだ、和紙の強度や保存性、電球の形や種類など課題はありますが、設計から製作過程や、その作品の特質を説明するとともに、その創作の発端となって捨てられるはずの和紙に魅せられた作家達と和紙について考える場、産地の交流から始まった「かみのみぞ展」。一連の活動をあわせて紹介したいと思っています。

【講師プロフィール】
東京都生まれ。多摩美術大学美術学部建築科卒業後、幾つかの建築プロジェクトに参加。その後、かみのみぞ展等の和紙の展覧会の企画・制作に携わる傍らで自ら作品を制作、公募展などにも出品。

1 和紙ラベルライト
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2 紙のみぞ展より
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3 akari 01
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4 akari 02
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5 和紙の姿展1
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6 和紙の姿展2
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特別講義3「荼毘紙」(大聖武)のこと           宍倉左敏 会員 
伝聖武天皇筆とされ「大聖武」の呼称がある『賢愚経』残巻は、国宝指定されている東大寺、前田育徳会、白鶴美術館、そして東京国立博物館が蔵するものが有名です。その他、多くの断簡が残っていますが、4月の例会で特別観覧した「文彩」が記憶に新しいところですが、この紙はいったいどういう料紙なのでしょう。釈迦の骨沫や香木の粉末が漉き込まれたと言われておりますが、また、墨色濃厚で書いた文字が今でも活き活きとしており、紙質や加工はどういうものなのか、これまでの分析結果と荼毘紙の試作を通して、宍倉先生がその謎に迫ります。同時に奈良時代の代表的料紙の紹介や、試作した貴重な荼毘紙も観覧できます。

小津和紙ご案内200